保守的な人の特徴・心理・対処法

保守的
保守的という言葉を聞くと中年以上の年齢の人を思い浮かべますが、年齢が若くても保守的な人は存在し ます。

特に最近の人は若いときから保守的な考え方をする人が増えているように思えます。

そもそも保守的というのはどのような考え方なのでしょうか?

特に職場では保守的な考え方をする人はどのような位置づけになるのでしょうか?

今回は保守的な人の特徴や心理、対処法について考えてみます。

保守的とは

「保守的」には保つ、守るという漢字が含まれていますが、その漢字の意味の通り保守的には保って守るという意味があります。

それではなにを保って守るのでしょうか?

保守的な人が保って守るのは現状の環境や立場です。

反対に言えば、現状を打破するような革新的なことや、環境を刷新するようなことを嫌うのが保守的な人なのです。

政治の世界でも保守と革新という言葉はよく対比させて使われています。

また、ファッションの世界でも「コンサバ」という言葉が使われていますが、これは「エレガントで控えめな服装」や「知性を感じさせる風格がある服装」という意味で使われています。

このコンサバは’conservative’という英語を略した言葉で、保守的という意味があります。

政治では保守は現状を維持する勢力のこと言い、ファッションでは伝統的で無難な服装を意味しています。

つまり保守的という言葉はこれまでの体制を維持したり、伝統を重んじたりすることを意味します。

保守的な人の特徴・心理

それでは保守的な人にはどのような特徴や心理があるのかを考えてみます。

用心深い

保守的な人は現状を維持することを大事にするので、現状を脅かすようなリスクは避けようとします。

結果として用心深くなり、周囲には慎重な人というイメージを与えます。

職場では保守的な人は仕事上の失敗をして現在の立場を失わないようにするので、慎重な行動をして決してチャレンジをすることはありません。

保守的な人は臆病な人という印象を与えるかもしれませんが、職場では失敗が少ないことで安定していて頼れる人というイメージも与えます。

変化を嫌う

保守的な人を最もよく表している特徴としては、変化を嫌うという点が挙げられます。

保守的な人は、昔から今まで続いてきたことにはそれなりの理由があって良いものだから廃れずに残っているという考え方をします。

そのため変化することで良いものが失われてしまうと考えるので、変化を嫌う傾向があります。

また、今でも十分なのにあえて現在の環境を壊してまで変化や新しいものを求める必要はないという考え方でもあります。

変化には今よりも良くなる可能性もありますが、まったくだめになるリスクもあります。

変化を求めることで現在の安定した状況を捨てることができないのが保守的な人です。

職場では物知りが多い

保守的な人は現状を維持して変化を嫌うので、転勤といった大きな変化が伴うことも嫌い、できる限り転勤をしない人が多くなります。

つまり同じ部署に長くいることを好むので、その部署の事情に精通する可能性が高くなります。

男女限らずその部署のことはあの人に聞けば全部わかる、といった立場の人になるのです。

いい悪いは別にしてこうした保守的な人が部署に一人いれば、随分と重宝される存在となるでしょう。

チャレンジ精神はない

保守的な人にチャレンジ精神はほとんどありません。

なぜならチャレンジは保守的とは正反対の位置にあるからです。

チャレンジには必ずリスクが伴いますが、保守的な人はそのリスを最も嫌うので、必然的にチャレンジ精神はなくなります。

こうしたチャレンジ精神は若い人には備わっているものですが、年令を重ねると少なくなっていく傾向があります。

それは年令を重ねて経験を積み重ねていくことで、ある程度自分の中でチャレンジをした結果が見えてしまうからです。

若い頃は可能性を信じることでチャレンジすることができますが、高齢者ほどその可能性に見切りをつけてしまうと言ったほうがいいかもしれませんね。

職場で新しいプロジェクトを始めるときも、高齢者ほど新プレジェクトには積極的でないことがわかるでしょう。

しかし、若い人だけで新しいプロジェクトをすすめてしまうと、無謀なチャレンジをして失敗する可能性も高くなります。

今までにない新しいプロジェクトでも、補佐として保守的な人にも参加してもらうことで、リスクも考えながらすすめることができるでしょう。

リスクを避ける

保守的な人にチャレンジ精神がないという背景にはリスクを避けるという特徴があります。

保守的な人の最大の目標は現状維持なので、現状を脅かすようなリスクは避けなければいけません。

リスクを避けるというのはある意味では保守的な人の本能的な行動なのかもしれませんん。

いわゆるハイリスクハイリターンよりも、保守的な人はローリスクローリターンを選択します。

もちろん、リスクだらけのギャンブルにも興味がなく、ギャンブルで身を持ち崩すといった心配もないので、保守的な男性は女性にとって結婚相手としては理想的かもしれませんね。

こだわりが強い

保守的な人は今までのやり方にこだわって新しいことには挑戦しない傾向があるので、こだわりが強いという点も特徴の一つです。

保守的な人はいわゆる職人気質のところがあり、一つのことを長くやり続けるという特徴があります。

そのため、長くやり続けている間に自分独自のこだわりが生まれてくることが多いのです。

職場では今までにない新しい企画やアイディアを提案することはありません。

それはできないと言うよりも自信がないと言ったほうがいいでしょう。

そうした自信がないことをするよりも、今まで慣れ親しんだこだわりのある仕事をしているほうが落ち着くのです。

こうして従来どおりのやり方に固執することから、面白みのない人という評価も定着することがあります。

面白い人というのは周囲の意表をついたり、考えもしなかったことをやったりする人のことです。

保守的な人はこうした面白い人とは対極にいると考えてもいいでしょう。

多数派に属する

保守的な人はとりあえず失敗する確率が低いことを選択する傾向があります。

そのため、多数派と少数派に分かれていれば、間違いなく多数派を選択するはずです。

ただしプライベートで趣味などが絡んでくるとこだわりが強くなるので少数派を選択することはあるかもしれません。

職場などで少数派を選択することでリスクが高くなると判断すれば、保守的な人は多数派を選択するでしょう。

また、友達や職場の同僚などとレストランにいって注文するときも、多くの人が注文したものを頼んでしまう人にも保守的な人が多くなります。

同じものを注文したほうが料理はスムーズに来る可能性が高く無難だと判断するからです。

保守的な人がこうした考えをする背景にはみんなと同じだと安心するという心理もあります。

この傾向は女性のほうが強いようで、流行のファッションが広まるのはこうした心理が影響しているのかもしれませんね。

定番が好き

女性の場合は流行のファッションを求めて多数派であることを認識したがりますが、男性の場合はむしろ定番を求める傾向があります。

そういった意味では保守的な度合いは男性のほうが強いのかもしれません。

男性はファッションや小物でもトラディショナルで無難なものを求める傾向があります。

それは定番と呼ばれるものは長い間多くの人に利用されているので、信頼できるものだという裏付けがあるからです。

そのため保守的な人は新商品にはすぐに手を出さず、一定の評価を得てから使うという傾向があります。

やはりここでもリスクを避けて多数派を選択するという傾向が現れていますね。

安定と平和

保守的な人は安定と平和を求める人という表現が適切かもしれません。

ギャンブルなどのリスクがあることはやらず、刺激も求めない保守的な人は、安定した平和的な生活や人生を望んでいる人です。

もちろん人生では様々な困難やトラブルが必ずつきまといます。

しかしそれだからこそリスクをなるべく避けてトラブルが起きないようにし、トラブルが起きたとしては早めに解決するように努力しているのが保守的な人です。

人によっては無難でつまらない人生だと思う人もいるかもしれませんが、刺激や興奮を求めて短い人生を送るよりは安定と平和な人生を求めることを選んだのです。

どちらの人生を選ぶのかは人の自由ですが、保守的な人がいるから世の中は比較的安定しているとも言えるのです。

常識的

保守的な人は非常に常識的な人です。

むしろ常識に縛られていると言ってもいいほど、常識から外れる行動をすることがありません。

常識というのは長い時間をかけて社会で暮らすために必要なルールのことです。

よく「常識を超えた」という表現をすることがありますが、これと「非常識」を混同している人がいます。

常識を超えるような画期的な発明やアイディアというものは、常識を知っていなければ生まれることはありません。

一方で非常識というのは常識を知らないということなので、このふたつは似ているようでまったく違うものなのです。

常識を知っていなければ、生み出されたものが常識を超えているかどうかわからないという理屈です。

常識を超えて生み出されたものは新しい常識として定着していきますが、非常識なものは単なるデタラメとしてすぐ消えていきます。

このように常識は生活する上での一つの目安となるものなので、保守的な人はこの常識をきちんと守ることが当然と考えています。

保守的な人の対処法

保守的な人の特徴がわかったところで、対処法についても考えてみます。

保守的な人の特徴を踏まえた上で上手な付き合い方をしてみましょう。

弱みを見せる

保守的な人は自分にそれほど自信がないので、安全策を取り続けた結果保守的になったとも言えます。

そんな保守的な人に自分の自信がある点を強調したり自慢したりすると保守的な人は萎縮してしまいます。

うまく付き合いたいと思うのであれば、保守的な人には自分の弱みを見せましょう。

保守的な人は自分と同じように弱みがある人に親しみを感じるので、良い関係を築くことができます。

自分の強みを見せたあとで弱みも見せるとより効果的かもしれませんね。

自分にはないものを持っている人でも、同じような弱みがあると思えば、より親しみを感じてもらえるでしょう。

人との違いを褒めてみる

保守的な人は他人と同じであることを求めているので、人と違う点があるとそれをマイナスと考えてしまう傾向があります。

そのため他人と違う点があることを指摘するのではなく、それを褒めてあげると保守的な人には効果的です。

自分がマイナスだと思っていることを褒められると、保守的な人も他人と違ってもいいんだと思うきっかけになります。

また、それを褒めてくれたあなたに対しても好感を持つようになるでしょう。

保守的な人には同調する

保守的な人と会話をする上での基本的なことは、相手に同調しながら会話をするという点です。

保守的な人の考えに同調することで相手に安心してもらえます。

あいづちは肯定的な言葉を中心にして、直接的に否定する言葉は使わないようにしましょう。

これは保守的な人との会話だけでなく、一般的にだれと会話する上でも重要なことです。

相手の言葉を否定することが多いと、次第に会話が途切れるようになり険悪なムードになることもあります。

どうしても否定しなければいけないときでも、一度理解を示してからやんわりと修正することが大切です。

保守的な人が相手の場合は特に気をつけましょう。

自分の意見を押し付けない

保守的な人に限らず自分の意見を押し付けないというのもコミュニケーションでは重要なことです。

世の中には色々な考えを持っている人がいますが、すべての人が自分の意見を押し通そうとしてしまうと世の中は成り立たなくなります。

そのため、自分の意見を主張するだけでなく相手の意見も尊重するのが、常識的な会話の方法となります。

特に保守的な人はこうした常識を逸脱する人とは対極の立場にあるので、自分の意見を押し付けようとする人には拒否反応を示すでしょう。

保守的な人とうまく付き合うためには、自分の意見を押し付ける行為は避けましょう。

保守的な性格を変える

もし自分が保守的な性格で、それを変えたいと思うのであれば次のことを試してみましょう。

もちろん保守的な性格が悪いわけではありませんが、デメリットもあるのでその点を改善してみましょう。

思ったことを口に出してみる

保守的な人は現状を維持するという姿勢なので、積極的に自分の意見を言うということも避けています。

しかし、職場においては自分の意見を述べるということは大切なことです。

なにも意見がないというのは興味を持っていない、消極的という評価を受けるからです。

自分の意見が受け入れられるかどうかを気にして消極的にならず、思ったことを口に出していってみましょう。

それを続けることで否定する人ばかりではないということにも気づき、より積極的に意見を言うことができるようになります。

まず行動してみる

保守的な人はリスクを恐れるあまり積極的な行動ができなくなっています。

職場では堅実な仕事をしていれば安定があり一定の信頼を得ることができますが、一方で飛び抜けた評価を得ることもできません。

良くも悪くも安定しているので評価も平均的になってしまうからです。

そこで保守的な人はリスクを恐れずに行動してみることをおすすめします。

企業は新しい道を開拓していかないと必ず行き詰まってしまうものです。

同じように保守的な仕事ばかりしていては、将来性を閉じてしまうことになります。

特に年齢が若いのに保守的と言われる人は、今のうちに保守的な仕事のやり方を変える必要があります。

リスクを恐れずに行動してみることで道が拓けるでしょう。

幸い保守的な性格の人は事前に調査してリスクを洗い出すことが得意です。

リスクが大きいことでも事前にリスク回避の方法を考えておくことで、そのリスクを減らすことができます。

一度うまくいけば自信につながり、次からはより積極的な行動ができるようになるものです。

まずはリスクを恐れずに行動してみましょう。

新しい考えに触れる

保守的な人は同じ仕事のやり方を続ける傾向がありますが、その結果頭が固くなり革新的な考え方ができなくなっています。

また、視野も狭くなっているので、それを打開するためにはそのままではいけません。

思い切って新しい考え方に触れてみましょう。

お同じ仕事をしている人の中でも革新的な考えを持っている人の話を聞いたり、本で読んだりして勉強してみることも必要です。

今まで問題なくやってきたのでそのままでいい、と考えるのが保守的な人の考え方です。

その考えを捨てるためには、今までやっていなかったやり方や考え方に触れ見るのが一番です。

もちろん自分に合わない考えを無理に取り入れる必要はありません。

色々なやり方に触れることで自分でも試してみたいということがあるかもしれません。

もしなかったとしてもまったく新しい考え方に接することで、なにかヒントを得るかもしれません。

新しい考えに触れること自体はなにもリスクはありません。

思い切って未知の世界に触れてみるということも大事です。

まとめ

保守的な人というのは比較的年配の方に多い傾向がありますね。

筆者も若い頃は政治では革新的な野党を応援していましたが、年齢とともに保守派を応援するように変わってきました。

自分が保守的な性格だという人は、保守的だということはいい悪いで判断することではありませんが、プラス面とマイナス面があるので、なるべくマイナス面はなくしましょう。

より良い保守派になるためにこの記事が役立てば幸いです。