八方美人な人の特徴・心理・対処法

八方美人
八方美人はだれにでも好かれるといった良いイメージを持っている人もいるかも知れませんが、実は悪い意味を持っている言葉です。だれにでも好かれるのではなく、だれにでも好かれようとしているのが八方美人の本当の意味なのです。

職場に八方美人がいるとだれにでもやさしいので、第一印象は悪くないでしょう。

しかし次第に人が離れていくのにはそれなりの理由があるのです。

もしあなたに八方美人の自覚があるのなら、なるべく早く克服しましょう。

八方美人とは

八方美人はもともと欠点のない美人という意味で使われていたので、ほめ言葉のひとつでした。

しかし今では「八方美人」はだれにでも愛想よくする人、だれにでも同調するしっかりした考えを持たない人という意味で使われています。
つまりほめ言葉が転じて、反対に悪口になってしまったケースですね。

職場ではそれぞれの立場があるので、そこをしっかりしていないと不信感を抱かれてしまいます。

つまり職場では八方美人の存在は人間関係だけでなく仕事にも悪い影響を与える可能性があります。

まずは八方美人な人の特徴から考えてみましょう。

八方美人な人の特徴

八方美人な人には以下の特徴があるので、それぞれ個別に詳しく説明します。

断ることができないイエスマン
空気を読むのが得意
本音を話せる友達がいない
気を使いすぎて人といることに疲れる
嘘をつく癖がつく
男性からモテる
努力が嫌い
「大丈夫?」と声をかけてくる
一緒に行動したがる
男友達よりも女友達が多い

断ることができないイエスマン

八方美人な人は性別に関係なく男女ともに存在しますが、イエスマンであるという特徴も男女に関係なく持っている特徴です。

断ったら嫌われるのではないかという思いが強いので、頼まれごとを断れないのが八方美人な人の大きな特徴と言えます。

嫌われたくないという気持ちで動いていますが、相手にやさしいと思われたり上司からは仕事熱心と思われたりすることも多いので、この特徴が一概にデメリットにつながるわけではありません。

しかし、何でも言うことを聞く便利な人だと思われてしまうことは大きなデメリットでしょう。

また、自分の能力を超えたことも引き受けてしまうこともあるので、そんなときは結果が伴わずに職場での評価を下げることにもなります。

空気を読むのが得意

基本的に八方美人な人は他人から嫌われたくないので、人の顔色をうかがうことが得意になります。

その結果、空気を読むこともうまくなるという特徴があります。

空気を読める人は読めない人と比べるとうまく人間関係を築くことができる可能性は高くなります。

職場ではよく気がつく人という評価を得ることもできます。

しかし、上司に対してよく気がつく部下は上司からの評価は高くなりますが、同僚などからはゴマをすっていると受け取られることもあります。

本音を話せる友達がいない

表面上はコミュニケーションが上手く言っているように見える八方美人な人ですが、だれにでも気を使い顔色をうかがうので、心を許した会話ができる親友と呼べる人が少ないという特徴もあります。

つまり八方美人な人は友人に対しても気を使ってしまうので、言いたいことを言って相手に嫌われることも恐れてしまいます。

実際自分が話したことが否定されるだけでも八方美人な人は傷つくことが多いのです。

気を使いすぎて人といることに疲れる

八方美人な人は他の人と比べて気を使ったり空気を読んだりということが多いので、精神的に疲れることも多くなります。

普通の人は初めて会う人や年上の人に対しては気を使いますが、同僚や後輩などにはそれほど気を使うことはないでしょう。

しかし八方美人の人は年下や同僚であっても気を使ってしまうので、人といること自体に疲れてしまいます。

つまり一人でいるとき以外は精神的な負担が大きいのが八方美人な人の特徴です。

嘘をつく癖がつく

八方美人な人はだれに対してもいい顔をするので、自然にウソをつくことも平気になってしまう特徴があります。

職場の同僚に対しても似合わない私服を着ていても「よく似合っていてすてき」というような嘘は日常茶飯事になります。

これは嘘をつく後ろめたさよりも相手が喜ぶかどうかのほうが大切と考えているからです。

男性からはモテる

これまでの八方美人な人の特徴の中でイエスマンの部分はやさしいと思われ、空気を読むことはよく気がつくと解釈されるので、女性の八方美人は男性に持てる人が多いという特徴もあります。

しかし付き合っている男性がいるからと言って、八方美人な性格が変わるわけではありません。

特定のパートナー以外にも気を使ったりやさしくしたりしているように見えるので、トラブルになるリスクも抱えています。

「大丈夫?」と声をかけてくる

ここまでの八方美人な人の特徴は女性あるいは男女に共通した特徴を紹介してきました。

これからは少し男性特有の特徴を紹介します。

八方美人な男性は常に困っている人がいないかアンテナを張っています。

女性に比べると少し積極的に気を使っているので「大丈夫?」という声のかけ方が多くなります。

女性からするとやさしい男性ですが、実際に困ったことがあって相談しても解決策を持っているわけではないので、結果としてはやさしさが空回りしているように捉えられます。

一緒に行動したがる

八方美人な男性は一人で行動するのを嫌います。

また、だれにでもいい顔をしたいという特徴もあるので、グループに別れてしまうときは多数派をチョイスするという特徴もあります。

その結果、常に集団で行動をすることを選んでしまうのです。

口癖としては「やっぱりそっちにしよう」と言って、だれかの言葉に便乗することが多いタイプです。

男友達よりも女友達が多い

八方美人の男性の中には男友達よりも女友達が多いという特徴を持つ人もいます。

これは女性にもてるというよりはだれにでもやさしくするので、単純にいい人だと思われているだけです。

八方美人の男性は恋人がいたとしても他の女性に目が言ってしまうタイプで、女性と付き合っても長続きはしないタイプです。

八方美人な人の心理

次に八方美人な人を心理的な側面から考えてみましょう。

だれからも嫌われたくない

八方美人の心理としては第一にだれからも嫌われたくないということがあります。
その結果、他人の意見に対して同調することが多くなります。

しかし反対意見にも同調するので言うことがコロコロと変わり、周囲からは信頼されなくなってしまいます。

とりあえず目の前の人に同調するという心理が働いているので、八方美人な人の意見はまともに受けないほうがいいでしょう。

相手を信用できない

八方美人な人はだれからも嫌われたくないと言う心理から、自分の本心を話すことができません。

そのため自分が本心を話さないので相手の話すことも信用できないという心理になってしまいます。

そのせいか多数派のグループに加わってもそのグループに馴染むことができないことが多いようです。

八方美人な性格のため特定のグループに所属できないのか、グループに馴染むことができないため八方美人になってしまうのかのどちらかだとも言えます。

楽に生きたいという心理

八方美人な行動を取ることは、職場で楽に高い評価を得たり、異性にも楽に持てたりしたいという心理から来る場合もあります。

しかし初対面では印象が良くても同じ職場で長く過ごしていると、だれにでもいい顔をしていることはすぐにバレてしまいます。

楽に生きたいと思っているための行動かもしれませんが、実際に楽に生きていけるかどうかは別問題です。

むしろだれからも敬遠される可能性が高い生き方かもしれません。

自分に自信がない

八方美人な人は自分に自信がないため、人から嫌われたくないと考えています。

自分に自身がある人であれば他人の意見に惑わされすに、自分の意見を主張することができます。

しかし八方美人な人は自分に自信がないので、他人の意見に同調するばかりでしっかりとした自分を持っていません。

その結果、本当の自分さえも見失っている可能性もあります。

本当に自分がやりたいことは何かということさえはっきりしていないからです。

八方美人な人の悩み

八方美人な人には他の人にはない悩みがあります。

それを考えることで八方美人を克服するヒントになるかもしれません。

だれにも助けてもらえない

自分の能力を超えるような仕事をやらなければいけないときは、周囲の人から助けてもらうことができます。

しかし八方美人な人は他人の仕事でも喜んで引き受けているように周囲からは見えてしまいます。

そのため自分の能力では難しい仕事でも自ら引き受けてしまっているので、周囲からの助けを期待することもできません。

それによってストレスを多く抱えてしまうという点も悩みのひとつです。

周囲から距離を置かれてしまう

八方美人な人は八方美人であることを周囲に知られてしまうと、周囲から距離を置かれてしまう傾向にあります。

周囲からすると自分の意見を持たずに他人に迎合してばかりいる人という認識です。

自分と仲良くしていても自分のライバルや嫌いな人とも仲良くする人がいれば距離を置きたくなるのは当然のことですね。

八方美人な人には周囲から距離を置かれて孤独になり、相談する人もいないという悩みがあります。

ストレスを溜め込んでしまう

八方美人の人は本当に本心を打ち明けられる親友もいないので、相談相手がいないことからストレスを溜めやすくなります。

本心で他人と接することもできず、嫌なことも引き受けてしまうことも多いので、さらにストレスが溜まることになります。

八方美人を克服する

自分が八方美人だという自覚があるならば、早めに克服する努力をしてみましょう。

そのママではストレスも溜メコムばかりで、相談する相手もいない状況では健康状態にも問題が発生するかもしれません。

自分に自信を持つ

八方美人の裏側には自分に自信がないという心理があります。

そのため、まずは自分に自信をつけることから始めましょう。

仕事で得意なことを見つけて他の人に負けないくらいの知識をみにつけるように努力すれば、上司からもほめられるようになり自信に結びつきます。

仕事だけでなく趣味でも構わないので他人に誇れるものを身につけてみましょう。

それにはネガティブ思考を捨てることも大切です。

何かをする前から諦めず、簡単なことを積み重ねていくことも自信に繋がりますよ。

自分の感情を表現する

八方美人な人は他人に嫌われたくないことから、自分の感情を抑えることが多くなっています。

そのため自分の本心も隠してしまうことになり、ストレスも溜め込んでしまいます。

自分の感情を素直に表現できるようになれば、本心も隠す必要がなくなるでしょう。

しかし、相手と面と向かって話しているときに自分の感情を表現するのは難しいものです。

まずはSNSで感情を表現してみましょう。

相手の顔が見えないので感情を表現しやすく、匿名性が高いSNSであれば少し大げさな感情表現をしても恥ずかしくありません。

SNSで徐々に慣らしてから実生活でも試してみるといいでしょう。

好きな人や大切な人を作る

八方美人な人はだれにでも親切でやさしくするので、周囲からは信頼されなくなり本心を打ち明けられる人もできなくなっています。

そこで一人で構わないので本心で話せる恋人や親友を作る努力をしてみましょう。

八方美人な人は空気を読むのがうまいので、他人の言動もよく見ています。

そのため自分に合っている人を見つけることもそれほど難しくないはずです。

その人にだけは本心で接して、親しくなるまでは八方美人の性格を抑える努力をしましょう。

信頼できで本心から話ができる人が一人でもいれば、自分を信頼してくれる人ができたということで自分に自信を持つこともできます。

また、悩みも打ち明けることもできるのでストレスを溜め込むこともなくなるでしょう。

八方美人な人への対処法

八方美人な人が職場にいればほとんどの人は距離を取ろうとすることでしょう。

それも対処法のひとつです。

職場は仕事によって第三者とつながっている場所なので、それほど相手と深い付き合いをする必要もありません。

距離を置くのは一般的な対処方法と言えるでしょう。

しかし、同じ仕事仲間でも相手の失敗が自分の成績にも直結するような場合は、距離を置くだけでは自分に大きな影響があります。

八方美人な人は自分ひとりでは難しいことも安請け合いする可能性があります。

それが原因で自分の仕事も失敗する可能性があるならば、しっかりと自分で対処できる仕事を引き受けているのかを注意しておくことも必要です。

また、八方美人な人はなかなか本音を言わないという特徴があるので、話したことが本心かどうかをストレートに聞いてみるのも一つの方法です。
ほとんどの場合はさらに取り繕うことになりますが、本心を聞くことで自分の本心をわかられていると思い、次から本心を言うようになる可能性があります。

一度や二度では難しいかもしれませんが、根気よく本心を聞き続けてみましょう。

まとめ

八方美人な人は自分に自信が持てなくて、いろいろな人に迎合しているという背景があります。

つまり精神的には弱い人ということができます。

そうした心理や背景を理解していれば八方美人な人への対処法も自ずとわかるようになるでしょう。

また自分が八方美人だという人も特徴や心理を学ぶことで克服するヒントを得られます。

この記事が八方美人な人への対処や克服に結びつけば幸いです。

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