自嘲的
自嘲的な人の特徴・心理・対処法
自嘲的な人は同情されたいと思っているようだが、周りの人はみんながみんなそう優しくしてあげようと思っているわけではない事に気づいていないようですね。
職場や身近に自嘲的な人が居ると反応に困ります。
チーム一丸となって頑張ろうと言う時に
「私なんかがいて大丈夫かしら」
「私バカだから」
「どうせ私が居たら足手まといだよね」
と自嘲的な人がいます。
だいたいは「そんなことで?」と思う事がしばしばで、何だか無理して褒めたりお世辞言ったりもあれだし、かと言って否定している人に本音で「そうだね」というと気まずくなりそう。
一日の大半を過ごす職場だから気を使ったり、ストレスなく過ごしたいあなたへ。
自嘲的な人の心理や対処法を解説いたしますので、参考にしてください。
自嘲的とは?
◆「自嘲的」の意味
自分で自分を馬鹿にするような、自分自身のことを笑いのネタにするような
◆「自嘲的」の表現使用例
①自嘲的で自信喪失になる
②気を惹こうとして自嘲的な態度を取る
③あいつが居ると自嘲的で気が滅入る
自嘲的と謙虚は違う
“自嘲的”と“謙虚”はへりくだって見ている所は一見して似ているようですが、心理が全く違います。
自嘲的は自分を卑下した上で認められたい下心を態度に出すことです。
謙虚とは相手を一番に想い、褒められても控えめであることです。
謙虚な人は好かれますが、自嘲的な人はウザいと思われます。
自嘲的の類語
自嘲的の類語には“自虐的”と言う言葉があります。
自虐的は自分で自分を責める様子のことです。
過去に当て逃げという不祥事を起こした芸人・ノンスタの井上さんが謹慎を経て復帰し、現在は自虐ネタとして笑いを取っています。
芸人ならではの特技に変えています。
自嘲的な人の特徴や共通点
自嘲的な人には“自分に自信が持てない”といった共通点が挙げられます。
自信が持てないとは以下のような人です。
ネガティブである
自嘲的な人は行動を起こす前から悪い方向にしか考えません。
何をするにも自信が持てなくてネガティブ発言ばかりで
「どうせ自分なんて」
「どうせ無理に決まってる」
「どうせ出来っこない」
が口癖です。
自嘲的な人はネガティブ思考のせいで諦める事が多く、そもそも行動に移す事がありませんので、本来の実力の半分も発揮できていません。
臆病である
自嘲的でない人はたとえ失敗しても「次こそは頑張るぞ!」と失敗から学びます。
しかし、自嘲的な人は一度染みついた恥や恐れのイメージが払拭できずにいつまでも引きずり前向きになれない人です。
自嘲的な人は自分が傷つくのをとても怖れています。
寂しがり屋である
自嘲的な人は一人でいるのが嫌でいつも誰かとつながっていたくてSNSが手放せなかったり、特別騒ぐわけではないけど誰かにくっ付いていたりします。
構ってほしいだけなのに甘える事が出来なくて、不幸話をして同情を惹く人です。
すぐに謝る
自嘲的な人はとてもデリケートで傷付きやすい性格ですから、仲がこじれる前にどんな事を言われてもすぐに謝ります。
何度も「ごめんねごめんね」と言われたらこちらが何かひどく悪く言ったように見えるし、ゴメンが聞きたいわけではない。
自嘲的な人には話をする時も「すいません」から入って「すいません」で終わる人がいます。
劣等感を持っている
自信がある人ならば自嘲的になんかなりません。
自信がないからこそ自嘲的になる傾向にあります。
他人と比較して「やっぱり自分には無理だ」と劣等感が募ります。
他人からも「“こいつは使えないな”と思われているに違いない」と勝手に思い込んでいます。
自嘲的な人の心理
自嘲的な人はあえて自分を低く評価します。
その心理は以下の通りです。
悲劇のヒロインぶる
自嘲的な人は
「なんで自分はいつもこうなんだろ」
「何一つうまくいかない」
とため息ついたり泣き出したりします。
自嘲的な人は親・恋人からのDVや貧乏アピールなど不幸な身の上話が多く、周りから同情されたい、同情されることで優しくしてもらえると思っています。
褒めてもらいたい
自嘲的な人は自分が頑張っている姿を認めてほしいです。
ちょっとの事でもいいから褒めてもらいたいです。
自尊心を満たしたいのです。
励ましてほしい
自嘲的な人は「大丈夫」「君ならできるよ」と励ましてほしい。
安心感を求めています。
否定してほしい
自嘲的な人は
「私っていつも~だから」
「私ってブスだから」
と卑下しているが、本当は「そんな事ないよ」と言ってほしいのです。
認められたい願望から思ってもいない事を口に出します。
話し相手になってほしい
自嘲的な人には人が寄り付きませんから友達と呼べる人がいません。
職場でくらいは誰かに構ってもらいたくて気を惹こうとします。
「もうダメかも」「死にたい」などよく漏らします。
他人には理解しづらいかもしれませんが、自己評価を低く評価している人は満足感が得られるとまた同じことをして周りの気を惹こうとします。
傷付きたくない
自嘲的な人はとても臆病で繊細な性格で、他人に言われるよりも自分を卑下して最大に傷付くのを防ごうとしています。
「どうせできっこない」と言っておけば、たとえ失敗したとしても「ほらね、どうせわかっていたこと」「やっぱりね」と自分を守ろうとしています。
自嘲的な人は友達が近寄って来た時も、
「気まぐれでしょ?」
「他に誰もいないからでしょ?」
と言う事で離れて行った時に、「やっぱりそうだと思った」と傷付かないように自分に言い聞かせます。
理想が高い
自嘲的な人はネガティブながらも高い理想を持っています。
頑張れば自分でもできると思っていますが、自分は理想が高いと言う事に気づいていません。
ですから理想と現実の違いに打ちのめされ自嘲的になります。
他人の成功が妬ましい
自嘲的な人は自分は努力はしないけど、他人の成功は素直に喜ぶことができません。
一応努力はしてみるものの、ちょっと失敗しただけで「何やってもダメだ」とすぐ諦めて成功者と比べるから自己嫌悪に陥ります。
自嘲的な人への対処法
自嘲的な人とは性格が合わないなと感じたら距離を置けば済む問題ですが、仕事上、どうしても避けられない時もありますね。
自嘲的な人の心理がわかったところで自嘲的な人への対処法を見ていきましょう。
共感する
自嘲的な人に否定的な発言ばかりされるとこっちまで気が滅入ります。
自嘲的な人は共感さえすれば、安心して本来の落ち着きを取り戻しますので「わかるよその気持ち」だけで充分です。
受け流す
「どうせ自分はダメな人間だ」と自嘲的な発言にイライラした時は否定も肯定もせず「私だってできないことあったよ」と軽く受け流しましょう。
自嘲的な人はそんな言葉を期待しているわけではない。
「ただそんな事ないよ」と言ってもらいたいだけなので、否定も共感もしてもらえないとわかるとあなたには自然と口数も減るでしょう。
話を聞く
自嘲的な人が「どうせ私なんか」と言ったら、どうしてそう思うのか聞いてみましょう。
失敗は誰にでもある。
同じ失敗をしないように考えるのが大切だと言う事を教えてあげましょう。
自分の失敗談を話す
出来る人にも大きな失敗でなくても何かしら失敗はあると思います。
人は誰でも完ぺきではないと言う事がわかると安心します。
自嘲的な人へのアドバイスは「だめだった」と言えば「ここをこうすると良くなるよ」とポジティブにいきましょう。
褒める
自嘲的でない人から見れば「そんな事で?」と思うかもしませんが、相手は何といってもマイナス思考の自嘲的な人です。
退社後に「今日も一日頑張ったね」と声を掛けるだけで誰かに認めてもらえたと嬉しくなり、今後自嘲的な発言も減るでしょう。
空気が悪くなったら話を変える
自嘲的な人に「自分はダメな人間だ」と言われても「大丈夫だよ、そういえば今度飲み会があるから参加する?」(多分来ないだろう前提で)誘ってみる。
仮に参加したとしても明るい話題にすり替えましょう。
もしかしたらプライベートの方が「今日は楽しもう!」とそれとなく自虐ネタを簡単に受け流す事が出来る可能性大です。
まとめ
自嘲的ばかりな人と付き合うと疲れます。
こっちまでテンション下がりますからね。
かと言ってい「いい加減にしてよ」と一喝しても、ますます落ち込むばかりで仕事にも支障をきたしますので、ここはあなたが大人の対応をして職場の良い雰囲気作りを心掛けてください。
1 無理が口癖
2 八方美人
3 馴れ馴れしい
4 責任を押し付ける
5 カバートアグレッション
6 依存体質
7 共感性がない
8 言いたいことが言えない
9 話がくどい
10 責任感がない
11 皮肉屋
12 思い込みが激しい
13 ああ言えばこう言う
14 クレクレ
15 気にしすぎる
16 頭をかく
17 声が大きい
18 こだわりが強い
19 人を信用しない
20 世渡り下手
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