仕切りたがり屋

仕切りたがり屋の特徴・心理・対処法

仕切りたがる

『人をまとめる』というのはとても重要な役割を持っています。

修学旅行や社会科見学など集団行動になると各グループに分かれて移動しなければなりません。

その際、どの班にもまとめ役となる班長が必要になります。

班長となる人はどんな人だったか覚えていますか?

普通だったらグループをまとめることができる人が適任ですが、小学生のうちはジャンケンで負けて嫌々なった人もいたかもしれません。

中学校・高校となると、ある程度しっかりした人でなければ班をまとめることができません。

社会に出ると、会社の業績や業務に関わる事ですから、責任感がある人はもちろん、人の話を最後まで聞ける人や指示が的確な人が適任だと言えます。

人の話を聞くのは簡単だと言う人がいるかもしれませんが、反対の意見をされると「それは違うんじゃない?」と否定したり理論を並べて自分の意見を押し通そうとしたりする人にはリーダーは務まりません。

反対された人は納得がいかず、チームに貢献しようという気が失せます。

そのうちグループ内で不満が募り、離れて行くか、いつか衝突してしまいます。

一方、人の上に立つリーダー気質がある人は全ての人の意見を聞いて「そういう意見もあるのか」と反対意見も一旦すべて受け止めて話し合いをすることができます。

そうするとグループ内の人は自分の意見を聞いてもらえたという安堵感からリーダーを信頼するようになります。

ですから人の話を最後まで聞かない人があれこれ指図するとただの仕切り屋として見られます。

仕切りたがり屋の特徴や共通点

仕切りたがり屋に最も多く見られる共通点は自分が指示を出す、積極性があるという点です。

行動力はありますが、他人の事は考えず自分優先で考えて行動しますので、頼られていると勘違いしている人が多いです。

ですが、世話好きな一面も兼ね備えていますので、相性次第では「何でもスパッと決めてくれて助かる」と言う人がいるのも事実で、良い面と悪い面の特徴を挙げていきます。

仕切りたがり屋の良い面

ハキハキしている

仕切りたがり屋は言葉もそうですが、動作もテキパキしています。

いつも笑顔で第一印象は好感度が高く、初対面でもコミュニケーションがうまく取れます。

人のために動くことにやり甲斐を感じている人です。

リーダーシップを取りたがる

仕切りたがり屋は何事にもポジティブで明るくてみんなの中心でいる人が多いです。

ある程度自分に自信がないと取れない行動です。

しかし、知識が豊富であるというのがすべてではありません。

リーダーでも得意・不得意分野があります。

たとえ不得意分野でもそれを隠そうとせずに落ち度を認めて新たに学ぼうとする姿勢があります。

チャレンジ精神旺盛

仕切りたがり屋は、失敗を恐れず積極性があります。

負けず嫌いな性格も兼ねているため、向上心が高くライバルが多ければ多いほど競争心に火が付きます。

しかし負けず嫌いな性格は良い面ばかりではありません。

度が過ぎると他人を蹴落としてまでも、のし上がろうとする人も中にはいます。

また自分ができたからと言って「これをしたらいいあれをした方がいい」と強引に他人にも強要するところがあります。

仕切りたがり屋の悪い面

自己中心的である

仕切りたがり屋は気が強く自己アピールも強い。

自分の思い通りにならないと気が済まないタイプです。

他人の意見は聞かずあれこれ指図ばかりします。

協調性に欠けています。

出しゃばる

仕切りたがり屋は頼まれてもいないのに他人の行動に口を挟み出しゃばってきます。

本人は良かれと思って教えてあげているつもりです。

ちょっとお節介な人と似ていますが、お節介な人は相手に断られると「あらそお?」と結局は引き下がってくれます。

しかし、

「そんなやりからでは失敗する」

「そのやり方はムダ」

「こうした方がいいに決まっている」

と相手を否定する人は仕切りたがり屋です。

過大評価しすぎている

基本、他人の意見には耳を傾ける事はしません。

自分は仕事ができる、人から信頼されていると勘違いしている人がいます。

命令口調で指示したり、他人を見下した行動を取ります。

数字で表す

仕切りたがり屋は、人の意見ややり方は一切無視して何でも数字で表してくる人です。

パーセンテージに捉われたり多数決で決めようとします。

能力で判断せずにそれでは手っ取り早く決めただけでグループ内の実力が伴ってきません。

指示する

仕切りたがり屋は、上司でもないのに

「それが終わったら次はこれをお願いね」

「こっちを先に終わらせてもらえないかな」

「あなたはこっちやってくれる?」

「私が伝えなければ」

「私がやらなければ」

と謎の使命感があります。

仕切りたがり屋の心理

仕切りたがり屋は事が予定通りに進まないとイライラします。

言わないと動かない人っていますよね。

そんな人を見ると余計イライラしますから、強引に事を進めることも珍しくはありません。

ただキツイ口調になってしまうため周りからは偉そうにしていると見られてしまうのです。

仕切りたがり屋の心理状態を解説いたします。

従ってもらいたい

自分の思い通りにならないと気が済まない仕切りたがり屋は、自分に従ってもらいたい欲がとても強く思い通りに動かそうとしています。

自分は優秀だと認められたい。

成功すれば自分のお陰、しかし、失敗すれば人のせいだという考えが強いので良好な人間関係が築けません。

他人の言動が気になる

仕切りたがり屋は、自分と違った言動を取る人が気になって仕方がありません。

良かれと思って忠告します。

有益な情報を与えてあげている、効率的な方法を教えてあげていると上から目線で話します。

認めてほしい

承認欲求は誰にでもあることですが、あれこれ口を出しては自分はできる人間だとアピールする人ほど

自分は頑張っている

周囲に認めてもらいたい

褒められたい

頼りになる存在でいたい

と強く考えています。

仕切りたがり屋は、主導権を握って「自分がいないとこの場がまとまらない」と自意識過剰なところがあります。

注目を浴びたい

仕切りたがり屋は、仕事に対する熱意があるのは良い事ですが、能力の有無関係なく仕切りたがります。

チームの目的達成のために頑張っているのではなく、

・頑張っている自分を見てもらいたい

・目立ちたい

・自分が一番でありたい

・優位に立ちたい

といった気持ちが優先です。

周りが従ってくれることで優越感に浸っています。

話が進まないから

重要なプロジェクトチームに選ばれた時など万が一を考えて、できれば責任者は避けたい人もいるのではないでしょうか?

そんな中、誰もやりたがらない責任者を立候補してくれる人がいたらホッとするはずです。

学生時代などに経験ありませんでしたか?

リーダーが決まらないと

昼休みまで持ち越しだ

放課後居残りだ

誰も動かないから話が進まない

だったら自分が動いた方が早いという気持ちから立候補してくれる仕切りたがり屋もいます。

仕切りたがり屋への対処法

仕切りたがり屋は、命令口調で指図ばかり。

仕切りたがり屋への対応は悩みますよね。

「お前の部下じゃない」と叫びたくなる人もいるはずです。

そんな人に嫌気が差した人はこう対応します。

上手に使う

仕切りたがり屋にやりたくない仕事を振られたら

「やり方教えていただけませんか」

「○○さんのようになりたいです」

とおだてて最初だけでも一緒にさせます。

あれやってこれやってと面倒な仕事を押し付けられた分、「最後に確認してください」と返しましょう

上手に取り入ることができれば少しは気が晴れます。

「誰からの指示ですか?」

「それ私の仕事ですか?」

仕切りたがり屋は言わなければわかりません。

何でも従ってきたためナメられている可能性があります。

ここで言わないといつまでも下に見られてしまうでしょう。

人間関係も懸念されますが、自分の仕事をこなしさえすれば問題なし!!

見方を変える

自分から言いにくい発言をするのはなかなか躊躇するもの。

ここで仕切りたがり屋がいなければいつまで経っても物事が進まない。

ここは見方を変えてみませんか?仕切りたがり屋は

「あなたがいて助かった」

「話が長引かずに早く終わってよかった」

などと言われれば単純で良い気分になります。

「次もお願いしたい」とおだてて面倒くさい役割も引き受けてくれていると思えばいいだけの話です。

それができないようでしたら、自分も指示する側に回ってください…。

まとめ

以上、仕切りたがり屋の特徴と心理をまとめました。

仕切りたがり屋には良い面もあることがおわかりいただけましたか?

いかに自分が上手に付き合っていくかを学んでストレスが軽減できたら幸いです。