不幸自慢をする

不幸自慢をする人の特徴・心理・対処法

不幸自慢をする

不幸話を自慢して何になるというの?

自慢話も鼻につくけど不幸な話はもっと聞きたくない。

テンションも下がるし、自慢話ならまだしもなぜ身内の恥をさらしてまで不幸自慢したいのか理解ができないという方もいらっしゃることでしょう。

何不自由なく過ごしてきたあなたにはわからない意外な心理が潜んでいるのかもしれません。

そこで不幸自慢ばかりする人の特徴や心理を掴んで付き合い方を考えてみることにしました。

今回の相談者はN美さん(23才/医療事務)です。

会社の先輩(28才/医療事務)が仕事中にも関わらず、患者さんが少ない日や昼食、休憩中に不幸自慢ばかりしてくるので、良い事があった日でも不幸自慢されると気分が台無しだ、毎日聞かされる身にもなってほしいととても嫌な思いをしています。

N美さんは医療事務専門学校卒業で先輩は商業高校卒業です。

母子家庭で育ったため高校は奨学金を借りて、土日はコンビニでバイトしながら携帯代と定期代を稼いでいたそうです。

父親がギャンブルで作った300万の借金が原因で両親が離婚して、苦難を乗り越えてきた相当な苦労人である事は間違いないのです。

地元を離れて一人暮らしをしているため使えるお金も限られていて

「オシャレも遊びもせずに仕事だけをしてきた」
「彼氏とも金銭感覚がズレていていつも長続きしなかった」
「彼氏も貯金ができていない人だからこのまま結婚しても幸せが見えない」
「実家暮らしのN美は何も苦労した事がなさそうで気楽でいいわね」

と事あるごとに嫌味を言ったり不幸話を誇らしげに語りだします。

年下のN美さんとは最終学歴が違うため、当然基本給も少し違います。

給料が少ししか変わらないことにも気にくわないようで、「残業疲れたね~今夜パーッと飲みに行こうよ!」と盛り上がっていたら、

「週一のそれくらいの残業で何言ってんのよ、私なんか毎日1時間残業してるわ」と

N美さんのアフターファイブを非難します。

この前も「お財布を落として、戻ってきたはいいけど、中身の1万円は抜かれていた」と話すと

「1万くらいいいじゃない、私なんて昔4万入っていた財布落としたことあるわ。

その月の生活はとてもきつかった」

「このブランドバッグ思い切って24回払いで買っちゃった」と話せば「私は10年かけて奨学金を返している最中よ」

と自分の話に持っていきます。

ーーーーーーなるほど、筆者も改めて考えてみました。

自分の方がいかにつらい立場だったかをわかってほしいんですね。

以下では筆者の実体験を元にまとめてみました。

不幸自慢をする人の特徴や共通点

まずは不幸自慢をする人に共通する点や特徴について考えてみます。

不幸自慢をする人の特徴や共通点: 寂しがり屋

不幸自慢する人は、孤独を埋めるために誰でもいいから話を聞いてもらおうとしています。

寂しがり屋の人ほど不幸話を繰り返す傾向があります。

不幸自慢をする人の特徴や共通点: 友達が少ない

友達が少ないためコミュニケーションを取ることが苦手で何を話せばいいかわからず、不幸な話もコミュニケーションの一つだと思い込んでいます。

不幸自慢をする人の特徴や共通点: 苦労人である

不幸自慢する人は、仕事や人間関係、生活苦、そもそも苦労をしてきたからこそ苦労話しかしないのです。

辛い過去は話したくないと思う人が多くいますが、中には「苦労を乗り越えたからこそ今の自分がいる」と精神的に強くなった人もいます。

不幸自慢をする人の心理

次は不幸自慢をする人の心理について考えましょう。

不幸自慢をする人の心理: 不幸な生い立が関係している

不幸自慢する人は、そもそも生い立ちからして不幸であるため苦労話が絶えないのです。

不幸自慢する人は、生活貧困、虐待、育児放棄という逆境で育ったせいで、普通の人ならばトラウマになったり、人間不信になるところを一人で生きていくと強く決心して少々の事ではへこたれないたくましい精神が身に付きました。

辛い過去を糧にして立派に生きていることを自慢したいのです。

不幸自慢をする人の心理: 構ってほしい

不幸自慢する人は、何か話題を作ることで誰かが話を聞いてくれると思っています。

普通の何気ない会話では注目をされないため、不幸なネタを話すことで構ってほしいと強く願います。

不幸自慢をする人の心理: 同情してほしい

不幸自慢するが苦労や悲しみや大変さをわかってほしいと思うのは、一人で背負うものが大きくて辛い、不幸話をすることで少しでも心が軽くなればという心理が働いています。

不幸自慢をする人の心理: 共感してほしい

不幸自慢する人は、不幸から抜け出したい、何とかしたいなどとは思ってもおらず「何とかなるよ」などの気休めはいりません。

「この気持ちは経験した人でないとわからない、黙って共感してほしい」とだけ思っています。

不幸自慢をする人の心理: 褒められたい

不幸自慢する人が「辛いのに頑張ってるのね」「偉いわね」と褒められたい気持ちが強いのは、誰かに頑張った成果を認めてほしいからです。

そうすることで今までも苦労が報われるからです。

不幸自慢をする人の心理: 守ってほしい

不幸自慢する人は今まで苦労した分、今度は誰かに守ってもらいたい、助けてもらいたい気持ちが強くなると、不幸な生い立ちを話すことで、周囲が自分に優しく接してくれるのを待っています。

不幸自慢をする人の心理: 特別扱いをしてほしい

不幸自慢する人は、愛情を注がれてない分、人との接し方に問題があっても「可哀そうな子なんだ」「苦労してここまできたんだ」と知らせることで少々失敗してもかばってもらえる、大目に見てもらえると思っています。

不幸自慢をする人の対処法:

不幸自慢する人の特徴や心理をふまえて対処法も考えてみます。

不幸自慢をする人の対処法: 軽く受け流す

不幸自慢する人は、「頑張ってるんだね」と褒めるとますます話を聞いてもらいたくて話を続けてくるので、「へー大変だったんだね」と軽く受け取るだけでいいです。

この人には何にも伝わっていなんだなと思わせてターゲットから外してもらうのです。

不幸自慢をする人の対処法: 慰めるつもりで否定

不幸自慢する人には、

「そんなの不幸じゃないよ」
「世の中にはもっと不幸な人がいる」
「生きているだけでも幸せ」

とそれほど大したことじゃないよと教えてあげましょう。

不幸自慢をする人の対処法: ハッキリ言う

今後の付き合いを絶ってもいい不幸自慢する人であれば、

「場の雰囲気が悪くなるから不幸話はやめよう」
「不幸話を聞くと気分も落ち込むからやめて」

とハッキリ言いましょう。

不幸自慢をする人の対処法: 話題を変える

不幸自慢する人に答えを求められたら「そうだね、あ、そう言えばさ~」と話題を変えたり、その場を去る、携帯をいじるなどして聞きたくないアピールをするのも手です。

露骨な態度を取らないと気づいてくれませんからね。

不幸自慢をする人の対処法: 哀れむ

不幸自慢する人には、『他人の不幸は密の味』『他人の不幸で飯がうまい』という言葉があるように心の中で可哀そうな人だと哀れに思って結構です。

そうする事で自分のストレスが軽減されるのであれば。

ただし口に出すと人間関係が悪化する場合がありますので、ご注意ください。

まとめ

幸せの感じ方が人それぞれ違うように「それくらいの不幸どうってことないじゃない」と感じ方も人それぞれです。

不幸自慢をする人は自分の方がスゴイ不幸を経験したと得意気に言うのが特徴でありますが、不幸自慢ばかり聞いているとうんざりしてくるものです。

その場も盛り下がりますし、できれば聞きたくないのが本音です。

まともに聞いていてはストレスがたまる一方ですから、聞き流すのが一番です。