見て見ぬふりをする

見て見ぬふりをする人の特徴・心理・対処法

見て見ぬふり

見て見ぬふりとは本当は見て知っているのに知らん顔している、黙っている行為です。

全員とは言いませんが、よく電車の中で高齢者や妊婦さんが立っていても席を譲らないで寝ている人に見られガチな光景です。

寝たふりをしている人はタヌキ寝入りと言われます。

筆者は公共の乗り物を利用しないのでそうゆう光景を目にしたことがありませんが、テレビやSNSでよく目にします。

自分も疲れているので譲りたくないんだろうな~とわからないでもないですが、周りからの冷たい視線に大変心苦しいと感じながらも寝たふりができる度胸はある意味強いですね。

またケンカや強面の人や酔っ払いに絡まれている人を見ると見て見ぬふりをする人が多いと感じます。

相手が不良や酔っ払いだとやはり怖いですから、これはよっぽど勇敢な人でない限り、防衛規制が働き見て見ぬふりをするのが多数派の心境ではないでしょうか…

イジメられている人を見ても助けたら次は自分が標的になるのではないかと恐れ、イジメに加わらなくとも関わりたくないので見て見ぬふりをする人も少なからずいるのではないでしょうか。

致し仕方ない気もしますが、自分がされたらやはり悲しい気持ちになるでしょうね。

家庭でも日常茶飯事見られる光景です。

脱いだ洋服をいつ脱衣所に持って行くのか見て見ぬふりをしている。

茶碗をいつ下げるのか黙って見て見ぬふりをする。

子どもがお茶をこぼしたら「あらあら~」と言って雑巾を持ってきてすぐ拭く。

しかし、これが主人だと「自分でして」と言わんばかりにどうするのか見て見ぬふりをする。

何とも愛情の差を感じますね。

見て見ぬふりをする人の特徴や共通点

見て見ぬふりをする人って勇気がない、薄情であるなどの共通点が挙げられます。

どうしてもマイナスなイメージが付きます。

果たしてどうなんでしょうか?

正義感が少ない

見て見ぬふりをする人は危険を顧みず、助けに入る人ほど正義感が強くありません。

せいぜい助けてあげたいけど何をしたらいいかわからないと思うだけです。

自己防衛が強い

弱い自分を守ろうとすることは、人間が持っている本能の一つです。

見て見ぬふりをする人は何かミスをした時、緊迫した状況や危険にさらされた時など自己防衛が働きます。

やはり自分は可愛いものですが、自己防衛が強い人は危険を冒してまでも助けにはいる勇気はありません。

他人を思いやる気持ちが小さい

冒頭に述べたように事の重大さだったり相手によっては足が怯んだりする事は当然ありますので、見て見ぬふりをする人全てに当てはまるわけではないですが、他人を思いやる気持ちが小さいです。

知ってて黙っていると言う事は他人がどうなっても構わないと冷血な人間です。

例えば締め切り間近で残業しているライバルに納期が伸びた事を伝えず意地悪です。

ライバルが商談に行く道中が渋滞しているのを教えないなど、自分が黙っとけば誰にも見て見ぬふりしたなんて他人にはわからないから姑息ですね。

たとえバレた黙っていたことがバレたとしても「そんな情報求めているなんて知らなかったし」と聞かれていない事を主張して開き直るタイプです。

見て見ぬふりをする人の心理

見て見ぬふりをする人にも隠された心理があります。

そして見て見ぬふりをした後は罪悪感にさいなまれ後悔する事もあるのです。

面倒な事に巻き込まれたくない

自然な感情だと言えますが、人はできるだけトラブルに巻き込まれたくないと思っています。

見て見ぬふりをする人は解決までに自分の時間がなくなる、との思いからなるべく面倒な事は避けたいと考えています。

時間がない

見て見ぬふりをする人は、時間は限られているので自分の時間を大切にします。

助けてあげたい気持ちはあるけれど、

・もしも事情徴収があれば時間をとられてしまう

・今日は大事な会議がある

・次、遅刻したらクビだ

・面接試験がある

など何らかの大事な理由がある事も考えられます。

自分にできることがない

急病で倒れている人を見ても応急処置なんて出来ない、せいぜい救急車を呼ぶくらいだとの考えから結果、誰かがやってくれるだろうと人任せにしてしまいます。

それが、緊急性が低かったら尚さらです。

意識があるならまだ何とか自分でどうにかするだろうと近くでしばらく様子を見ています。

勇気が出ない

電車で席を譲っても「年より扱いするな!」と言われる事も度々聞きますね。

見て見ぬふりをする人は拒否されたら恥ずかしいなと周りの目も気になります。

同僚が上司からパワハラを受けていたとしても、次は自分がパワハラを受けるのではないかと思うと、良い事をするにしてもなかなか勇気がでなません。

見知らぬ人を助けるにしても、もしかするとケガするかもしれない、自分に被害が及ぶかもしれないと考えたらやはり怖くて体が思うように動かないのが正直なところです。

他の人が動かないから

見て見ぬふりをする人も、誰かが先だって行動に出たら一緒になって助けたいという気持ちはあります。

でも誰も動こうとしない状況で先頭になる事は苦手です。

これは自分以外に傍観者がいると率先して行動を起こせなくなる心理現象です。

助けなかった事に対してあの後、どうなったのだろうと非常に気がかりでしばらく頭から離れません。

目立ちたくない

街中で人助けをすればSNSですぐ拡散される世の中ですので、見て見ぬふりをする人はニュースになったり表彰されたりして注目を浴びるのを嫌がります。

みんなが見ていたら恥ずかしい気持ちが強いです。

傍観者が多ければ多いほど行動を起こす確率が低くなると言われています。

責任を取りたくない

人は誰でもできれば責任は追いたくないものです。

それは大きくなればなるほど。

担当が曖昧な場合、個人宛でない場合に起こりうる問題です。

見て見ぬふりをする人は誰かがするだろう、知らなかった事にしようで済ませようとします。

呆れている

遅刻の常習犯、マナー違反などする人にひどい嫌悪感を抱き、何度注意してもきかない人だと見て見ぬふりをする人は呆れかえっています。

どうでもいいと見放されていると思って下さい。

関わりたくない

いつもと違うヘアースタイルしてきたり高級そうな腕時計をしている人がいたとします。

いかにも触れてほしそうな態度に、こちらから話しかけると距離が縮まるのは言うまでもありません。

見て見ぬふりをする人は、自慢話や今後も何かと関わってきそうで面倒くささを感じていますからあえてスルーします。

あえて見て見ぬふり

相手が恥をかく場合もあるので、あえて見て見ぬふりをする時もあります。

気づかないふり、それが礼儀だという場合もあります。

たとえば、

洋服を裏返しに着ている

寝癖が付いている

鼻毛が出ている

化粧が崩れている

などとてもデリケートな部分です。

これは言った方がいいのか黙っとくべきなのか非常に迷うところでもあります。

特に恋愛関係にあると好きだから嫌われたくないと疑わしい部分もあえて見て見ぬふりをします。

利益を考える

困っている人がイケメンだったら?可愛い子だったら?

もしかして良い出会いに期待できるかも?なんて想像して行動に出ます。

逆イケメンでも可愛い子でもなかったらどうでしょう。

見て見ぬふりをする人は、自分に何も利益がないと考えるとスルーします。

そもそも目にも留まらなかったかもしれません。

隠したい

見て見ぬふりをする人は

有益な情報をライバルには教えたくない

上司が気に障るようなものや行動をしようとしている

など不利な状況が待ち構えている事を知っていながら、黙って隠そうとします。

ライバルに渋滞している事を隠すのは遅刻して失敗すればいいと思っています。

相手が落ちれば自分にチャンスが回ってくる機会なので相手がライバルであればなおさらです。

見て見ぬふりをする人への対処法

厄介なのはイジメやパワハラを受けている時、見て見ぬふりをされるとダブルでメンタルがやられてしまいます。

こんな時の対処法も頭に入れておきましょうぅ。

期待はしない

パワハラを受けている時は人の助けを期待しはいけません。

なぜなら皆自分にも被害が及ぶかもしれないと恐れているため解決には至りません。

自分の身は自分で守っていくしかないです。

しっかりとした証拠やメモ書きをのこして会社に相談しましょう。

健康状態に問題が出るようでしたら病院の診断書を上司の上司なり労働基準監督署に提出しましょう。

見て見ぬふりをする人の中には助け方を知らないだけの場合があります。

関わりたくないと言う人でも一緒に手伝う事で達成感が生まれ、今後気持ちの変化が見られる可能性がありますので、周りのサポートも必要になってきます。

「あの人困ってそうだよね、一緒に助けようか」と声を掛けてみましょう。

一人じゃできないことも二人では勇気が出ます。

まとめ

見て見ぬふりをされたからといってあなたに無関心だとか価値がないから助けてくれないんだと勘違いしないでください。

見て見ぬふりは決して良い行動だとは言えませんが、ケースバイケースもある、自分がターゲットになりたくないだけです。

ですから自分もそんな風にされたから他人にもそうしようと思わないでください。