すぐ諦める人の特徴・心理・対処法




物事をすぐに諦めてしまう人は以外に多いものですが、そんな人が自分の部下になったり、指導する立場になったりしたらどうしていいのかわからない人も多いでしょう。
諦めぐせのある人にもいろいろな特徴があり、心理的な原因も様々です。
その人の特徴に合わせた指導をする必要があるでしょう。
今回はすぐ諦める人、諦め癖や逃げ癖がある人の特徴や心理、対処法を解説します。
 

諦め癖とは


すぐに諦めてしまう人には諦め癖がついていると考えられます。
諦め癖とは仕事に限らず何事も長く続かないため、成果を得たり満足感を得たりする前に諦めて、やらなくなってしまうことです。
最初はやる気があっても途中で諦めてしまう場合や、最初からやる気が起きずに惰性でやってしまった場合もあります。
集中力ややる気が続かないのはなぜでしょうか? すぐ諦める人の特徴から考えてみましょう。
 

すぐ諦める人の特徴


すぐ諦める人にはどのような特徴があるのかを考えてみましょう。
 

モチベーションがない、維持できない


行動をするためには必ず「動機付け」が必要になりますが、これがいわゆるモチベーションと呼ばれているものです。
すぐに諦める人は行動が続かないわけなので、モチベーションがないまたはモチベーションを長期間維持することができないということが考えられます。
職場であれば仕事がうまくいけば出世する、給料が上がるといったことがモチベーションとなるので、与えられた仕事を成功させたり継続したりできます。
すぐ諦める人にはこのモチベーションがないので、やる気がないということが諦める最大の理由となっています。
仕事に対してやる気が出ないというのは、すでに出世そのものを諦めていたり、望んでいない仕事をやらされていたりといったことが原因と考えられます。
 

失敗が極端に嫌い


すぐ諦める人には失敗することを極端に恐れているという人もいます。
つまり失敗をしないためには、そもそも行動をしなければいいという考え方です。
この考えを持つ人が職場にいると失敗をしないためにあえて難しい仕事をしないという行動をするので、向上心がまったく見られない仕事をします。
とりあえず給料がもらえればいいので、与えられた仕事だけを淡々とこなすだけの社員になってしまいます。
しかし、すべてのことに対してやる気が出ないというわけではありません。
自分が得意なことやできることに関してはモチベーションを保つことができます。
つまり新しいことにチャレンジするということをしないというある意味では保守的な考えをする人と言えるでしょう。
 

飽きやすい性格


すぐ諦める人の中には飽きっぽい性格が原因となってすぐに諦めてしまうという人もいます。
飽きっぽい性格というのは自分が興味のあることに対してだけ集中力を高めることができ、それ以外のことは集中力が続かない人のことです。
これは過去の経験に基づくことが多いので、過去に失敗したことなどは最初から諦めてしまい、やったとしても長く続かないのです。
このタイプの人も集中力やチャレンジ精神、好奇心にかけているため物事が長続きしません。
 

自分を過小評価している


すぐ諦める人の中には自分を過小評価して自分にはできないと思いこんでしまう人もいます。
このタイプの人は過去の経験からというよりも自分自身を信じることができないので、全くやった経験がないことでも自分にはできないと思いこんでしまいます。
このタイプの人も少しでもチャレンジする気持ちがあれば、やってみたら意外に自分にあっていたり成功したりするという可能性を捨ててしまっています。
自分が得意のことでも初めてやったときがあるはずなので、その時のことを思い出せばチャレンジする気持ちが生まれるかもしれません。
 

計画通りに行動する人


すぐ諦める人の中にはきちんと計画を立てて行動するけれども計画通りにいかなくなるとすぐに諦めるという人もいます。
このタイプの人は計画に依存しすぎてると言えます。
計画は立案の時にあらゆることを想定してできればいいですが、途中で変更することも考慮する必要があります。
物事がすべて想定通りに進むとは限らないからです。
すぐに諦める人は計画を絶対的なものと考えるあまり、計画通りにいかなくなった時点ですぐに諦めてしまうのです。
計画は物事を成功させるために立てるのであって、途中で修正することはむしろ必須と考えましょう。
計画どおりでなければいけないという考えを捨てて、成功のためには計画も変更する必要があるという考え方をすればすぐに諦めることもないでしょう。
 

勝負ごとを嫌う


すぐに諦める人は勝ち負けがある勝負ことを嫌う傾向があります。
つまり他人と争うことが嫌いなタイプです。
勝負にこだわらないというよりも負けることが嫌なのであえて勝ち負けのある勝負ことをしたくないのです。
つまり勝ち負けに無頓着でこだわらないというのとは少し違います・ 負けることは嫌いですが、絶対に自分が勝つまで続けるといったモチベーションも維持できないことがわかっているので、自分が負ける可能性が高いと思っています。
そのため負けて悔しい思いをするよりは勝負をしないという考え方なのです。
 

努力が嫌い


すぐに諦める人は基本的に努力することが嫌いです。
努力が嫌いなのは努力をして報われた経験がなく、努力のおかげで成功したという経験もないからです。
むしろ努力は辛くて苦しいだけでという考えが染み付いているので、努力を続けていれば成功する可能性が高くなるという考えにならず途中で諦めてしまいます。
努力というと辛く苦しいものという考え方をしないで、簡単なことを長く続けていくと考えれば、少しはいい方向に向かうかもしれませんね。
 

すぐ諦める人の心理


次にすぐ諦める人にはどのような心理が働いているのかを考えてみましょう。
 

楽な方を選ぶ


すぐに諦めるという行動の裏側には楽な方を選んでしまうという心理があります。
何かを成し遂げる、成功させるというためには地道な努力の継続やがんばりが必要となりますが、すぐ諦める人はこうしたことから逃げ出して楽をしたいという心理があります。
職場ではある程度努力をしなければ昇給や昇格は望むことができません。
しかし、会社は簡単に社員を解雇できないように法律で定められているので、全く仕事をしないというのでない限り特別な努力をしなくても雇用は継続される仕組みとなっています。
つまり出世を望まないのであればある程度楽な道を選び続けていても、一定の給料がもらえて生活に支障がないのです。
これには日本では労働者の権利が保証されているため、楽な方を選ぶという生き方でも生活ができるという背景があります。

今を楽しみたい


すぐ諦める人の心理のひとつに「今が楽しければいい」という心理もあります。
特に年齢が若ければ将来や老後について深く考える人は少なく、今を楽しみたいという気持ちが強いのはある程度は普通の心理です。
諦めずに努力を続けられる人も楽しさを求めてはいますが、それは今ではなく将来の楽しさや楽を考えています。
若いうちに努力しておかなければ得られない将来の楽しさや楽な生活があるということを知っていてそれに向かって努力しているのです。
童話の「アリとキリギリス」のたとえと同じですね。
すぐ諦める人はキリギリスのように今の楽しさを追い求めているのです。
 

がんばっても無駄という心理


すぐ諦める人は努力が嫌いという説明をしましたが、同じようにがんばっても無駄だという心理も持っています。
過去のがんばりが成果につながった経験がないためこのような心理が働いています。
一度でも自分のがんばりが報われたことがあれば、がんばることで成果を得られることに気づくのですが、がんばりが報われなかったというマイナスの経験が強く残ってしまっているのです。
ひどいときには心のキズとして残る場合もあるので、努力を避ける心理が強くなってしまいます。
がんばったことが全く成果として現れないというのはそれほど多くはありません。
それでも成功した記憶がないのであれば、自分が思ったような成果ではなかったという可能性もあります。
より大きな成果を求めすぎると反対に努力やがんばりを否定する結果になることもあるのです。
 

<努力そのものを経験していない/span>


すぐに諦める人の中には努力そのものを経験したことがないため、努力するという意味がわからない人もいます。
つまり子供の頃から親や周囲の人たちの助けによって生きてきた人には、自分で努力したという経験がありません、 そのため努力しなくてもうまくいった経験だけしかないのです。
他人への依存度が高くおとなになっても、だれかが助けてくれるという甘えた心理を持ち続けている人です・

職場のすぐ諦める人への対処方法


自分の職場にすぐ諦める部下がいた場合、どのように指導したらいいのでしょうか? すぐ諦める部下への対処法を考えてみましょう。
 

やるべき仕事(作業)のリストアップとチェックをさせる


すぐ諦める部下は努力と成果が結びついた経験がないことが多いという特徴があります。
また、努力やがんばりが難しいことだと思い敬遠している可能性も高いでしょう。
そうした部下にはまず自分の仕事の作業をリストアップさせ、できたものをチェックさせましょう。
そうすることで仕事の完了が目に見えるようになり、作業を一つ一つ完了させれば成果が得られるということを、身を持って知ることができます。
 

できることをやらせる


すぐ諦める部下に難しい仕事を与えると、仕事をする前から拒否反応を示して努力をしない可能性が高くなります。
こうした部下にはまず部下の能力に見合った仕事をやらせることから始めましょう。
時間をかけてレベルアップさせるイメージで、今できることから始めて徐々に難しい仕事にシフトしましょう。
 

注意することも大切


すぐ諦める部下は少し目を話すと簡単に諦めてしまう傾向があります。
他の部下に対するときよりも気を配って注意をすることが必要になります。
特に本人が無自覚でやっていることや無意識に言っていることは第三者から注意されないと気づかないことも多いものです。
諦めにつながるような口癖などはその都度注意してあげましょう。
言葉にしてしまうとそれが行動にも現れるというのはよくあることです。
 

すぐ諦める性格を克服する


最後に自分がすぐ諦める人だという自覚がある場合に、どのようにして治す努力をしたらいいのか考えてみましょう。
 

目標は低くする


すぐ諦める人が「無理だ」と考えてしまい、最初から努力をしない原因のひとつには目標が高すぎるということがあります。
自分にはできないと考えてしまうことが多い人は、自分でもできることを積み重ねていきましょう。
高い目標を持って努力することは大切ですが、目標が高すぎて歯が立たなければ反対に自信を失うことになります。
他人から見たら低すぎる目標であっても、その引く目標を達成することで次の段階に進むことができます。
 

まずはやってみる


すぐに諦める人は始める前から諦めるという人も多いので、何も考えずにとりあえずスタートしてしまうということも必要です。
やる前に計画を立てて失敗しないようにすることも大切ですが、計画に頼りすぎると計画通りにいかなかった場合にすぐ諦めてしまいます。
まずはスタートさせてみてうまくいかない点はその都度修正していくことで完了までこぎつけましょう。
一度でも成功すれば大きな地震につながりますが、たとえ失敗しても最初から逃げなかったという事実はすぐ諦める人にとっては自信につながるでしょう。
 

できたところまでを評価する


すぐ諦める人が自分に自信を持てないのは、自分は最後までやり遂げられないという思いが強いからです。
言葉を替えると完全に成功しなければ意味がないと考えているのです。
しかしどんな人でもいつも完璧な成功を収めることは不可能です。
途中まででもできたところまでを評価すれば、次につながります。
すぐに諦めていた人は諦める段階をなるべく遅くすることを積み重ねるだけでも自信につなげることができます。
 

目標に期限をつける


すぐ諦める人は目標を立てるときは必ず期限を設定しましょう。
目標も最終的な目標までに細かい目標を設定しそれぞれにあまり長くない期限を設定します。
ひとつでも期限が守れないと次第にスケジュールがタイトになっていくので、期限を守ろうという意識を高めることができます。
目標の設定は達成意欲を高めるので、達成できたときの満足度も大きくなります。
 

逃げたらどうなるかを考える


すぐ諦める人は物事をやり遂げられなかったときのことを考えて、最初から自分にはできないと諦めてしまいます。
しかし、どんな職場でもいつまでも逃げていられる環境はほとんどないでしょう。
いつかはやらなければいけないことであれば、やらなかったときのリスクについて考えることで克服することができます。
逃げた場合は単に自分のことだけではなく周囲の人への迷惑や会社に対する損害まであるかもしれません。
そうしたリスクを考えてみることで、すぐに諦めてしまう癖が改善できる可能性があります。
 

まとめ


すぐに諦める人はあなたの職場にいるでしょうか? もしあなたの部下にすぐに諦めて成果が出ない部下がいれば、部下の特徴を見極めて適切なアドバイスや指導をしてあげましょう。
また、自分がすぐに諦める人だという自覚がある人も、その性格を克服するように努力してみましょう。
昭和の時代であれば終身雇用制によってすぐに諦める人でも簡単に解雇されなかったかもしれませんが、令和の時代はそうはいきません。
すぐ諦める性格を克服するためにこの記事が役立てば幸いです。