知ったかぶりをする

知ったかぶりをする人の特徴・心理・対処法

知ったかぶり

知ったかぶりとは本当は知らない、もしくはあまり詳しくはないのに、さも知っているかのように振る舞うことです。

例えば女子の間での会話「この前フレンチレストランに行ったんだ」という話題に対して、皆が盛り上がっている中、本当は噂には聞いた事はあるが行ったこともないのに。

「あそこのお店美味しいよね」なんてついつい知ったかぶりをしてしまったことはありませんか?

ここまではバレる確率は低いですが、追加質問をすると「あ~どうだったかな」と曖昧にされると本当に行ったことあるのかしら?とちょっと疑ってしまいます。

1,2回程度の知ったかぶりは見逃せても頻繁にあると知ったかぶりというレッテルを貼られます。

その場の雰囲気に合わせてしまうならまだしも、自身について「あなたっていつもこうするよね」「あなたなら絶対こうするでしょ」と決めつけられたら、私の何を知って言ってんだよ!!とカチンときますよね。

ビジネスジーンで知ったかぶりをすると「知っていると言うから任せたのにできてないじゃない!!」というようなトラブルにつながるのでやめましょう。

知らないのであれば後からでも知ればいいだけですし、先に知っていたからといって、それが偉いわけでもないのです。

知ったかぶりをする人の特徴や共通点

知ったかぶりをする人にはその場に合わせてしまうパターンと[知らない=恥]と捉える人に分かれます。

どちらにも共通して言えるのは本当の事が言えない・知らないということを顔に出さずに嘘を付く人です。

場合によっては一度付いた嘘のせいでずっと嘘を付き続けることになります。

しかし、嘘はつじつまが合わなくなっていつかボロが出るものです。

嘘を付くとこれからの人間関係はどうなるでしょう。

間違いなく信用されなくなります。

この先も信頼関係を築くのはとても時間が掛かるのでご注意を。

知ったかぶりをする人の特徴を挙げていきますので、自分はあてはまらないかチェックしながら見てください。

負けず嫌い

最初から負けてもいいなんて思っている人はあまりいないと思います。

しかし勝負の行方はどちらかに軍配が上がるもので、特に負けず嫌いな人は、勝ち負けにこだわります。

知ったかぶりをする人は、できない・知らないという事は負けを意味すると捉えています。

常に自分の立ち位置を非常に気にしていて何事でも一番でないと気が済まない性格です。

話し合いのさなか黙ると言う事は負けを認めるのと同じな事なので負けず嫌い気質が炸裂します。

とっさに嘘が付けるので口が達者です。

プライドが高い

知ったかぶりをする人は、自分には知らないことがないと思っている自信家です。

たとえ知らないことがあったとしても他人にバレないように顔に出さず専門用語盛り込んで得意気に話します。

みんなが知らない知識や情報を与えると、注目が集まりますよね。

知ったかぶりを繰り返す人は、見栄っ張りで優越感に浸るのが好きです。

注目を浴びたい

人に有益な情報を与えている人はとても頼りになりますよね。

自然と人が寄り付いてきます。

知っている話題にすぐ飛びつく人は実は構ってちゃんなのです。

知ったかぶりをして、バレた時、後々面倒な事になることまでは頭が回らない人がいます。

嘘を付く

知ったかぶりをする人は、「知ったかぶりをする=事実と違う事」を言っているわけですから嘘を付くことと同じです。

ポンポン口から出まかせが多く普段から口も達者です。

知ったかぶりをする人は、話を盛る事も多いです。

専門用語を使う

知ったかぶりをする人は、ざっくりとした浅い知識しか知らないにも関わらず、やたらと専門用語や業界用語、横文字、カタカナを使いたがります。

優秀ぶっているので偉そうな態度をとる傾向があります。

自分は何でも知っていると見せかけているので人に質問はしない主義です。

知ったかぶりをして赤っ恥をかいた経験談

つい知ったかぶりをして恥ずかしい思いをしたリアルな身近な声を紹介します。

・パソコンが詳しいフリしてたら写真入り年賀状を作ってほしいと頼まれた―インクがないと断った。

それでもインクを買ってくるからと言われ 結局は凝ったデザインじゃなければと渋々承諾したが、本を見ながらかなり時間がかかった(30代/主婦)

・パソコン教室に通った程度を自慢していたら、ホームページを作ってくれと頼まれた―必死で勉強したのに「このレベル?」って言われた(20代 /事務員)

・車に詳しい口調で話していたら彼女にバッテリー交換を頼まれた―説明書を見ながら交換に挑んだが、直らなくて「あれ、おかしいな~」と 言って結局はJAFを呼んだ(20代/建設業)

・「ウィフィーって便利だな」って言ったら即座に「ワイファイじゃないの」と笑われた(40代/男性)

・スポーツ観戦が趣味だと合コンで言ったためラグビーの話で大盛り上がり。

「誰が好き?」と聞かれ「えっと~」と黙り込んでいたその時、「ジャッカル?」と聞かれ「そうそう、その人!」と答えてしまった (20代/女性)

知ったかぶりで赤っ恥を体験するよりは『聞くはいっときの恥、聞かぬは一生の恥』ということわざがあるように「知らない」と言って学んだ方が良いと思います。

知ったかぶりをする人の心理

東大生でも知らない分野だってあるのですから知らない事があっても恥ずかしい事ではありません。

なのになぜ知ったかぶりをするのでしょうか?

みんなで盛り上がっている中、自分だけ知らない話をされ続けるのはまぁ嫌な気はしますよね。

「その話、早く終わってほしい」「話題に付いていけなくてつまんない」と思うのは当然の心理だと思います。

そこで「知らないからわかんない」と正直に言えばまだ可愛い気があるのですが、知ったかぶりをする人には何らかの感情を隠していますので心理を解説いたします。

評価を気にする

知ったかぶりをする人が得意気に話すのは、他人からの評価が非常に気になるからです。

良く知ってますね、すごいですねと優秀な人だと思われたいです。

自分は人から必要とされている人でありたいと常に思っています。

不安になる

知ったかぶりをする人は、話の輪に入っておかないと

今後仲間外れに遭うのではないか

面白くない奴だと思われないか

話題に付いていけないと取り残される

という不安からその場しのぎで知ったかぶりをしますが、ボロが出るとまずいので口数は少なめです。

後に口コミなどをリサーチして話題に付いていこうと必死です。

「あそこの有名なお店行った事ある?」

「あーあるよ」

「どうだった?」

「うん、よかったよ」

と当たり障りのない無難な返事でごまかします。

しかし、その後もその話題の質問は受けたくないので、話題を変えます。

恥ずかしい

話の途中なので「今更知らないとは言えない」「無能扱いされたくない」との強い想いからとりあえず相づちだけは打っておこうとします。

自分の得意分野に話をすり替えようとします。

誘導尋問をする

知ったかぶりをする人は、「あ~あれなんだっけ?」が口癖で相手から答えを言わせようとします。

知っているワードが出ればこっちのもん。

「あ、それそれ!」と口を開きます。

逆に質問する事も多く、「どうするのが最善策だろう」と相手が出す答えを待ちます。

積極的に嘘は付いていない

知ったかぶりをする人は、「あなたもそう思うでしょ?」と言われ「そうだね」くらいの返事で相づちを打っています。

この場合、知ったかぶりをしたくてしたのではなく、共感を求められたから、その場の雰囲気を盛り下げたくなかったなどの気遣いも含まれています。

話を遮りたくない

知ったかぶりをする人は、話が盛り上がっている中、「知らない」と言いにくく、つい話を合わせてしまいます。

流れを止めたら悪いなと思っています。

友達と話している時よりも顧客や目上の人と話している時に使う事が多いです。

怒られると思っている

知ったかぶりをする人は、わからなくて質問をしたいのに「そんなこともわからんのか!」と怒られるかもしれないと不安があります。

立場的に下の人に多いはずです。

質問ができない

知ったかぶりをする人は知識がない事を悟られたら恥ずかしいと思っています。

そのため質問ができずミスも多く、プライドだけは高いのでバカにされたくないしミスを隠そうとします。

間違えや矛盾を指摘されても頑なに認めない、詰められると逆ギレする。

結果、いつまで経っても成長しない・スキルが身に付きません。

仲間に入りたい

知ったかぶりをする人は、知ったかぶりが友達を作る手段だと考えています。

一人になりたくない、目立っているグループの仲間に入りたいなどと思った時、どうすれば自分が注目されるかと考えると知ったかぶりをして近づこうとします。

会話にすぐ入っていけるように持ちネタは豊富に準備してあります。

知ったかぶりがうざいと感じた時の対処法

知ったかぶってもバレバレだよと思いつつ、偉そうな態度が鼻に突く時はどうしたらいいでしょう?

ハッキリ言うべき?

相手との相性によって対処法はさまざまですが、それでもある程度の共通した対処法があります。

ます相手がどんな人なのかを見抜くことがポイントとなります。

気のない返事をする

知ったかぶりを指摘するとプライドが高い人は、自尊心を傷つけられたとムキになってきますので対処にならない場合があります。

偉そうに話しているのを聞いているとイライラしますが、ここは感情を抑えて素っ気ない返事で返しましょう。

相手は自分の話に乗ってくれる人でないと話してもつまらないと感じます。

そのうち話すのが失せてくるでしょう。

確認をする

指導者として知ったかぶりをされては仕事に影響が出てきます。

わからないと素直に言ってくれた方が、正確に指導ができます。

話をしていても知ったかぶりをする人は、わからなくても知っているフリをするので顔には出しません。

要所要所確認をする必要があります。

「今の流れで理解できましたか?○○さんポイントはどこだと思いますか」などと話を振ってみてください。

この質問だと本当に理解できたのか確認できます。

質問する

専門用語で話してくる知ったかぶりをする人には、人には下手に出て「もう少しわかりやすい言葉で説明してくれますか」と返してみましょう。

「え、この言葉の意味わからない?」

「話にならない」

「自分で調べれば」

などとバカにして結局自分も説明できず、わからないのを隠そうとして話を切り上げたらその専門用語も知ったかぶりだと言えます。

「はい、わからないから説明してください」としつこく聞き返すのです。

恥をかくのは嫌なのであちらから避けてくるはずです。

聞き流す

知ったかぶりを発揮してくる人とは仕事以外で付き合うのはうんざりです。

「良く知ってるね」「物知りだね」と言われたいだけの自己承認欲求です。

「ごめんね急ぎの用事があるから」と話を遮る勇気も必要です。

何回か繰り返せば話を聞いてくれる人がターゲットですので、話しかけてくる回数も減るでしょう。

期待しない

知ったかぶりをする人がそこそこの付き合いがあるならば避けることは難しいですね。

しかし一度付いた嘘は信用できなって当然です。

もう全部嘘に聞こえてしまいます。

最初から期待はしないことです。

しかし、友達なら正しい情報を教えてあげる事も時には大切です。

まとめ

知ったかぶりをすると他人に迷惑を掛けるばかりではなく、人としての評価が下がります。

知らない事は知らないと言っても全然恥ずかしい事ではないとわかっていただけましたか。

周囲に知ったかぶりする人がいて毎回まともに相手にしていては、自分が疲れてしまうだけ。

当たり障りなく上手にかわす方法を実践してください。