警戒心が強い

警戒心が強い人の特徴・心理・対処法

警戒心が強い“ height=

職場に警戒心がやたらと強い人はいませんか?

仕事をする上でリスクを警戒するというのは重要なことですが、警戒しすぎて仕事が進まなかったりプライベートでも警戒しすぎたりするのは支障がありますね。

警戒心が強い人はなぜ警戒しすぎてしまうのでしょうか?

今回は警戒心が強い人の特徴や心理、対処法について考えてみましょう。

警戒心とは

警戒心とは「用心深い気持ち」のことです。

つまり警戒心が強い人というのは用心深いあまり周囲を疑ってしまう人のことになります。

時と場合によっては警戒心が重要になることもありますが、日常生活でそれほど警戒心を強めるシーンというのはありません。

警戒心が強い人は常に警戒のレベルを高くしているので、周囲の人を自分が疑われているという気持ちにさせてしまいます。

先ずは警戒心が強人の特徴や心理について考えてみましょう。

警戒心が強い人の特徴や心理

警戒心が強い人には以下のような特徴があります。

人見知りがひどい

警戒心の強い人の特徴には人見知りが激しいというものがあります。

警戒心が強い人は特に初対面の人に対しては、その性格や人となりが全くわからないので、警戒心をむき出しにして、その結果極度の人見知りとなってしまいます。

初対面の人を全く知らないのはだれでも同じです。

初対面の人を知るためにコミュニケーションをとるために会話をすることで、その人となりを理解しようとするのが一般的です。

しかし、警戒心が強い人は相手が微笑んだだけで自分をバカにしているのではないかと考えるほど、被害妄想が強いので、会話でコミュニケーションをとることも恐れてしまうのです。

そのため、周囲から見ると初対面の人にやけにビクついているように見えてしまいます。

親密な関係を築けない

人は付き合いが長くなれば警戒心が解けて親密な関係を築くようになります。

しかし、警戒心が強い人は付き合いが内外人に対しても、心のなかで警戒心を完全に解くことができないので、親密な関係を築くことができません。

初めて会ってから仲良くなれるまでの時間が異常に長いというのが警戒心の強い人の特徴で、最終的に仲良くなる人は数少なく仲良くなれない人の方が多いのです。

警戒心が強い人はいわゆる「石橋をたたいて渡る」人ですが、場合によっては石橋をたたいて確かめても結局渡らないくらいの性格をしています。

そのため人と付き合う場合でも相手のことを十分に知り尽くさないと信用できない性格と言えるので、心を許して接するまでにはかなりの時間がかかります。

誘われるのを待っている

警戒心が強い人は自分から友だちを誘ってどこかへ出かけたり、遊んだりするということがないので、人嫌いだと思われることもあります。

しかし警戒心が強い人は人嫌いではなく、むしろ寂しがり屋という面を持っています。

つまり寂しがり屋のくせに自分から誘わずに、相手から誘われるのをひたすら待っているという少し面倒な特徴を持っています。

誘われるとうれしいのですが、そのうれしさを気付かれないように表情に出さずにしているという面もあります。

こだわりが強い

警戒心が強い人は人間関係に限らず、衣食住すべてに対して一定以上のこだわりがあり、いつも同じ友だちと付き合い、同じ店を利用するといった特徴があります。

つまり新しい友人を作ったり新しい店を開拓したりすることが苦手で、「いつもの」安心できるものや人にこだわるのです。

新しいものが好きな人は好奇心が旺盛ですが、警戒心が強い人は自分がなれているものを好むので好奇心よりも安心を求めていると言えます。

つまり警戒心が強い人は安定を求める保守的な傾向があるということですね。

そして人間関係も「広く浅く」よりも「狭く深く」といった付き合い方を好みます。

素の自分を見せない

警戒心が強い人は素の自分を出したがらないという特徴があります。

自分の素顔を見せないために警戒心が強い人はオーバーアクションをしたり、道化を演じたりする傾向があります。

これは警戒心が強い人は自分が本当に考えていることを相手に知られたくないために、仮面をかぶっているとも言えます。

ピエロの顔には涙をデザインしたものがありますが、これは悲しみを隠して楽しいふりをしているピエロという意味があります。

警戒心が強い人は、素顔を隠すために化粧ではなくアクションでピエロを実演している人なのです。

周囲に表情をコロコロ変えたり、大きなアクションをしたりする人はいませんか?

もしそんな人がいたとしたら、その人は自分の本心を隠すためにわざとオーバーアクションをしている警戒心が強い人という可能性がありますよ。

目を見て話さない

恥ずかしがり屋の人も相手の目を見て話さない傾向がありますが、警戒心が強い人も会話では相手から目をそらす傾向があります。

目は口ほどに物を言うということわざがある通り、人の感情は最も目に現れやすいのです。

警戒心が強い人は自分の感情を隠したがるので、必然的に目を合わせることを避けているのです。

相手が目線を合わせないと、自分を避けていたり嫌っていたりするのではないかと考える人も多いでしょう。

しかし警戒心が強い人は単純に自分の感情を知られたくないというだけなので、相手を嫌っているから目を合わせないということではありません。

そんな人に対して目を合わせないことで批判すると、ますます警戒心をあおることになってしまいます。

相手が警戒心の強い人だとわかっている場合は、目線については批判せず警戒心が薄れるまではそのままにしておきましょう。

自分の話をしない

警戒心が強い人は自分のプライベートを話したがらないという特徴があります。

警戒心が強いせいで完全に信用できる人以外にはプライベートを明かすことはないので、職場での会話で不特定多数に対してプライベートな話はしません。

以前と比べて個人情報の漏えいについて意識が高くなっている人が増えているので、プライベートの話を控えるというのは警戒心がそれほど強くなくても一般的にはなってきましたね。

しかし、警戒心が強い人は個人情報の漏えいを気にしているというよりも、自分の感情を他人に気軽に話すことをしないのです。

自分の感情を人に話してしまうとそれをきっかけにして自分のプライベートの領域に立ち入られてしまうので警戒心が強い人はそれを嫌っています。

マイナス思考

警戒心が強い人が経過心を強くするようになった原因の一つには、その人の考え方がマイナス思考である点が挙げられます。

基本的に物事を悪く考えてしまう傾向があるので、常にリスクやデメリットを警戒してしまいます。

その結果警戒心が強い言動になってしまいます。

リスクを恐れる人というのは自己防衛本能が強い人と言い換えることができます。

こうした本能の部分は簡単に変えることはできないので、リスクやデメリットに対する警戒心を解くのは難しいと言えるでしょう。

よほど根気よくリスクやデメリットは思ったほど申告ではないことを納得させるしかありませんね。

地味な服装を好む

警戒心が強い人ほど自分の服装に対しては地味で目立たないものを好む傾向があります。

派手で目立つ服装をしていては周囲の注意や人目を引きつけることになります。

警戒心の強い人はなるべく周囲から浮かないように、目立たないようにということに気を配っているので、服装も必然的に地味なものになってしまいます。

警戒心が強い人はひたすら目立つことを避けるので、それがたとえ褒められることであっても周囲から注目されることを好みません。

そのためファッションで人目を引くということも極力避けるので、服装も地味になります。

地味な服装をしていておどおどしている人がいれば、警戒心が強い人である可能性は高いでしょう。

いじめを受けたりだまされたりした経験がある

警戒心が強い人には、なにかのきっかけがあって警戒心が強くなってしまった人もいます。

たとえば子供の頃にいじめを受けたり、信用していた人にだまされたりといった経験があると、それ以降は警戒心が強くなって当然と言えます。

特に生真面目で純粋な人ほど信用していた人に裏切られると、深い心の傷を負ってしまい警戒心が強くなってしまうでしょう。

警戒心が強い人はそうしたトラウマを抱えている人に多いのです。

自分に自信がない

自分に自信を持っている人は見ただけでも堂々としているので、警戒心が強いと思われることはありません。

しかし、自分に自信がない人は自分の言動に自信がないことが見ただけでわかるような行動をします。

自信のなさが周囲に伝わるような行動をするので、警戒心が強い人だとすぐにわかってしまいます。

警戒心が強い人はいい加減なことができない生真面目な性格をしている人が多いので、完璧な行動をしないと失敗だと考えてしまいます。

そのため失敗をしないようにリスクを考えて警戒してしまうのです。

自分に自信がない裏には完璧な自分を求めてしまう心理があります。

いい意味でいい加減さや適当さを身につけていれば、それほど自分に自信をなくすこともなく、ありのままの自分をさらけ出すこともできます。

警戒心が強い人の対処法

身の回りに警戒心が強い人がいてもそれほど親しくしていなければ特に影響はありません。

むしろ相手の方が避けてくれるので面倒がない相手とも言えるでしょう。

しかし職場で一緒に仕事をしている人であれば、ある程度対処法を知っていないと仕事に影響があります。

警戒心が強い人の警戒心を解くにはどうしたいいのかを考えてみましょう。

適度な距離を保つ

警戒心が強い人に対しては、その人の敵ではないということを明確にする必要があります。

つまり相手に対して攻撃的ではないことを示す必要がありますが、最も簡単な方法は相手に近づきすぎずに距離を保つということです。

この距離は物理的な意味もありますが、人間関係としても一定の距離を保つことが必要です。

警戒心が強い人はある程度親しくなった人に対してだけ心を開く傾向にあります。

つまり親しい間柄になるまでは一定の距離を保って敵ではないことを示しましょう。

もちろん仕事だけの付き合いであれば最終的に親しくする必要もないので、距離を保ったままにしても構いません。

仕事がスムーズに進むことだけを考えた接し方に徹するといいでしょう。

最も良くない接し方としては必要以上になれなれしくすることです。

警戒心が強い人には、なれなれしい、図々しいと思われるとより警戒されてしまうので注意しましょう。

失敗談をしてみる

警戒心が強い人はだまされたりいじめられたりといったことがきっかけで、警戒心が強くなったと考えられます。

そこで自分の失敗談などを積極的に相手に話して、相手の警戒心を解く方法も有効です。

警戒心が強い人は過去の失敗が原因で警戒心を強くしているので、自分の失敗を話すことで自分も同類だというアピールができます。

また、警戒心が強い人が相手を信用できるかどうかを判断するのは、正直かどうかという点も重要なポイントです。

あえて自分の失敗を話すことで正直な人であることもアピールでき、警戒心を緩める効果があります。

相手を信用していなければ自分の失敗談は話すことができないと警戒心の強い人は考えます。

そのため自分の失敗談を積極的に話すことで、警戒心の強い人に自分を信用しているという気持ちになってもらうことができます。

根掘り葉掘り聞かない

どんな人にも他人に知られたくないプライベートなことや過去があるものです。

特に警戒心が強い人にはその傾向が強いのです。

したがって、警戒心が強い人と会話をするときは根掘り葉掘り話を聞き出さないように気をつけましょう。

警戒心が強い人への対処法として適度な距離を保つということを挙げましたが、物理的な距離だけではなく会話でも一定の距離を保つことを心がけましょう。

警戒心が強い人と会話をする場合は相手の話を聞くよりも、自分の話を中心にして相手に自分をよく知ってもらうようにしましょう。

前述のように自分の失敗談などを中心にするとより効果的ですよ。

さらに相手の趣味が把握できたらその話題を中心にして、共通の趣味があって話題にできればベストですね。

心配してあげる

警戒心が強い人はあまり親しい友人を多く作るということがありません。

むしろ孤独でいるケースが多いので、なにか心配ごとや困りごとがあっても相談する相手がいないことも多いのです。

そのため、警戒心が強い人がなにかに悩んでいたり、体調が悪そうだったりしたときはなるべく相談に乗ってあげましょう。

もちろん警戒心が強い人から相談を持ちかけることはほとんどないので、周囲が注意して気遣ってあげることが必要です。

相談や心配と言っても大げさなことは必要ありません。

一声「大丈夫ですか」と声をかけるだけでも、警戒心が強い人の心に響くでしょう。

また、警戒心が強い人は孤独が好きという特徴があるので、情報に疎くなるというケースも多くなります。

特に職場では情報が得られなければ仕事にも影響するので、ほんのちょっとした情報でも知らせてあげると警戒心が強い人は喜びますよ。

まとめ

警戒心が強い人が職場にいても周囲にそれほど迷惑をかけるということはありません。

しかし、職場ではチームで仕事を達成しなければいけないことも多いので、警戒心が強い人ともコミュニケーションをとることが必要です。

警戒心が強い人はそれほど厄介な特徴はないので、なるべく積極的に接してスムーズに仕事ができるようにしましょう。