アメとムチを使い分ける
アメとムチを使い分ける人の特徴・心理・対処法
「アメとムチ」という言葉があります。
ここで言う「アメ」とは成功したときの報酬、「ムチ」とは失敗したときの罰を表します。
「アメとムチを使い分ける」とは、目下の者に対してほめるべきところはほめてミスをしたら厳しく指導しようという意味の慣用句です。
アメとムチは職場や学校や親子間、師弟の間柄で良く使われる言葉です。
言葉の解説はこれくらいにして本題に入ります。
バリバリのキャリアウーマンのアメムチ部長は、仕事はいつも真剣勝負。
要領が悪かったりミスをした部下には、みるみる険しい顔になり「なんでこんなこともできないの?」「仕事をなめているの?」と迫ります。
仕事には厳しいアメムチ部長ですが、たまに優しい顔を見せます。
「この前の件は〇〇さんのおかげで乗り越えることができました」と部下をねぎらったり、「仕事が一段落したから今日は早めに帰りなさい」と気づかいます。
夜遅くまで残業をしていると、ソッと飲み物やお菓子を差し入れてくれることがあります。
アメムチ部長は、きついことは言っても怒鳴り立てることはなく、誰にでも平等に接し、成果に対しては公正な評価をくだします。
そのため意外と部下には慕われています。
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アメとムチを使い分ける上司の特徴
・正義感がある
・公平な判断ができる
・ウソや曲がったことが嫌い
・性格がきっちりしている
・根気強く指導する
と良いイメージばかりですが、あまりにもきっちりしずぎていると、窮屈さを感じることがあるかもしれません。
アメとムチを使い分ける上司の心理
誰だってムチよりアメが欲しいと思っています。
そのため不手際がないように仕事をこなそうとするのですが、それでもミスをするのが人間です。
アメとムチを使い分ける上司は、部下のミスを見過ごすことができません。厳しく叱責します。
仕事はしっかりやらなければいけないという使命感が働いているのです。
面白いことに普段は厳しいのですが、たまに優しいところを見せると、部下は不思議な魅力を感じるようになります。
アメとムチを使い分ける上司はアメとムチの効果をよく分かっていて、意識して使っているのかどうかは分かりません。
アメとムチを使い分ける上司は仕事熱心で完璧主義者なので、部下の仕事にも厳しくなっているだけかもしれません。
アメとムチを使い分ける上司が優しさを見せるときは、仕事が一息ついたときです。
心に余裕ができたときに、もともとの人柄の良さが現れます。
アメとムチを使い分ける上司の対処法
真面目に仕事をしていても、仕事の出来には波があります。
なかなか思うような成果を上げることができずに悩むこともあるでしょう。
ときにはミスをして上司から叱責を受けて落ち込むこともあるでしょう。
そんなときは、私に期待してるからこそ叱ってくれたのだ考えて、前向きに受け止めましょう。
成果を上げればきちんと評価してくれるのがアメとムチを使い分ける上司のいいところです。
上司からほめられることを目標にすれば、あなたの仕事の腕はメキメキ上がることでしょう。
人の上に立つ者はアメとムチを上手に使い分けよう
これまではアメとムチを使い分ける上司への対処法という観点から書きましたが、今度はアメとムチを使い分ける上司の立場に立って解説します。
アメとムチの使い分けることの効用
どの職場でも上司と部下の関係は悩みが尽きません。
厳しいだけの上司では部下は不満がたまり離れていきますし、優しいだけの上司ではなめられて仕事がいい加減になります。
アメとムチを使い分けることで部下は成長していきます。
部下との信頼関係を築き上げながら成果を上げるためには、上司はアメとムチを上手に使い分ける必要があります。
アメとムチを使い分けるとは?
部下が成果を上げたときはほめてください。
上司にほめられるとうれしくなります。「がんばって良かった」という達成感が満たされます。やる気が出ます。また期待に応えようと一生懸命になります。
逆にミスをした場合は、遠慮なく叱責しましょう。
叱責を受けた部下は反省し、気が引き締まり次から注意するようになります。
上司たるものアメとムチを上手に使い分けることで、部下の成長を促すことになります。
他の社員にも良い刺激を与え、いい意味での緊張感を持って仕事に取り組むことができます。
その結果、会社の業績を上げることにつながります。
アメとムチを使い分けるコツ
アメとムチを使い分けるコツは、どちらか一方に偏りすぎないことが大切です。
部下をほめてばかりいると甘えが発生します。
逆に叱ってばかりいるとやる気を失います。
ほめることと叱るのことの順番も大事です。
ほめて叱るのではなく、叱ってほめてください。
部下は叱られはしたけどほめられたという記憶が強く残ります。
ムチばかり与えていたらどうなるか?
仕事とは厳しいものです。
だからといって怒られてばかりいると、人間誰しも嫌になり自信がなくなります。
それ以上に怖いのが「叱られるくらいだったらやらないほうがマシだ」と思うようになることです。
部下は与えられた仕事さえしておけばいいと考えるようになり、新しいことにチャレンジしなくなります。
「どうせ結果を出しても評価されない」と適当に仕事をこなすことにもなり兼ねません。
悪いところは厳しく指導しながら良いところはキチンと評価するのが、良い上司の基本です。
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