被害者面をする人の特徴・心理・対処法



何故か加害者のはずなのにいつの間にか被害者のように周囲に訴えている人はいませんか?

こうした被害者面をする人や被害者ぶる人は何を考えているのでしょうか。

いつの間にか立場が180度変わってしまうのはなぜでしょう。

今回は被害者面をする人の特徴や心理、対処法について考えてみましょう。
 

被害者面とは


「被害者面(ひがいしゃづら)」というのは本当の被害者のことではなく、表面上被害者のような態度をとることを言います。

たとえば企業に対して言いがかりのようなクレームをつけて利益を得ようとするクレーマーのような人のことです。

被害者面をする人はクレーマーばかりではなく、日常生活のどこにでも潜んでいます。

自分から悪口を言っておいて逆襲されると被害者面をして助けを求める人などもいます。

また、この言葉を誤用して使う人も多く、実際に被害にあっている人に対して「被害者面をするな」という人まで存在するので、使い方を間違えると本末転倒になる厄介な言葉でもあります。

今回はこの被害者面をする人の特徴や心理、対処法について考えてみましょう。
 

被害者面をする人の特徴・心理


まずは被害者面をする人の特徴や心理について考えてみます。
 

自分に甘い


被害者面をする人というのは他人のせいにする人と同じです。

自分が原因の失敗でも他人に責任を転嫁する人ということなので、自分に甘いという特徴があります。

このタイプはプライドが高く自分を高く評価しているので、自分が原因で失敗したということを認めたがりません。

その結果、失敗の原因は他にあると考え他人のせいにして、自分はその被害者だと信じ込むのです。

成功したときは自分のおかげで、失敗は他人のせいにするという自分に都合の良い解釈をする人ですが、この考えは特殊な考えではありません。

人はだれでも失敗を認めたくないのは事実なので、自分も被害者面してしまう可能性は常にあると思いましょう。
 

自分がかわいい


被害者面をする人は自分に甘い特徴がありますが、それは突き詰めると自分がかわいいという自己愛につながります。

これは人であればだれでも持っている気持ちです。

しかし、普通の人は自分がかわいいあまり常識を超えた行動をすることはありません。

明らかに自分が間違っていることであれば、素直に謝罪するというのが一般的ですが、被害者面をする人は自分がかわいいあまり常識から逸脱してしまっています。

自分の子供がかわいいあまり、学校に非常識を押しつけて被害者面をするモンスターペアレントと同じ考えなのです。
 

認知を変えようとする


被害者面をする人は自分を正当化するために常識的な認識(認知)を変えようとする特徴があります。

たとえば浮気は悪いことだというのは一般的な認識ですが、被害者面をする人はそもそも浮気が悪いことではない文化だ、などと言って一般的な常識を覆そうとします。

また、浮気相手が悪いというような言い逃れをするのです。

こうして認知を変化させたり付け加えたりすることで自分を正当化するのが被害者面をする人の特徴です。

このタイプの人は認知の変化などでごまかされずに責任を追求されると、今度は逆ギレをして絶対に自分の非を認めようとしない特徴もあります。

感情的になるという点でこのタイプは厄介だと言えるでしょう。
 

損をしたくない


被害者面をする人の中には損をしたくないという心理から、被害者面をする人もいます。

この心理はいわゆるクレーマーによく似ています。

お店に対してクレームをつける人の中でもクレーマーと呼ばれている人は、その店に落ち度がないとしてもクレームをつけることで得をしようとします。

店側としては落ち度がないとしても店の評判を落としたくないという理由で、クレームを認めてしまうことがあるからです。

こうした店の評判を落としたくないという弱みにつけ込むのがクレーマーです。

被害者面をする人も何も言わないと損をしてしまうので、自分が被害者であることを主張してなんとか損をしないようにしたいと考えているのです。
 

その場しのぎの嘘をつく


被害者面をする人は自分が被害者だと嘘をついているわけですが、その嘘もその場しのぎの嘘だという特徴があります。

嘘は必ずしも悪いことではなく、場合によっては特定の人を守るための嘘というのも存在します。

しかし被害者面をする人の中には、つく嘘は自分を守るための嘘で、しかもその場で考えた一時しのぎの嘘に過ぎないという人もいます。

このタイプの被害者面をする人は早くその場を離れたい、自分のプライドをなんとしても守りたいという心理からその場しのぎの嘘をつくのです。
 

承認欲求が強い


被害者面をする人の中には承認欲求が強いことが原因で嘘をつく人もいます。

自分が原因のミスによる失敗やトラブルを他人のせいにするのが被害者面をする人の特徴です。

このときにトラブルの原因が本当は他人であり、自分は悪くないという嘘をつくことで周囲から同情されたり認めてもらったりすることが目的の人もいます。
 

面倒ごと押しつける


被害者面をする人の中には面倒ごとを人に押しつけるという特徴がある人もいます。

たとえば複数の人が原因となってトラブルになった場合や、加害者が複数いた場合に他の加害者に原因を押しつける人がいますね。

自分は悪くない○○さんの言ったとおりにしただけだ、などと言って言い逃れをしようとする人です。

このように他の加害者にすべて責任を押しつける人は、普段から面倒ごとを人に押しつける特徴がある人です。

このタイプの人は他人の気持ちよりも自分を優先したり、他人の立場で物事を考えたりできない人です。

同じことをしたのにすべて自分のせいにされる人の気持ちがわからないので、平気で人のせいにすることができるのです。
 

非難されたくない、嫌われたくない


加害者やトラブルの原因となった人が嘘をついてまで被害者面をする理由のひとつには、非難や批判されたくない、周囲に嫌われたくないという心理があります。

人はだれでも周囲の人に嫌われたり非難されたりはしたくないものです。

しかし普通は自分の都合のいいように嘘をついてまで、失敗を他人のせいにするということはできません。

被害者面をする人は他の人よりも嫌われたくないという思いが強いのかもしれません。
 

優位な立場にいたい


普段から周囲よりも自分が優位な立場にいることに満足している人は、自分が原因でトラブルになったり失敗したりしたときには優位な立場を守るために被害者面をします。

職場である程度責任のある立場にいる人が、こうした典型的な行動をとることがあります。

チームリーダーという立場の人がチームとしての仕事を失敗したときには、当然だれが悪いと言うよりもチームとして責任をとるので、チームリーダーが最終責任をとるのが当然です。

しかし、被害者面をするリーダーはメンバーのミスを取り上げて、そのミスを見逃した自分のことは棚に上げた上で、メンバーのミスが失敗の原因だということを強調します。

これはチームリーダーとしての責任を放棄した行動ですが、本人としてはチームリーダーという立場を守るために行ったことなのです。

あげくのはてにミスをしたメンバーに対して「あなたの将来のためを思って言った」などと心にもないことを言う人もいます。
 

現実逃避


被害者面をする人の中には現実逃避の結果、他人に責任をなすりつける人もいます。

自分が原因で大きなトラブルが発生してしまった場合、できればその責任から逃れたいというのはだれでも考えることです。

しかし、現実に起きてしまったことは変えることはできません。

そこで現実を逃避する手段として自分が悪いのではなく、自分以外のだれかのせいで失敗したと思いこんでしまう人もいます。

自分に都合がいい論理をでっちあげて現実逃避をしてしまうのです。

そしてそのでっちあげを自分でも信じ込んでしまい、結果として他人のせいにして自分は被害者面をするのです。

このタイプの人はどちらかというと、メンタルの弱さが原因で現実逃避した結果、被害者面をしてしまうタイプです。
 

自意識過剰


自意識が過剰な人は他人からの視線を強く意識しているので、失敗したときにも自分をよく見せようという意識が強く働きます。

そのため、自分が被害者であるということを過剰にアピールすることになり、結果として被害者面をすることになります。

また、このタイプの人は自意識が過剰な分、自分が他人にしたことについては鈍感なところがあるので、他人に責任をなすりつけても平気なところがあります。

反面、自分が他人からされたことに対しては敏感なので、普段から被害者面をする要素が揃っているとも言えます。
 

反省心がない


子供の頃に親から悪いことをしたり失敗したりしたときには、次からうまくできるように反省をするということを教わらなかった人がいます。

こうした人は自分が失敗したときに反省をせずに、他人に失敗の原因を押しつける被害者面をする人になりやすいという傾向があります。

自分が浮気をしたにも関わらず、パートナーが自分をかまってくれなかったと言って逆ギレするような人はこのタイプかも知れませんね。

また、反省ということは知っていても、悪いことをしたと思っていないため反省しないというパターンもあります。

しかしこの場合、自分は悪いことをしたと思っていないので、被害者面をするのではなく、むしろ開き直るタイプと言えます。
 

被害者面をする人の対処法


被害者面をする人の特徴がわかったところで、対処方法も考えてみましょう。
 

その場では反論しない


被害者面をする人は言葉巧みな人が多く言い回しや言い訳が上手い人がほとんどです。

そのため失敗の原因を押しつけられてもその場で論破することは難しいと考えられます。

そこでその場では相手をしないで軽く流す程度にしておきましょう。

無理に反論や否定をしてしまうと、今度は相手が感情的に訴えてくることになり、ますますこじれてしまうでしょう。

その場では反論や否定と言った相手の感情を刺激するようなことは避けましょう。

どうしても気分が収まらないのであれば、冷静になってから客観的な事実や証拠を集めて、周囲に説明することをおすすめします。

被害者面する人の話術がいくら巧みでも、事実ではないことをでっちあげているので、客観的な事実を示せば相手の主張と矛盾するところが出てくるはずです。

その場では解決できませんが後日になっても確実に言いがかりであることを示せば、その後被害者面をされても周囲から相手は信用されなくなるでしょう。
 

責任の所在をはっきりしておく


被害者面をする人はとにかく自分に責任がかかることを嫌がり、なんでも他人に責任を押しつけようとします。

特に職場では責任の所在というのは重要なポイントになります。

被害者面する人と仕事をする場合には、責任の所在をお互いにはっきりさせて確認しておくことが必要です。

こうして取り決めしておくことで、後で責任をなすりつけられるのを防ぐのです。

この取り決めはなるべく第三者がいる前で行うのが基本です。

こうしておけば後で知らないと、しらをきることができなくなります。

被害者面をする人であることがわかっている場合は、こうして事前に対策をしておくことが大切です。
 

嘘を指摘する


被害者面をする人が他人に失敗の原因をなすりつけてきたら、一度最後まで話を聞きましょう。

被害者面をする人は自分が責任を逃れるために必死なので、必ず嘘をつくことになります。

その嘘や矛盾点を相手に突きつけて、次の言い訳を聞いてみましょう。

これを繰り返していけば矛盾が大きくなって、嘘も明らかになるので被害者面をするのも難しくなるでしょう。

被害者面をする人は感情的になっているので、これに対抗するには自分も感情的になってしまっては相手の思うツボです。

なるべく冷静に対応するのが解決への近道です。
 

放っておく


被害者面をする人は感情的に訴えてきますが、実際に自分が傷ついているわけではなく、むしろ他人を傷つけているのです。

被害者面をする目的は自分を守るためなので、そんな人をいちいち相手にする必要はありません。

いつも被害者ヅラをして責任を逃れている人に対しては、放置しておくというのもひとつの対処法です。

また、被害者面をする人の中には自分に注目を集めることが目的の人もいます。

こうしたタイプの人には何を言われても相手にせず放置するのが一番です。

中途半端に相手をすることで、御しやすいと判断されるとその後もターゲットにされる可能性が高くなります。

本当に身に覚えのないことだけを否定して、後は軽く受け流しておきましょう。
 

接触しない、それができない場合の対処法


被害者面をする人に限らず面倒な人や厄介な人への対処法は、その人となるべく接触しないということです。

どんなに厄介な人でも直接接しなければ何も問題は発生しませんが、職場にいる人であれば完全に関係を断ち切ることは難しいでしょう。

特に被害者面をする人が厄介なのは一緒に仕事をしていて失敗を自分になすりつけてくることです。

なるべく接触しないようにしていても、同じ仕事をしていれば被害に合う可能性は高くなります。

そんなときは以下の方法で対処しましょう。
 

徹底的に反論する


被害者面をする人は相手を組みやすいと判断すると何度でも攻撃をしたりターゲットにしたりします。

それを避けるためには身に覚えのないことに対しては徹底的に反論することが必要です。

簡単に受け入れてしまってはその後のトラブルの種を抱えるようなものです。

反論する目的は相手を言い負かすことでなく、自分に責任を押しつけるのは難しいと相手に思わせることです。

一旦相手に厄介な人だと思わせることができれば、それ以降はあなたに責任を押しつけることはなくなるでしょう。

この反論をするときには言葉遣いには十分注意する必要があります。

つまり、乱暴な言葉を使わずに敬語を使って相手に反論するということです。


感情的な相手に対して同じように感情的になって、乱暴な言葉を使うと周囲からは同じタイプの人間だと思われてしまいます。

被害者面をするような相手と同じに見られるのは、あなたにとっては大きなマイナスですね。

冷静に敬語を使って反論をするということは忘れないようにしましょう。
 

二人きりにならない


被害者面をする人とは普段から二人きりにはならないということをおすすめします。

責任を押しつけられたときにだれが悪いのか、失敗の責任はだれにあるのかは基本的に周囲の人が判断することになります。

職場であれば上司が判断しますが、客観的な事実は周囲の同僚などから聞き取りするでしょう。

そのため普段から二人きりになるということは避けて、必ず第三者がいるところで相手と接するということが重要になります。

二人しかわからないことについてお互いに言い合いをしても水掛け論になるだけですが、事情を知っている第三者がいれば話は別です。

また、普段から周囲と良いコミュニケーションを築いておくことも大切です。

こうしたトラブルは民事裁判と同じで裁判官の心象によって結果が大きく違ってきます。

たとえ証拠がなくても印象が良いほうが有利になるものです。

周囲と良い関係を築いて信頼関係を高めておけば、どちらの言っていることが正しいかは自然にわかってもらえるでしょう。
 

まとめ


被害者面をする人は職場においては非常に厄介な人だと言えるでしょう。

他人の責任や失敗を自分のせいにされてしまうので、そのときだけではなくその後の職場の立場にも大きな影響があります。

職場に被害者面をする人がいたら、この記事を参考にして対処法を考えて実行しましょう。

この記事が役立つと幸いです。