一人で抱え込む

一人で抱え込む人の特徴・心理・対処法

ひとりで抱え込む

なんでも一人で抱え込んでいませんか?

仕事にしてもプライベートにしても悩みを一人で抱え込む人がいます。

誰にも相談できずにいる人や仕事を抱え込む人はどうなるか。

近年、若年層の自殺問題は非常に深刻です。

筆者の地元の小学校で同級生のお子さんがいじめられている事実を親にも言えず、自ら命を絶ったというショッキングな出来事に本当に心が痛みました。

小学生のお子さんに限らず、親にも友達にも打ち明けきれないという事態は切実になくなってほしいと願います。

「身近に悩みや問題を一人で抱え込んでしまう人がいる、できるなら力になってあげたい」という人もいますから、一人で抱え込んでしまう人は是非見てもらいたいです。

一人で抱え込む人に共通する特徴

一人で抱え込む理由として単純に相談相手がいない、自分で責任を果たそうとするのかのどちらかになります。

いずれにせよ、そのような人は他人や家族にすら誰にも頼らないところが共通しています。

なぜ周りの人に助けを求めないのか?

そうなる人の特徴を挙げていきます。

孤立している

職場や学校で孤立している人はどんな時でも一人でいます。

一人で抱え込む人が孤立したきっかけは

・イジメられている

・付き合いが面倒くさい

・自らバリアを張っている

などさまざまですが、必然的に相談する相手がいない、もしくはいらない状況となっています。

不器用な性格である

世の中には世渡り上手な人と不器用な人に分かれます。

世渡り上手な人は人脈を大事にしていてお世辞も言えるし、ゴマすりも得意です。

一方、不器用な人は素直になれない部分もあり、誰かに相談したくてもなかなか自分から声を掛けることができないまま結局、一人で抱え込む事になります。

友達がいない

単純に友達がいないと、相談する相手がいません。

何をするにも一人。

一人で抱え込む人は、悲しみや喜びを分かち合ったことがありません。

当然、悩み事があってもそのままにしておくか自分で解決しなければいけません。

せめて家族にだけは打ち明けてほしいものです。

責任感が強い

責任感を持っている人は素晴らしいですね。

最後まで諦めずに強い使命感を持っていますので、信頼できるしとても頼りがいがあります。

一人で抱え込む人は、強い信念を持っていてどんなことがあっても弱音を吐かず人に頼らず最後まで自分でやり遂げようとします。

真面目で責任感が強い人ほど、自分を犠牲にしてまで一人で抱え込む傾向があります。

一人で抱え込む人の心理

自分の悩みや問題なのだから、自分でなんとかした気持ちは理解できますが、周りの人だってもっと頼ってほしいと思っている人もいます。

人それぞれ性格によって全く心理が異なりますので、紹介していきます。

プライドが高い

一人で抱え込む人は、自分の仕事に誇りを持って仕事をしています。

それゆえに自分に自信がある人でプライドもそこそこ高い。

たとえ不安な出来事があっても

「お前にもできないことってあるんだな(笑)」

「こんなことで頼んできたのか」

と思われたくないので、絶対に人に頼りたくありません。

時間が掛かっても遠回りしてでも一人で模索しています。

相手の事を考えている

一人で抱え込む人は、

「相談することで相手に迷惑をかけてしまうのではないか」

「解決できなかったら、逆に気を使わせるのでないか」

自分の事よりも相手の心配を先にしてしまいます。

自分に自信がない
「どうせこんな自分なんか誰も相手にしてくれないだろう」「これくらいの悩みなのかと笑われないだろうか」
「こんなこと言って嫌われるかもしれない」とか勝手に想像して人に相談するのをためらっています。

弱いところ・恥ずかしいところを見せたくない

悩みを解決するには、どんな恥ずかしい内容であっても相手に打ち明けなければなりません。

一人で抱え込む人は、他の人にバレるかもしれない、恥ずかしい、弱みを握られるようで人にバレるくらいだったら自分で何とかした方がマシだと相談するのをやめます。

お返しやお礼が面倒である

誰かに助けてもらえば当然お礼を言わなければいけません。

相手によってはお礼の言葉だけでは足りずに何か見返りを求めて来る場合もあるでしょう。

そうなってくると面倒に感じます。

一人で抱え込む人は確かに感謝はしていますが、

「親切心ではなかったの?」

「次、何かあった時は今度はこっちが助ける番ではダメなの?」

「それ相当以上の見返りを求められるのは嫌だし」

といろいろ面倒くさいので自分で解決します。

一人で抱え込む人への対処法

悩みを抱えている人はいつもと様子が違っています。

・笑わなくなった

・元気がない

・誘いを断る

・部屋にこもるようになった

・ミスを連発する

・食欲減退

・一人でいることが多くなった

・誰とも連絡を取らなくなった

など何らかのサインが必ずどこかにあります。

そんな人がいればひと言でもいいですから、「どうかした?」と声を掛けることが大事です。

周りがいち早く気づいてあげれば、取り返しのつかない事態だけは免れますからね。

相談相手がいない場合もあるでしょう。

ググれば子ども110番の家・命のホットラインなど相談窓口がありますので、ぜひ利用してください。

性格的に人に頼らないと決めているという人は自分の評価が下がるのを気にしているでしょうが、弱みを笑う人なんていません。

むしろ、頼ってくれたら自分にもなにか力になれることがあるかもしれないとうれしいものですよ。

深く考えすぎないでくださいね。

まとめ

人は一人では生きていけません。

みんな誰かとかかわりを持って誰かにに寄り添って生きています。

一人では解決できないような大きな問題も『三人寄れば文殊の知恵』といって必ず解決の方向に向かいます。

時間は掛かるかもしれないでしょうが、何より心の負担が軽くなります。