根に持つ人の特徴・心理・対処法



根に持つとは


まずは「根に持つ」にはどんな意味があるのか説明します。
木の根っこは地中にありますが、一見すると枯れた木でも根だけは生きていることがあります。
つまり表面上はわからなくても、外からは見えない根のように思いを持ち続けている様子を根に持つという表現をしています
具体的には嫌な思いをさせられた恨みや妬み、嫉みなどを心の奥底にずっと持ち続けて、決して忘れない人を根に持つ人と言います。
表面上は気付かれないようにしているので、文字通り根が深い問題となります。
 

根に持つ人の特徴


根に持つ人にはどんな特徴があるでしょうか? 根に持つ人への対処法を考える前にその特徴から考えてみましょう。
 

自分にも他人にも厳しい


自分にあまく他人に厳しい人や反対に自分に厳しく他人にあまい人がいますが、根に持つ人はどちらにも厳しいという特徴があります。
自分に厳しい人の中には自分を基準にして他人を判断してしまう人もいます。
そのため、自分なら許されないミスを他人がやってしまったときに、それを許せなくなってしまう気持ちが大きいのです。
そのため他人のミスや他人された嫌なことを、自分の基準で判断して決して忘れることがないのです。
他人に厳しくするのは自分にも厳しいからなのです。
 

思考タイプはマイナス


物事をいい方に考えるプラス思考の人であれば、他人にされたこともその場のこととして切り替えて、いつまでもくよくよすることはありません。
しかし、根に持つ人はマイナス思考なので、「また同じことをされたらどうしよう」という思考になり過去の他人の行動や結果をいつまでも覚えているのです。
言葉を替えると根に持つ人は嫌なことを忘れることができないという特徴も持っていると言えます。
根に持つ人は嫌なことをされるとそのことについて深く考え込んでしまいます。
なぜあんなことをされたのか、どうしたら良かったのかなど過ぎてしまったことをいつまでも考える癖がついているのです。
嫌なことはただでさえ印象や記憶に残りやすい上に、くよくよと長い時間考えることで記憶に鮮明に残ってしまいます。
そのため古い記憶でも思い出しやすくなって、思い出すたびに当時の感情が蘇り根に持つ性格が形成されてしまいます。
 

細かい点にこだわる完璧主義者


根に持つ人の中には細かいことにこだわるという特徴を持つ人もいます。
細かい点にこだわらない、おおらかな人はプラス思考ですが、細かい点にこだわる人はマイナス思考が強いため根に持ってしまいます。
しかし一方で細かい点にこだわるということは、細かい点もきちんと考えて物事を完璧にこなしたいという考えが背景にあります。
つまり根に持つ人には完璧主義という特徴もあるのです。
 

無趣味


根に持つ人の中には全く趣味を持たない無趣味の人もいます。
一般的には趣味を持っている人は、熱中できる時間を持つことができるのでストレスを発散することができます。
しかし根に持つ人はそうした趣味を持たないので、気持ちを外に発散できずうちに溜め込んでしまいます。
結果としてストレスを溜め込むことになり、それが原因で根に持つタイプとなってしまった可能性があります。
 

人間関係と視野が狭い


根に持つ人は狭い人間関係の中で生活している人が多いようです。
基本的に社交性にかけているという点と自己主張が苦手なこともあり、気心が知れている仲間とだけの付き合いしかしません。
また、根に持つ人は視野も狭いという特徴があります。
物事を考えるときに固定観念にとらわれがちで、いろいろな方向からの視点を持ち合わせていないのです。
自己中心的な考え方をするので、他人の立場に立った視点で物事を見ることもできません。
 

記憶力は良い


根に持つ人は根に持つというくらいなので、記憶力には優れているという特徴があります。
さらに細かい点にこだわるので、普通は忘れてしまうような細かいことをいつまでも覚えています。
自分が失礼だと思ったことや不快だったことをいつまでも覚えていますが、他人からすると考えすぎだということまで記憶しているのが特徴です。
失礼な態度や不快なことを言ったと思われている本人は、当然そのことはすでに忘れてしまっています。
 

根に持つ人の性格


ここで根に持つ人の性格的な特徴も考えてみましょう。
 

プライドが高く傷つきやすい


人間関係で傷つけられたことは長く記憶に留まっています。
特にプライドが高い人はその傾向が強く、プライドが高いことから傷つきやすいという特徴もあります。
つまり根に持つ人はプライドが高いという特徴もあります。
 

神経質で感情的


おおらかな性格をしている人は物事をあまり気にしない性格なので、傷つけられてもそれほど根に持つことはありません。
しかし反対に神経質な人は気にしすぎるので、傷つきやすく根に持つタイプとなります。
また、感情的すぎる性格の人も根に持つ人になりやすいと言えます。
自分が感情的に考えるため、他人の行動も通常よりも敏感になってしまうので、根に持ちやすくなるからです。
 

頭で考えてから行動する性格の人


感情的な人と対象的に。根に持つ人は行動するときは頭で考えて、細かく分析するタイプの人という特徴があります。
一見矛盾するようですがどちらの性格も極端になると根に持ちやすくなるのです。
考えてから行動する人はいろいろと考えすぎるため、普通の人がスルーするようなことでも考えすぎて根に持ってしまうのです。
 

臆病で心配性


臆病な性格の人は心配性だという一面も持っています。
心配性な人は人よりも不安を感じるので、何気ないことでも不安を募らせるあまり根に持つことが多いのです。
また、臆病なことで物事を悪く考えすぎてしまいます。
また、自分で失敗した場合でも他人のせいにすることも多く、相手が知らないうちに根に持ってしまうこともしばしばです。
 

根に持つ人の心理


次に根に持つ人にはどのような心理が働いているのかを考えてみます。
 

自分の生活に不満があり、疲れている


基本的に現在の生活に満足していて健康な人は心身共に健全な状態なので、性格に関係なく根に持つような行動はしなくなるのが普通です。
つまり根に持つ人は生活に不満があったり肉体、精神面で不健全なところがあったりする可能性が高いと言えます。
今現在、不幸なことやうまくいかないことがあると、過去のことを思い出して恨みに思うことが多くなるのです。
根に持つ人であれば、順調なときは抑えられていた感情も、生活に不満があるときには恨みやつらみを思い出す可能性がさらに高まるのです。
また、体力的に疲れているときも精神的に影響があるので、根に持つ人は疲れているときは特に、過去の感情を思い出して恨みなどを思い出してしまいます。
 

わかってほしい、謝罪してほしいという心理


根に持つ人は他人に理解してほしいという気持ちも持っています。
自分をわかってもらえれば、誤解されることもなく根に持つことも少なくなるはずですが、根に持つ人は自分の気持ちを素直に伝えることが下手なので、その結果他人に感情が伝わらず根に持つことが多くなります。
また同じように根に持つ人は謝罪してもらいたいという気持ちを持つこともあります。
いくら根に持つ性格であっても、明らかに相手が悪い場合に謝罪の言葉もなければ恨みを持ってしまうのは当然のことでしょう。
特に根に持つ人は、相手が悪いと思っていないような些細なことにも謝ってほしいと考えることもしばしばです。
謝罪してほしいという気持ちを相手に伝えられないことも大きな原因なので、根に持つ人が必ずしも正しいとすることはできません。
 

羨ましがる


根に持つ人は相手を羨ましいと思う心理を持っています。
自分に自身がある人は他人を羨ましいと思うはずはありませんが、根に持つ人は自分に自信を持てない人です。
そのため優秀な人に対して劣等感を抱くことになります。 そこから「自分も○○だったら」といった気持ちが生まれ、逆恨みから根に持つようになるのです。
 

根に持つ人の長所と短所


根に持つ人には短所だけしかないように思えますが、実はプラスの面や長所もあります。
ここで根に持つ人の長所と短所をはっきりさせておきましょう。
 

根に持つ人の長所


根に持つ人には以下のような長所があります。
●思慮深い
根に持つ人は深く考えすぎることで根に持つ性格になってしまったという特徴があります。
これは物事を深く考えることができる思慮深さにつながります。
いわゆるチャラ男のような浅い考えしか持たない人に比べると、大きな長所ということができます。
●感情が豊か
根に持つ人は感情的になりやすいため他人の言動に対して気に入らないこともあります。
しかし、感受性が豊かであるという面も持っています。
こうした面を生かせば相手を思いやることができる人になることも可能です。
●同じ失敗をしない
根に持つ人は、自分はもちろん他人のミスや失敗にも敏感な人です。
つまり失敗を気にするので、自分では同じ失敗をしないように十分に気をつけることができます。
ただし失敗したときに一時的に感情的になったとしても、後で失敗の原因などを冷静に判断できる必要があります。
深い付き合いができる
根に持つ人は細かいことが気になる人なので、友人の言動に対しても細かい点に気がつくことができます。
そのため人間関係でも、恨みさえ買わなければ深い付き合いができる可能性があります。
 

根に持つ人の短所


上記の長所を踏まえて短所についても考えてみましょう。

●執念深い
●視野が狭い
●ネガティブ思考
●プライドが高すぎる

上記の短所は特徴や心理で個別に解説したとおりです。
また、上記は短所として捉えることができますが、考え方ひとつでプラスに転じさせることもできます。
執念深さや視野の狭さは集中力があることを示していますし、ネガティブ思考は行動する前に慎重に考える思慮深さを表しています。
プライドの高さは悪いことではなく、高すぎることが問題なのです。
 

根に持つ人への対処法


長所や短所を考えて次に根に持つ人への対処法を考えてみましょう。
 

根に持たれないようにする


根に持つ人への対処法は簡単に言ってしまえば、根に持たれないようにするということです。
身も蓋もない言い方ですが、根に持つ人は何がきっかけで逆恨みするかわかりません。
それを避けるためには根に持たれるようなことをしないということが一番です。
具体的には職場などに根に持つ先輩や上司がいる場合は、特にミスや失敗をしたときは素直に謝罪をしましょう。
言い訳などは一切せずに素直に、またすぐに謝ることが必要です。
 

関わりを最小限にする


直属の上司や同じ職場の先輩といった場合は難しいですが、根に持つ人とはなるべく関わり合いを持たないことも必要です。
立場上関わりを持つ場合はミスした場合の謝罪をしっかりとする。
それ以外は距離をおいて関わりを持たないようにするということが重要です。
例えば職場の後輩に親切のつもりでアドバイスをしても、根に持つ人は自分の失敗を棚に上げてアドバイスが間違っていたと恨むかもしれません。
アドバイスする場合は相手を選んで、そのアドバイスを的確に判断して実行できる相手にしましょう。
 

根に持つ性格を改善する


根に持つ人だという自覚がある人は、少し改善することも考えてみましょう。
 

考えすぎないようにする


根に持つ人は他人の失敗やミスを考えすぎることが原因で、根に持ってしまうことが多くあります。
これを解決するにはあまり考えすぎないということが大切です。
根に持つ人は何でも考え込んでしまうので、その機会を減らすことが根に持つ原因を減らすことになります。
 

熱中できる趣味を持つ


根に持つ人が考え込む時間を減らす方法として夢中になれる趣味を持つということも効果的な方法のひとつです。
時間を忘れてのめり込むことができるものがあれば、余計なことを考えずにすみます。
趣味はもちろん興味が持てることであれば何でも構わないのでひとつ見つけてみましょう。

相手を許す


根に持つ人は相手に謝罪してもらいたいのに謝罪がないため、そのことを根に持つという人が多いのです。
つまり謝罪させるという考えをせず相手を許せるようになれば、根に持つ必要がなくなります。
もちろんそうした行動が染み付いているので簡単にはできないことでしょう。
しかし、考え方を変えるだけでも他人のミスや失敗に寛容になることはできます。
失敗しても謝らない人に対して長い間恨みを抱いたとしても自分にとってはなんのプラスにもなりません。
そもそも相手は自分が悪いと思っているかどうかさえもわからず、少なくてもあなたほどそのことについて思い悩んでいるとも思えません。
自分だけが思い悩んで相手が平気な顔をして入れると、ますますストレスが貯まります。
謝罪もできない人間に振り回されるのは嫌だと考えると、むしろ謝罪どころか関わりたいくないと思えるので、何も考えなくてもすむようになります。
また、相手を許すということは自分が相手よりも上の立場に立ったようで、プライドも満足して気分的にもスッキリするでしょう。
一度考え方を切り替えてみましょう。
 

まとめ


根に持つ人は執念深い人とよく混同されがちですが、根本的な違いがあります。
根に持つ人は過去の他人の失敗やミスで自分が迷惑したことをよく覚えていますが、それだからといって復讐しようとか嫌がらせをしようとは考えていません。
執念深い人はいつ仕返ししてやろうかと常に考えているような人です。
根に持つ人はマイナス面もありますが、その特徴がプラスに働くこともあるので、執念深い人ほど陰湿ではありません。
職場に根に持つ人がいても反射的に避けるのではなく、長く付き合わなければいけない場合は良い面にも注目してあげましょう。