卑屈な人の特徴・心理・対処法




卑屈な人はみていても嫌になるほどへりくだっています。

なぜこのような態度ができるのか、卑屈な人の心理はどうなっているのか知りたいと思いませんか?

また、卑屈になってしまった原因も知っておくことで、自分自身が卑屈にならないように気をつけることもできます。

今回は卑屈な人の特徴や心理、対処方法から卑屈にならないための方法までを解説します。
 

卑屈とは


まずは「卑屈」という言葉の意味から考えてみましょう。

卑屈を辞書で引くと以下のような内容が記述されています。

自分をいやしめて服従・妥協しようとする、いくじのない態度」 卑屈の「卑」は訓読みをすると卑しめる(いやしめる)となり、身分や地位、人格が低いことを見下すという意味があります。

「屈」は屈む(かがむ)と読みますが、体を曲げるというのが本来の意味です。

屈伸運動の屈にも同じ意味があります。

しかし体を曲げるという意味から派生して、しゃきっとしない、いじける、言いなりになるという意味もあります。

この2つの漢字を組み合わせることで「卑屈」には「自分を小さくみていじける」という意味になります。

「卑屈」に近い言葉として「謙虚」がありますが、「謙虚」は「へりくだる心を虚しくして高ぶらないこと」という意味になります。

卑屈は自分を小さいと思っていじけているという状態ですが、謙虚には小さい自分を受け入れて身の丈にあった行動をするというニュアンスがあります。

謙虚に比べると卑屈にはより精神的にマイナスの印象を受けますね。
 

卑屈な人の特徴・心理


卑屈な人にはどのような特徴や心理があるのか考えてみましょう。
 

恥をかくことを避ける


だれでも恥をかくことは嫌いでそれを避けたいと考えています。

しかし普通は恥をかくとその場ではもちろん恥ずかしい思いをするので嫌なものですが、次は絶対に恥をかかないようにしようという気持ちが生まれるものです。

しかし卑屈な人はマイナス思考が強いので、次も失敗して恥をかくイメージが強く残ってしまいます。

恥をかく原因になった失敗がそれほどたいしたことがない場合は、冷静になって考えると次は克服できることが大半です。

卑屈な人は一度恥をかいたことに関してはそれを克服するイメージが持てず、むしろまた失敗することしか考えられなくなります。

まして自分にとって達成が難しいことであれば、始めから諦めてしまうという心理になるのです。
 

自信を持てない


卑屈な人は自分に自信がないせいで卑屈になっています。

自分に自信がある人は卑屈な態度をとらないことからも、それは明らかです。

ただ単に自信がないだけでなく自分自身に対して否定的な面があるので、やっていることに少しつまずいただけで、それまでやってきたことがすべて間違いだったと思ってしまいます。

その原因のひとつには、過去には自分に自信がありうまくいっていたのに、ひとつのつまずきで大失敗してしまい、その反動ですべてに対して自信を失い卑屈になったということも考えられます。

一度卑屈になってしまうと失敗を恐れて何もできなくなるので、失敗を乗り越えて自信を取り戻すことも難しくなります。
 

ネガティブ思考が強い


卑屈な人の考え方はネガティブ思考が強いという特徴があります。

失敗することを極端に恐れているので、他人は気にしないような小さな失敗をしても自分を否定してしまいマイナス思考から抜け出せません。

本来は能力があるのにネガティブ思考が強いため実力を出せないのです。

ネガティブな思考自体は危機管理という観点からは重要なことですが、ネガティブ思考が強すぎるとそもそも行動を起こすこともできないのでまったくメリットにはなりません。
 

プライドが高い


卑屈な人にはプライドが高いという特徴もあります。

卑屈な人はプライドが高いというイメージはありませんが、プライドが高い人は成功した人をみると「それくらい自分でもできる」という卑屈な考えをする場合があります。

また、過去に成功経験があるとプライドが高くなり、失敗したときにはその反動で卑屈になるというパターンもあります。

意外にプライドの高い人の中には卑屈な考え方をする人も少なくないのです。
 

理想が高い


卑屈な人の中には高い理想を持っている人もいます。

自分が卑屈な人だという意識を持っていて、そんな自分が嫌いなために理想的な人物像を作り上げてそれに憧れているのです。

しかし普通は理想を目指して努力するものです。 しかし卑屈な人は無駄に高い理想を掲げていますが、それに向かって行動することはありません。

どうせ自分は理想には程遠いと最初から諦めてしまうのです。
 

自分を嫌っている


卑屈な人は自分が嫌いです。

つまり好きで卑屈になっているわけでないので自分のマイナス思考や卑屈さを嫌っているのです。

卑屈な人はネガティブ思考のせいで生きていくことが苦痛なのでなんとか抜け出したいと考えています。

しかし、具体的にどうやったらいいのかもわからず、性格を直したいと考えても結局何もできないので、ますます卑屈な自分に嫌気を指している状態です。
 

諦めが早い


卑屈な人は諦めが早いという特徴もあります。

何をやってもすぐに諦めてしまい、最後まで努力し続けるということがありません。

これは最後まで努力した挙げ句に失敗した経験があるからで、早く諦めていたほうが恥をかく可能性が低いという発想になってしまうからです。

たとえ失敗してもその経験を次に活かそうという考えがないので、なるべく早く諦めるという癖がついてしまっています。

卑屈な人は自分から成長の機会を捨てていると言ってもいいでしょう。
 

ナイーブな性格


卑屈な人は傷つきやすいナイーブな性格という特徴があります。

むしろ傷つきやすいために早めに諦めたり、自分を低く評価したりすることで傷を浅くしようとして卑屈になっているのです。

失敗したときに他人に優しくされたり慰められたりしているときでも、相手を信用することもありません。

これは相手を信用して裏切られると傷つくので、深い関係にならないようにしているからです。

こうした考えを続けていると、傷つきたくないから卑屈になり、卑屈になることでますます傷つきたくなくなるという悪循環に陥ってしまいます。
 

いやみったらしい


卑屈な人の特徴として自分では意識していなくてもいやみったらしい言葉やへりくだった言葉を使う特徴があります。

周囲はそうした言葉を聞いて場合によっては小ばかにされたように感じることがあります。

卑屈な人は嫉妬心も強いので実際に嫌味を意識して言っている可能性もあります。

成功した人に対しても「恵まれていて羨ましいね」といった、その人の努力を全部否定するような嫌味な言葉を言うのです。

その結果卑屈な人は周囲から嫌われる傾向があります。
 

劣等感が強い


劣等感の強さも卑屈な人の大きな特徴のひとつです。

劣等感が強いから卑屈になりやすいということも十分に成り立つのです。

卑屈な人は自分が嫌いな上に自分の能力を実力以上に低く感じています。

そのためそれが原因で劣等感を強くしてしまうのです。

周囲はそれほど考えていなくても、卑屈な人は自分で勝手に他人と比較して自分を下だと感じています。

また、周囲も自分を下だと思っているだろうと勝手に想像しているのです。

こうした考え方や行動がより劣等感を強くする要因にもなっています。
 

自慢話をする


自慢話をする人は自信がある人だと思いがちですが、本当に自分に自信がある人は自慢話をしないものです。

自分に自信がない人が自分は優秀だと自分に言い聞かせるために自慢話をするという場合があります。

自信がない人は自信のなさの裏返しとして自慢話をしますが、その内容はほとんどが遠い過去の自慢話です。

現在進行系の自慢話はないと言ってもいいでしょう。

周囲に対して自分が卑屈であることを隠すための自慢話なのです。
 

悲劇のヒロインを気取る


卑屈な女性に多い特徴として悲劇のヒロインを気取るというものがあります。

自分の不幸話や苦労話を自慢話のように周囲に話して同情を誘うようなことをします。

その不幸や苦労の下人は自分ではなく、他人のせいになっている点も卑屈な人の苦労話の特徴です。

実際には苦労や不幸は自分の行動がもたらした結果なのですが、本人はそれに気づいていないか、気づいていても現実逃避をしています。

その苦労の原因のひとつには完璧主義からくるものもあります。
 

完璧主義


卑屈な人になった原因のひとつとして完璧主義があります。

物事をすべて完璧にしないと気がすまない完璧主義者は、一度つまずいてしまうと卑屈な人になる可能性があります。

また、完璧主義者はプライドも高いので、失敗してしまうと完璧にできなかった自分に自信を失い卑屈になるのです。

プライドが高い人ほど失敗したときに卑屈になる可能性が高いと言えるでしょう。
 

粘着質な性格


卑屈な人は他人の失敗に対してネチネチと批判する傾向があります。

自分が失敗に対して過敏になっているため、他人の失敗に対しても「なんでこんなミスをするの?」と言ってネチネチといつまでも嫌味を言います。

もちろん自分の失敗もいつまでも尾を引いて、過去の失敗をくよくよと嘆いています。

卑屈な人はネチネチした粘着質の性格をしています。
 

卑屈な人への対処方法


卑屈な人の特徴がわかったところで、卑屈な人にはどのように接したらいいのか対処方法も考えてみましょう。
 

自分が卑屈である自覚があるかどうかを聞いてみる


卑屈な人には自分が卑屈だという自覚があるかどうかをストレートに聞いてみるのもひとつの方法です。

あまりにもストレートすぎて大丈夫かどうか不安を覚えるかもしれませんが、本人が卑屈であることがわかっていなければ、自分で改善することはできません。

他人の性格を矯正する義務も権利もだれにもありませんが、少なくても同じ職場にいる人が卑屈であれば仕事にも差し支えます。

最低でも本人に自覚してもらい改善の余地を残す必要があります。

そしてほとんどの人は自分が卑屈であることは自覚していて、その性格を直したいと思っているのです。
 

同情やアドバイスはしない


卑屈な人が卑屈であることを自覚している場合、それに対して励ましたり、同情したりすることは止めましょう。

卑屈な人は自分が卑屈であることを認識した上でどうやって直したらいいのか悩んでいます。

アドバイスをしたところで「そんなことはわかっている」と思われるだけです。

職場にいる卑屈な人とは距離をおいて関わらないのがベストです。

しかし、たとえば職場の新人が卑屈な人であった場合、そのままにしておけば新人が育たないので会社にとっても大きな損失となります。

上司の立場としては卑屈な新人でも一人前に育てる義務があります。

それでは具体的にはどうしたらいいでしょうか?
 

失敗を失敗だと意識させない


卑屈な人は極端に失敗を恐れるあまり、積極的に行動できなくなっています。

職場のベテラン社員が卑屈な人であれば、本人の意識を変えるのは外部からでは難しいかもしれません。

しかし、新人であれば上司の指導次第では卑屈な性格を矯正できる可能性があります。

その方法のひとつとして、ひとつの仕事をしたときにその結果をフィードバックするという意識付けをしてみましょう。

結果を成功や失敗と捉えるのではなく、次の仕事につなげるためのフィードバックと考えるのです。

うまくいったときはなぜうまくいったのかを考えさせ、次の仕事でもそれを続けるように指導します。

うまくいかなかったときもその原因を考えさせて、次は同じ繰り返しをしないように指導します。

失敗を失敗として意識させるのではなく、単なる結果であって次につなげるためのフィードバックだと意識させましょう。
 

卑屈な性格を直す


卑屈な人のほとんどは自分の性格を直したいと思っているはずです。

次に卑屈な性格を直すにはどうしたらいいのかを考えてみましょう。
 

自分をプラスで評価してみる


卑屈な人は自分に対する評価が低いという特徴があります。

そのためどうしても自分を減点して考えてしまう傾向があるのです。

そこで考え方を変えて、自分をプラスで評価してみましょう。

極端に言えば100点満点で40点という評価だとするとマイナス60点と考えてしまうのが卑屈な人です。

それをプラス40点と考えることで自分への評価をプラスに考えてみましょう。

こうした考え方をすることで自分への評価を高めることができるので、卑屈な性格の改善につなげることができます。
 

比較しない


卑屈な人は自分を他人や自分の理想と比較することで卑屈になってしまいます。

人はすべてのことを完璧にこなすことはできませんが、卑屈な人は完璧主義者であることが多いので、すべてのことを他人と比較します。

そのため自分の不得意な分野でも他人と比較して、劣っていることがわかり落ち込んでしまうのです。

そこで考え方を変えて他人に劣っている部分については諦めて、自分が得意な分野で他人よりも優秀になることを目指しましょう。

自分にできることから始めることで長続きできる可能性も高くなります。
 

最後までやりきる


卑屈な人は物事を途中で投げ出す癖がついています。

その原因のひとつには目標が高すぎるということがあります。

卑屈な人の完璧主義がここでも弊害になっているのです。

そのため、なるべく目標を低く設定することで、最後までやり遂げるという癖をつけましょう。

100%が最終目標だとするとまずは確実に実行できる60%や70%を目標にするのです。

70%ができたら次は80%というように目標を高くしていきましょう。

途中で諦めるよりは低い目標でも最後までやりきることで自信をつけることができます。
 

楽しいことで気持ちを明るくする


卑屈な人の特徴としてネガティブな思考があります。

マイナスのことを考えて悪循環に陥ってしまい卑屈になるのです。

それを解消するためにはやっていて楽しいことを続けてみましょう。

卑屈な人でも楽しいことをやっている間はマイナスの缶が方はしないはずです。

それがたとえスポーツやゲームなどでも構わないので、楽しいことをする時間を多く持つようにしましょう。

まずは気分を楽しく明るくすることから始めてみるのです。
 

コミュニケーションをとる


卑屈な人は自分の殻に閉じこもりがちなので、少し他人とのコミュニケーションが苦手です。

しかしそのことが反対に卑屈な考え方に結びついてしまっています。

他人とコミュニケーションをとることで、自分だけでなく他人にも悩みや弱みがあるということに気づく可能性があります。

そこに気づくことが卑屈な性格を直すことにつながるのです。

まずは積極的に他人とのコミュニケーションをとることを心がけてみましょう。
 

まとめ


卑屈な人の特徴や対処方法はおわかりいただけたでしょうか?

卑屈な性格は職場では大きなマイナスになります。

卑屈な人の特徴である物事を途中で諦めてしまうという性格は職場では致命的です。

最後まで仕事をすることができない人に、安心して仕事を任せることはできないからです。

そのため卑屈だという自覚がある人は早めにその性格を直す努力をしましょう。

この記事が卑屈な性格を直すために役立てれば幸いです。