綺麗事ばかり言う人の特徴・心理・対処法



職場に綺麗事ばかり言う人はいませんか?

確かに理想を求める事は間違いではありませんが、世の中は理想と違う事が多い事もまた事実です。

特に職場ではそれを実感する人は多い事でしょう。

理想を求めて綺麗事ばかり言う人はしっかりと現実を見る事ができない人という事もできます。

今回は綺麗事ばかりを言う人の特徴・心理、対処法について考えてみましょう。
 

綺麗事とは


「綺麗事」という言葉を聞くとどちらかというとマイナスのイメージを受ける人が多いのではないでしょうか。

「綺麗事」を辞書で引くと最初に次のような説明があります。

 「実情にそぐわない、体裁ばかりを整えた事柄」 本来「綺麗事」には「手際よく綺麗に仕上げた仕事」や「汚れないで済む仕事」という言葉通りの意味があります。

「綺麗事」そのものは悪い言葉ではありませんが、現在では表面的には綺麗に見えるけれども現実的ではないという意味で使われる事が多いのです。

そのため「綺麗事ばかりを言う人」というのは「現実的でない体裁を整えた事を言う人」という意味になります。
 

綺麗事ばかり言う人の特徴・心理


綺麗事ばかりを言う人にはどのような特徴や心理があるのか考えてみましょう。
 

自己アピールをする


綺麗事ばかりを言う人の裏側には自己アピール、自己宣伝をしたいという心理があります。

綺麗事を言う事で周囲への印象操作をして自分がいかに優れているのかをアピールしているのです。

こうした自己アピールは言葉を変えると「いい格好をしたがる」という事です。

綺麗事は正論なので確かに間違った事は言っていないのですが、具体的にどうしたらいいのかというところまで主張していないので、本人は印象を良くしようと思っていても周囲からは非現実的で役に立たないと思われてしまいます。

しかし綺麗事ばかり言う人は印象操作がうまくいっていると思っていて、実際は失敗している事には気づいていません。

綺麗事を言って自分を優秀だという印象操作をするのは返って逆効果になるのです。
 

口だけで行動しない


綺麗事ばかりを言う人は口が達者ですが、行動が伴わないという特徴もあります。

綺麗事は基本的に理想的な事であり現実的に実行しようとしても無理な事がほとんどです。

綺麗事ばかり言う人もその点はわかっているので、自分で行動しようとはしません。

綺麗事を言う人に「具体的にどうやって実行するのですか?

」と質問すれば答えは帰ってこないでしょう。

答えが帰ってきても具体的な事ではなく、やはり綺麗事で返ってくるのが関の山です。
 

平和主義者


綺麗事ばかりを言う人は平和主義者という特徴もあります。

綺麗事ばかり言うのは人を批判するのが目的ではなく、むしろなるべくだれからも文句を言われないように正論を言っているだけなのです。

本気で綺麗事を信じているのであれば、世間知らずで生真面目な人ですが、そうでなければ個人の主張をぶつけ合って争う事を好まない平和主義者と言えるでしょう。

争う事を避けてばかりいれば確かに平和的ですが、そこにはまったく進歩や改善といった事は生まれてきません。

特に職場で仕事をする場合はより効率がいい仕事のやり方を求める必要があります。

そのためにお互いに意見を交換しあって時には言い争いをする事もあるでしょう。

それを常に綺麗事で避けていては先に進んでいかないのです。
 

否定されるのが嫌い


綺麗事ばかり言う人は自分を否定されたくないという心理があります。

否定されないために、だれにも反論できない正論や綺麗事を並べ立てているのです。

しかし同じ綺麗事を言う人でも綺麗事だとわかっていて、それをモチベーションにしている人もいます。

「努力すれば必ず報われる」「願えば必ず叶う」といった言葉は綺麗事だと言われていますが、これをモチベーションにして努力している人にとっては否定されたくない綺麗事です。

同じ綺麗事を言う人でも行動が伴っている人の場合は、綺麗事も意味を持っているのです。

問題なのは綺麗事を人に押し付ける人という事です。
 

他人に認められたい


綺麗事ばかりを言う人には、自分が優秀である事や価値がある事を求められたいという心理があります。

反対に考えると自分が他人よりも劣るという事や自分の失敗を認めたくないという心理という事もできます。

しかし、本当に他人から認められるような人であれば、アピールをしなくても認められるでしょう。

実際には自分には他人から認められるような事がなにもないので、表面的な綺麗事を言うしかないのです。

この背景には綺麗事ばかりを言う人はプライドが高く見栄を張りたがるという特徴があります。
 

人の上に立ちたい


特に職場で他人と口論になったときに綺麗事ばかりを言う人は、人の上に立ちたいという気持ちが強い人です。

綺麗事を言う事で注目を集めたり、相手に反論させたりしない事で人の上に立ちたいと考えるのです。

職場で自分がライバルだと思っている人に対しては、特にこの傾向が強くなります。
 

自己満足


綺麗事ばかり言う人は、結局綺麗事を言う事で自己満足をしているに過ぎません。

周囲から見ると綺麗事を言う人は表面的な事ばかりを言って、実際に役立つ意見をまったく言えない残念な人という認識です。

しかし、本人は綺麗事を言ったときにだれからも反論がない事から、自分の主張が認められたと勘違いをしてしまいます。

実際は「いまさら正論を言うのか」という呆れた反応なのですが、正論に面と向かって反発しても自分に不利なのでだれも反論しないだけなのです。

結局、綺麗事ばかりを言う人は、周囲の反応を勘違いして自己満足に浸っているだけに過ぎません。
 

偽善者


綺麗事ばかりを言う人の中には偽善者という側面を持つ人もいます。

偽善者とは話す内容は立派でも行動がそれに伴わない人のことを言います。

綺麗事ばかり言う人も言っている事は正しく正論なのですが、行動が伴わない人がほとんどです。

現実的には行動する事が難しい正論ばかりを言っているからです。

綺麗事を言う人は自分をよく見せたり、人より上に立ちたかったりといった理由で綺麗事を言っています。

つまり他人の溜めを思って綺麗事を言っているのではないという点で、偽善者的な要素を持っているという事になります。
 

綺麗事を言うメリット・デメリット


綺麗事を言う事は必ずしも悪い事ではありません。

綺麗事にも良い面と悪い面があるので、ここで綺麗事を言うメリットとデメリットをまとめてみましょう。

●綺麗事を言うメリット
・綺麗事によってモチベーションを維持できる
・志を高くできるので生活に活力が生まれる
・綺麗事に共感できる優しい友人ができる


●綺麗事を言うデメリット
・相手からの信頼を失う
・相手によって態度を変えてしまう
・批判を受けやすい
・周りと常に比べているので疲れる


こうした綺麗事のメリット・デメリットを踏まえた上で、綺麗事ばかりを言う人への対処法を考えてみましょう。
 

綺麗事ばかり言う人の対処法


綺麗事ばかりを言う人に対してはどのように接したらいいのかを考えてみます。
 

聞き流す


職場では綺麗事を並べられても実際の仕事ではまったく役に立ちませんね。

職場で綺麗事ばかり言う人に対しては、話をまともに聞く必要はありません。

聞いているふりをして軽く流しましょう。

綺麗事を言う人は自己満足や自分を優秀に見せたい、人よりもよく思われたいという自分勝手な理由で綺麗事を言っているだけです。

他人のためや仕事の成功を真剣に考えての発言ではないので、軽く聞き流すだけで十分と言えます。
 

距離を置く


綺麗事ばかりを言う人にもタイプがあります。

一つは綺麗事をモチベーションにして努力につなげるタイプです。

こうしたタイプの人は努力家の部分もあるので、接点を持っても自分の参考になる部分もあるので有意義となるでしょう。

しかし、綺麗事ばかり言ってまったく行動が伴わない人や、自分が優位に立ちたいだけのために綺麗事を並べる人とは接触を持っても意味がありません。

特に職場ではなるべく距離をおいて接触しないようにしたほうがいいでしょう。

綺麗事を言うだけで具体的な仕事の役には立たず、時間を無駄にするだけになります。
 

綺麗事ばかりを言う人が向いている職場


綺麗事を言う人にもメリット・デメリットがありますが、こうした人が向いている職場にはどのようなものがあるのでしょうか?
 

タレント


一般の人がなれるかどうかは別にして、タレントという職業は基本的に表面を取り繕っているところがあります。

基本的にTV番組に出演する場合はスポンサーを気にして発言する事になります。

そのためあまり毒のある発言は控える必要があり、どうしても当たり障りのない表面的な意見や発言がメインとなります。

もちろん毒舌を売りにしているタレントもいますが、昔のように周囲をまったく気にしない毒舌は現在では聞く事はありません。

むしろすべてを綺麗事でまとめる事ができるコメンテイターやタレントが重宝されているのではないでしょうか。
 

経営者にも綺麗事が必要


経営者ほど綺麗事よりも現実的な行動が求められる事は間違いありませんが、社員のモチベーションを高めるという意味では綺麗事も必要になります。

現実的な苦労というのを社員から隠して、なおかつモチベーションを高めるような綺麗事で社員のやる気を引き出す事ができる経営者は優秀だと言えるでしょう。

綺麗事を綺麗事として活用できる人は経営者としても大成する可能性があります。
 

ボランティア活動


ボランティアは職場でも仕事でもありませんが、まさしく綺麗事を行動で示していると言えるでしょう。

無償で人のために活動するという事は、言葉にすれば綺麗事ですが、実際にそれを実行に移しているボランティアはすでに綺麗事ではありません。

現実的には生活費がなければボランティア活動もできないので、ボランティアに専念するというのは条件が揃わなければ難しいでしょう。

しかし、条件が揃っているからと言ってボランティア活動に専念できる人もまた少ないでしょう。

ボランティアに専念できる人は究極の綺麗事を実行に移している人だと言えます。
 

仕事ができない人が口にする綺麗事


職場で綺麗事ばかり言う人は基本的には仕事ができないと考えられます。

それは行動が伴わない綺麗事を言うからですが、特にどんな綺麗事を言う人が仕事はできないと判断されるのでしょうか?
 

頑張れば必ず評価される


「頑張っていればいつか必ずだれかに評価される」という綺麗事を言う人は基本的に仕事ができません。

なぜかと言うと結果ではなく経過を重視しているからです。

職場ではいくら努力しても結果が出なければ、それが評価に結びつく事はありません。

会社は努力ではなく結果に対して評価して、その評価が給料や出世に結びつくものだからです。

頑張っている人を見て「努力していて偉いなあ」と思うのは、会社や上司ではなくいっしょに仕事をしている人たちだけです。

確かに頑張っていればだれかが認めてくれるかもしれませんが、職場ではそのだれかは仕事を評価する人ではないというのが現実です。

仕事の評価をする人は経過ではなく評価しか見ていないのです。
 

置かれた場所で咲けばいい


「置かれた場所で咲けばいい」は左遷された人に言うような耳あたりの良い綺麗事の一つです。

しかしこの言葉を鵜呑みにしていると緊張感が薄れて、ますます出世から遠ざかる事になります。

「置かれた場所で咲く」というのはどんな場所でも努力すれば報われるという意味ですが、反対にその場所から離れる努力を否定する事になります。

耳あたりがいい言葉ですが出世を望んでいる人にとっては、出世する努力を否定してしまう事になりますね。

定年間近な人に言う言葉としてはいいかもしれませんが、働き盛りの人にこの綺麗事を言う人はその場しのぎで先を考えていないという人と言えるでしょう。
 

精神論では結果は出ない


「精神論では結果は出ない」という言葉も確かにそのとおりだと納得できるような言葉ですが、実は精神面を軽視した綺麗事だとも言えるのです。

昭和時代のスポーツ根性物の漫画やアニメで見られるような、無意味なシゴキや根性論のような精神論であれば確かに百害あって一利なしと言えるでしょう。

漫画だけでなく昔は科学的に意味のないうさぎ跳びや水を飲ませないといった非科学的な事を現実でも行っていました。

こうした意味のない精神論ではなく、仕事に関する精神的な意味を否定してしまっては、それこそ結果を出せなくなってしまいます。

たとえば自分を成長させるためには、自分が今までやってきた範囲内での努力では足りないのです。

今までの自分を超えるためにはある程度精神的な強さも求められるのは当然のことでしょう。

「精神論では結果は出ない」というような言葉を言う人は、結果を出す努力をするためには精神的な力も必要だという事を理解せずに、耳あたりの良い言葉を言っているに過ぎません。
 

まとめ


綺麗事というのは耳あたりの良い言葉で正論なので、まともに反論すると悪い事のように感じてしまうでしょう。

しかし、こうした綺麗事を言う人は、他人のために綺麗事を言っているのではない事が多い事を覚えておきましょう。

綺麗事をモチベーションにして努力している人は、その綺麗事を他人に押し付ける事はありません。

特に職場で綺麗事を並べている人にはあまり耳をかさないほうがいいでしょう。