メタ認知能力が高い

メタ認知能力が高い人はどんなとこが優れているのか。

人間関係の悩みについて調べていると、「メタ認知」というキーワードが出てくることがあります。

作業を効率よく進めていく上で、大事なのは仕事のスキルやコミュニケーション以外にも必要な要素があります。

その中のひとつがメタ認知です。

日常生活ではあまり聞きなれない言葉だと思いますので、詳しく説明していきたいと思います。

「高次:(meta=メタ)」と「認知・知識:(cognition=コグニション)」を合わせて

『メタ認知』と呼ばれる認知心理学用語です。

自分自身を客観視できたり、多面的に考察できることです。

わかりやすく言えば自信の長所・短所をきちんと把握しているということになります。

メタ認知を高めると、さまざまなメリットが生まれますので、

メタ認知能力高めていく具体的なトレーニング方法を特徴と併せて紹介したいと思います。

メタ認知能力が高い人の特徴

自分が得意・不得意なことを正確に認識しています。

たとえばAさんはヒヤリングが半分もわからなかったという経験から

「自分は聞き取りが苦手なんだ」と認知できることをメタ認知的経験といいます。

苦手分野があったら

「克服するためには自分はなにをどうしたらいいのか?」という問いに対して自分で答えを導き出すことができます。

ヒヤリングをマスターするという目標を持ち課題を自身で解決できる力が付いていきます。

ここまでに至るメタ認知能力が高い人の特徴を挙げていきますので、自身や周りにいる人にあてはまるか

チェックしてみてください。

視野が広い

視野が狭い人は自分視点でしか物事を見ることができません。

たとえば「これなら絶対にうまくいく!」と自信を持って提案した企画が通らなかったとします。

本人は「なぜ?」と疑問や不満を抱くでしょう。

しかし、それはあくまで主観的意見です。

どんなに良い企画でも経営者目線で見ると「コストが掛かりすぎる」「人手不足」「赤字の可能性が高い」などの問題点が浮かび上がってくることはよくあることです。

物事はあらゆる多角的な視点で捉えない限り、全体像や本質を捉えることはできません。

メタ認知能力が高い人はより広い視野をもって、物事や全体の状況・事態を眺める力がある人です。

物事の本質を見抜く力がある

全体を見て物事を観察し、固定観念や常識に捉われずに、本質を見極めることができる思考を持っています。

観察力は「落ち着きがない」「泣きそうだ」などと目に見える部分であって、洞察力は「落ち着きがないのは何かわけがありそうだ」と目に見えない部分まで見抜く力があります。

相手の何気ないひとことから嘘や隠し事を見抜いたり、非常に鋭い勘を持っています。

全体像を見渡すことができて、周りとの適切な距離が保てます。

誰に対しても気配りができるため、仕事上でも円滑な人間関係を築きながら業務を進めていくことができます。

リーダー的存在である

リーダーに向いている人は発言に説得力があるだけでは務まりません。

  • 集団生活において自分の立場を利用して偉そうにしない
  • 個人的な感情に流されず、個々の意見を尊重できる
  • 適切な判断をする

ひとりひとりをよく観察しているため、個々に合った適切なアドバイスができる人であれば、認知能力が高くみんなから慕われます。

感情が安定している

私たちは毎日1日の大半を会社で過ごしています。

仕事で人と人が関わっている以上、大なり小なりトラブルはつきものです。

メタ認知能力が高い人は自分自身を客観的に見つめて感情をコントロールできるため、いつどこでトラブルが発生しても適切な判断ができ冷静に対応ができます。

すぐにでもできるメタ認知を高めるトレーニング方法

メタ認知が高い人材が増えれば、業務が効率よく進められるだけでなく、

感情的にならずに自分自身を冷静に客観視できますので、より良いコミュニケーションを取りながら

人間関係が円滑になり、過ごしやすい職場を作ることができます。

ここまで、メタ認知とは何か?メタ認知が高い人の特徴について説明してきました。

ここからは、メタ認知能力を高めるトレーニング方法について紹介します。目を瞑って呼吸を繰り返す

瞑想する

メタ認知の初歩的トレーニングのおすすめ法として瞑想は簡単で効果的です。

心身のバランスを良くするため心を整えることです。

ここでのポイントは、今この瞬間は心を静めて無になることです。

瞑想によって集中力が高まった状態になると気分が落ち着きリラックス効果が得られます。

瞑想のやり方は床に座る、椅子に座るなど自由ですが、背筋をピンと伸ばします。

  • 目を閉じて体の力を抜いてリラックスする
  • ゆっくり呼吸を整える(基本、鼻呼吸)

意識を集中させることで、集中力が高まるだけでなく前頭葉が鍛えられます。

日常のざわついた心を静めるために、スマホの電源を切ってまずは1日1回5分から始めてみませんか。

自己分析をする

自問自答を繰り返す習慣をつけましょう。

メタ認知能力を高めるためには、もっと深いところにある根本的な原因を見つけなければ早期解決には至りません。

  • 本当にこれでよかったのか
  • あの時の自分の判断は正しかったのか
  • ほかに方法はなかったか
  • あの人ならどうしてただろうか
  • 自分の判断を周りはどう思っただろう

毎日、自問自答を繰り返すことで想定外の出来事が起きても冷静な判断ができるようになります。

日記などに書き留めておくことで、さまざまなトラブルを客観視することができメタ認知能力が向上していきます。

まとめ

以上、メタ認知能力が高い人についてまとめました。

このようにメタ認知能力は誰でも後天的に成長させることが可能です。

「自分には無理」と諦める前に、騙されたと思ってぜひ一度試してみてください。