愚痴を言う

愚痴を言う人の特徴・心理・対処法

愚痴

人は嫌な出来事があると不快に思うのは自然な感情であります。

それを口に出すか出さないかの違いで周りに大きく影響してきます。

表情には出たとしても口に出さない人は、過ぎた事は気にしないタイプか周囲に気遣ができる心が広い人。

一方、口に出す人は感情のおもむくまま行動に出る人です。

つまり喜怒哀楽が激しい人だと言えます。

中には愚痴を言うのが生き甲斐になっている人さえもいます。

自分には関係のない愚痴や解決策の出ない話をグチグチ聞かされては疲れるどころか段々イライラしてくるものです。

ましてや自分の知り合いや知りもしない恋人の愚痴を聞かされる側はたまったもんじゃない。

でもどうしてそんなに愚痴が多いのか?

普段あまり文句を言わない人からしたら理解できないと思いませんか?

ここではそんなあなたのために今日から愚痴を断ち切る方法をお教えますので、ぜひ最後まで読んでください。

愚痴ばかり言う人の特徴や共通点

愚痴を言う人の愚痴を聞くと何とかしてあげたいと思いますが、本人は他人の意見やアドバイスは求めていません。

「私ならこうする」と言っても否定ばかりするので、解決策が出ない場合がほとんどです。

他にも愚痴ばかり言う人の特徴は以下の通りでマイナスイメージが強いです。

ネガティブ発言が多い

愚痴を言う人は、どんな場面でも

「どうして自分ばかり」

「やっても時間の無駄」

と悲観したり諦める事が多々あります。

また、

「あの時アイツがああしていれば」

「しなければよかった」

とひどく後悔して人のせいにする人ほど愚痴がひどくなります。

思った事をすぐ口にする

冷静な人は、文句が言いたい時でも「言った方がいいのか、何て言おうか」一旦、少し考えますが、口にすることはありません。

愚痴を言う人のようなこらえ性がない人は他人の事は考えもせず感情をすぐ表に出します。

すぐに嫌な事は嫌だとハッキリ言う人です。

例えば上司から注意を受けると帰り様に舌打ちしたり、気にくわない事があるとすぐ誰かに愚痴を繰り返したりすることになるのです。

ストレスをため込んでいる

愚痴を言う人は、自分が下の立場で自己主張ができないためストレスをため込んでいる人です。

不安があったりうまくいかない事にイライラが募り始め、ストレスが発散できなくてブツブツひとりごとが多いのが特徴です。

完璧主義である

愚痴を言う人は自分の言動に絶対的自信を持ちプライドが高い人です。

理想から遠ざかったり、他人のミスを黙って見過ごしたりするわけにはいかないので、愚痴が多くなるのも当然です。

自信家である

愚痴を言う人の根拠のない自信がどこから湧いてくるのか「アイツに決まったけど、自分の方が絶対にうまくできるはずだ」と自信たっぷりです。

そのため失敗でもしようものなら“アイツ”を見下し“アイツ”を推薦した上司までの愚痴が絶えないことになります。

“愚痴”と“悪口”の違い

愚痴と悪口に違いはあるのでしょうか?

似ているようで違いがあります。

実体験も交えて解説いたします。

~会社編~

① 長年勤めていてもなかなか給料やボーナスが上がらない

「うちの会社、全然給料上がらないんだよな~」と漏らすのは愚痴。

「うちのハゲ上司、なかなか給料上げてくんないんだよ、クソだ」と人を特定して容姿などを引き合いに出すのは悪口になります。

② 仕事ができない人に対して

「もう少し手際が良くスピードを速くしてくれたらどんなに助かるか」と不満気に愚痴をこぼす。

「仕事が遅くて無能な奴だ、よくそれでクビにならないよな給料ドロボーだ」と罵る。

③ 上司に対して

「うちの上司怖いから苦手だな」と萎縮する(愚痴)

「うちの職場にはハゲでデブで短足で怒ってばかりのキツイ上司がいる」と言いふらす(悪口)。

~嫁姑問題編~

① 良くできた嫁に対して

「いいわねー。

よくできたお嫁さんで羨ましい。

うちもそうなってほしいわ」とついつい本音や愚痴が出てしまった。

「うちの嫁は気が利かない、料理もマズイ、家事もしないぐうたら嫁だ」と悪口を言う。

② 義父母と同居をするかしないかについて

「ホントはしたくないけど仕方ないわね…」と本音が出るも説得に応じる。

「クソババアとは絶対に同居したくない。文句ばっかり言って早く死ねばいいのに」と恨んでいる。

違いはわかりましたか?

愚痴は本人には聞こえないように言い、まだ抑えている感じがしますが、悪口は怒りが抑えきれず感情がこみ上げられています。

愚痴ばかり言う人の心理

愚痴を言う人は、嫁姑や旦那や嫁、上司の愚痴など対象相手は様々です。

普段口にできないことを他人に漏らす事もあるでしょう。

愚痴が多い他人に指摘されても事実を話したまでで自分は悪くないと自覚がない人もいます。

その隠された心理を解いていきましょう。

安心感

愚痴を言う人は相手が聞き上手だとすれば、自分の話を聞いてくれているという安心感・信頼から甘えが生じています。

共感してほしい

愚痴を言う人は、同じ境遇の人に共感してもらう事で「自分だけじゃないんだ」と安心感を得ようとしています。

特に女性に多く見られるのが共感を求めている人が多く、信頼している人には本音を語ります。

定期的に女子会を開いて会話するだけでも心が軽くなるからです。

寂しい

愚痴を言う人が周りを心配させるような発言をするのは、寂しくて誰かに構ってほしいのです。

「大丈夫?」「どうした?」と声を掛けてもらいたい、誰かと会話したい気持ちの表れです。

ストレスを発散したい

愚痴を言う人は、自分より相手の立場が上だから嫌だけど従うしかない、こんな状態が続くとストレスが極限状態まで達します。

誰かに話を聞いてもらうだけで気持ちがスッキリします。

攻撃する

プライドが高い人ほど自己愛が強く、他人から否定されると我慢ならないので屁理屈を並べて反論します。

愚痴を言う人にとって、自分の思い通りに動かない人、気にくわない人、聞き分けてくれない人はストレスの対象となりますので、「自分に従わないからだ」と攻撃する事で解消しています。

黙って聞いてほしい

愚痴を言う人は、他人の意見や助言は聞くつもりはありません。

ただただ自分の愚痴を聞いてほしい。

口にするだけで少しスッキリするのです。

気持ちをわかってほしい

愚痴をこぼすのは【自分は悪くない、そうでしょ?」と理解してほしいという気持ちが強いからです。

愚痴を聞かされやすい人

愚痴を言う人は、誰かれ構わず愚痴をこぼしているわけではありません。

だって人はどこで誰とつながっているのかわかりませんから下手に愚痴は言えません。

ちゃんと嗅ぎ分けて愚痴を言っています。

ではどんな人がよく愚痴を聞かされるのでしょうか?

① 頼みを断れない人  最後まで付き合ってくれるから。

愚痴くらい聞いてやるのも優しさだと思っていませんか?

② おとなしい人    無条件で聞かされます。

否定しないで黙って話を聞いてくれそうだから、好都合というわけです。

③ 口が堅い人     人の愚痴を言ってもバレる事がないから。

④ 同じ環境の人    職場の同僚、家族事情、子育ての悩みなど理解してくれるから。

⑤ 下に見られている人   反論しない・怒らないから何でも言っていいと思われています。

どうですか?

あなたに思い当たる節はありましたか?

聞かされたくないと思ったら上記の反対の行動を取れば減るかもしれませんね。

愚痴を言う人への対処法

愚痴、不平不満、意見の境界線は、とても微妙なラインです。

同じ言葉を言っても相手にとっては愚痴が多いと捉えるか、弱音と捉えるかです。

意見は否定もあるが、展開もあります。

大きな差は伝え方です。

声のトーンや表情で判断します。

落ち込んだ風なら同調する、怒り気味には冷静に対応する事がポイントとなります。

ポジティブに返す

「給料上がらないね~」には

「もっと良い会社に転職したいね(あわよくばそうしてほしいと願っている)」

「資格でも取ってスキルアップを磨こう」

「作業が遅いよね~イライラする」には

「こっちまで残業になっちゃうから手伝ってさっさと終わらせようか」

「効率が良い方法を教えればいいんだよ、そしたら評価が上がるんじゃない?」

ネガティブ発言にはポジティブに返すのが効果的です。

話題を切り替える

愚痴を言う人からこのままずっと愚痴ばかり聞かされては気分もすぐれません。

「ところでさ」「そう言えば」と明るい話題に切り替えましょう。

捉え方を変える

愚痴を言う人は面倒だ、疲れる、ストレス発散のはけ口にされていると思うから余計疲れるんです。

この際、この人から信用されているんだな、不幸な人だなと心の中であざ笑って優越感に浸るといいでしょう。

考えただけでも心が軽くなりませんか?

ハッキリ言う

愚痴を言う人との仲がこじれるのを覚悟で「愚痴ばかり聞きたくない」と言うのはどうでしょう。

そもそもそんな人とは疎遠になってもいいのではないでしょうか。

愚痴を聞いてくれるターゲットが変わるかもしれません。

友人であれば「気分が落ち込むだけだから愚痴の話はやめよう」と言ってもおかしなことではありませんので勇気を持ってください。

まとめ

普段たまりにたまったうっぷんを晴らすため、ストレスを発散させる解決法として最も簡単なのが、愚痴を言うことです。

タラタラと聞くのは嫌な気分でしかありませんが、少し吐き出すだけでもスッキリするものです。

あとはタイミング見計らってその場を去るなり話題を変えるなり、あなたの対応次第です。