不器用な人の特徴・心理・対処法




職場には必ずと言っていいほど、要領が悪い不器用な人がいます。
しかし、不器用な人は周囲に迷惑をかけることもありますが、人間的にはそれほど嫌いではないという人も多いのではないでしょうか。
不器用な人にはどんな特徴があり、どのように対処したらいいのかを学んでいきましょう。
 

不器用な人とは


不器用というと手先が器用ではないという意味もありますが、職場で不器用な人と言えば要領が悪く周囲に「こうすればうまくいくのに」と思われている人のことを言います。
また物事を判断するのに時間がかかるため、周囲を少しいらつかせてしまう人も不器用な人と言われています。
こんな不器用な人と仕事をする上ではどんな点に気をつけたらいいのでしょうか。
まずは不器用な人の特徴から考えてみましょう。
なお、「不器用」は器用さに欠けるという意味ですが、「無器用」と記述すると器用さを持ち合わせていないという意味になり、常識がないというニュアンスも含まれます。
ここでは器用ではないという意味で「不器用な人」について解説しています。
 

不器用な人の特徴・心理


不器用な人との接し方を学ぶ前に、不器用な人にはどのような特徴があるのかを考えてみましょう。
 

仕事が遅い


不器用な人は基本的に仕事や作業が遅いという特徴があります。
仕事のスピードが遅いというのはそれだけで職場では大きなデメリットになってしまいます。
しかし不器用な人は仕事が遅いという自覚はあるので、自分なりに効率が良くなる工夫をしています。
ただしそれが応用できない作業があると、作業が極端に遅くなり周囲にも迷惑をかけてしまいます。
それでも仕事が遅いからといって手を抜くとか、粗末な仕事をすると言うことはありません。
その意味では仕事が速いけれども雑な仕事をする人よりはよほどマシだと言えます。
 

決断や判断に時間がかかる


不器用な人は手先が不器用という場合もありますが、考え方や判断の仕方が不器用という面があります。
世の中には判断や決断を迫られる場面が少なからずありますが、不器用な人はその判断時間が人よりも余計にかかるという特徴があるのです。
その背景には判断ミスをしたくないという慎重な考え方が存在します。
つまり判断することをそれだけ真剣に考えているという裏返しでもあります。
器用な人は判断もすばやくできますが、それが必ず正しいとは限らず失敗する確率も高いのです。
 

融通が利かない


不器用な人の特徴には融通が利かないというところもあります。
特に職場では配置換えや転勤などで、今までとは違う仕事をしなければいけないということは一般的によくあることです。
不器用な人はこんな場合には新しい環境に適応するまでに時間がかかってしまいます。
つまり不器用な人には臨機応変なところに欠けているという特徴があります。
 

頑固な面がある


不器用な人の中には頑固な面を持っている人もいます。
自分独自のやり方を守っている不器用な人は、そのやり方をかたくなに守るという頑固な面があり、臨機応変に環境に適応できないという側面があります。
この背景には自分のやり方や考え方にプライドを持っているということがあるのです。
この特徴は男女ともに持っているので、女性でも男性に対して頑なな面を見せることがあります。
 

言葉にするのが苦手


不器用な人は自分の気持ちを相手に伝えることが苦手という特徴も持っています。
これは相手を信用していないということではなく、自分の頭の中にあることをうまく整理して相手に伝えるということがうまくできないのです。
つまり言葉の選び方や伝え方も不器用です。
基本的に深く考えるタイプの人が多いので、素直に自分を伝えられず誤解を受けることが多くなります。
 

不器用な人は感情表現も苦手


自分の気持ちをうまく伝えられない不器用な人は、自分の感情を表現することも苦手です。
深く考えすぎるため自分の気持ちを素直に伝えることができません。
その結果、周囲からは愛想がない人だと思われてしまいます。
 

人に頼れない


不器用な人は助けてもらいたいときでも、だれかに助けを求めて頼るということができません。
これは自分一人で成し遂げたいという気持ちが強いわけではなく、単に人を頼るやり方がわからないということなのです。
さらに人に頼ると自分が情けない人だと思われるのではないかということも気にして、ますます人に頼れなくなってしまいます。
また、プライドが高い点が災いして人に頼ることを本能的に拒んでいるということもあります。
 

口数が少なく積極的な行動できない


不器用な人の中には自分から行動を起こすのが苦手な人がいます。
自分の考えをうまく整理できない不器用なタイプは、特に行動することが苦手です。
そのため出会いがなかなかないので、恋愛に発展する可能性も低いという特徴もあります。
さらに口数が少ないことも不器用な人の特徴です。
考えてから話をするタイプなので、頭の中ではいろいろ考えますが、相手にどう思われるかを気にしすぎて結局言葉数が少なくなります。
考えている間に周囲の会話が進んでしまって、話すタイミングを逃してしまうということも口数が少ない原因のひとつです。
 

集中力が高い


不器用な人にはマイナス面だけでなくプラス面ももちろんあります。
そのひとつは集中力があり長続きするという点です。
器用な人はすぐに何でもできてしまうので、飽きやすくひとつのことを長くやることができないというデメリットを持っています。
不器用な人は何事もすぐにはできないので、仕事でも集中して覚えようとします。
さらに自分が不器用だということを自覚しているので、まだ完全にできていないという気持ちを強く持つので長続きして、結果的にエキスパートになることもあります。
 

争いごとが少ない


不器用な人の特徴として口数が少ない、頑固だということを説明しましたが、それらにはプラスの面もあります。
口数が少ないことで争いごとに発展する可能性も低くなります。
口数が多い人は余計なことまで言ってしまう傾向があるので、口喧嘩になることも多いですが、不器用な人にはそれはありません。
また、頑固な面は信念があるということにつながります。
器用なお調子者と比べると強い信念を持つことができるので、仕事をする上では一本筋が通っていて信頼を得られやすいというプラスの面があります。
 

不器用な人への対処方法


職場に不器用な人がいた場合はどのように対処したらいいのかを考えてみましょう。
 

急がせない


不器用な人は仕事が遅いので周囲はいらいらしてしまうことがよくありますが、仕事ができないというわけではありません。
不器用な人は自分なりの仕事のやり方があり、深く考えた上で仕事をしているので、仕事に対して真面目に向き合っている人です。
不器用な人は時間がかかりますが、完璧に仕事を仕上げるという点では安心できます。
むしろ時間がかかることを気にして、仕事を急かすと結果が悪くなることもあります。
不器用な人に対しては周囲が心の余裕を持って、完璧に仕事をこなせるような配慮をしましょう。
与える仕事についても時間制限や納期のない仕事をやってもらうことで、時間を気にしないで仕事ができる環境になります。
 

会話をリードしてあげる


不器用な人は一般的に会話が苦手ですが、コミュニケーションが嫌いというわけではありません。
共通の話題を見つけたり、会話をうまくつないだりすることが苦手というだけです。
そのため不器用な人と会話をする場合はなるべくあなたが会話のリードをしてあげましょう。
不器用な人でも自分の得意な分野に関しては饒舌になることがあります。
その点をうまく利用して相手の得意な話題に持っていくと、会話も長続きして沈黙が続くこともなくなります。
 

なぜ頑固になっているのかを理解する


不器用な人には頑なな面があり、自分の信念を曲げることがないので頑固な人というイメージもあります。
言葉数も少ないので、なぜ頑なになっているのかが周囲に伝わらないということも問題です。
頑固な点を非難するのではなく、なぜ頑なになっているのかその背景にある考え方や信念について聞いてみましょう。
聞いてみると意外に納得できる理由であることも多いので、そこで誤解が解けてうまくいくこともあります。
 

頼りにしてもらう


不器用な人は他人に頼るということができないので、一人で問題を抱えてしまうこともあります。
プライベートのことであれば問題はありませんが、仕事に関することは情報を共有して問題を解決する必要があります。
そのため不器用な人が悩んでいる様子であれば、周囲から声をかけてどんな問題を抱えているかを探ってみましょう。
不器用な人はひとつの考え方にこだわる傾向があるので、他の人の視点から見ると意外に簡単に解決できることも多いのです。
 

不器用な人が向いている仕事


自分が不器用だという自覚があって仕事がうまくいっていない人は、もしかすると仕事の内容が不向きということも考えられます。
不器用な人にはどんな仕事が向いているのかを考えることで、適切な仕事に転職することも解決方法のひとつです。
 

物作り系の仕事


不器用な人がしている仕事を考えたときに、みなさんが想像する仕事の中には、きっと職人も含まれているのではないでしょうか。
確かに職人は自分の仕事に没頭しているイメージがあります。
特にひとりで何かを作る職人は、あまり他人と接することなく仕事ができるのでコミュニケーションが苦手な不器用な人に向いていると言えます。
ただし不器用な人がすべて職人に向いているのではなく、職人として独立できるだけの手腕がなければ、急に転職してもうまくいかないので注意しましょう。
それでも自分で興味があって没頭できそうな職種があれば、不器用な人には技術が身につくだけの集中力もあるので、うまくいく可能性が高いでしょう。
 

在宅系のフリーランス


インターネットが普及している現在では仕事は必ずしも職場に出かける必要はありません。
一般的な会社でも社員に在宅で仕事を認めているところもありますが、独立して在宅で仕事をすることも十分に可能です。
在宅での仕事をマッチングしてくれる中間業者もあり、仕事を探す苦労もそれほどありません。
ライター、WEBデザイナー、プログラマーなどの仕事に興味があるなら検討してみる価値はあります。
 

教師や講師


不器用な人はコミュニケーションや人と接することが苦手なので、教師といった人と接する職業は向かないと考えるかもしれません。
しかし不器用な人には信念や情熱が人一倍あるので、教育に関係した職業には意外に向いているのです。
不器用な人の「人のために役立ちたい」という思いや、一度決めたことを投げ出さない姿勢は教育の場でも力を発揮します。
 

不器用な人は出世しやすい


職種を問わず不器用な人は最終的に出世するという実例はいくらでもあります。
今はうまくいかないと思っていても長く続けていくことで、最終的には成功する可能性が高いのです。
不器用なせいで仕事がうまくいかないと思ってすぐに転職を考えるよりも、地道な努力を継続してみるのも方法のひとつです。
器用な人は要領がいいので営業でもすぐに成績を上げることができます。
しかし、それが長続きしないのも事実で、結局地道な努力を積み重ねた不器用な人のほうが最終的に安定した成績を残すことも多いのです。
また、接客に関して不器用な人は苦手と思われていますが、細かいところに気づいて顧客のためにきめ細かな対応をすることができます。
そのため時間はかかりますが顧客の信頼を得ることができ、優秀な成績につなげることができるのです。
 

不器用な性格を克服する方法


不器用な人にはメリットもあるので、今問題がないのであれば無理やり性格を直す必要はありません。
しかし、不器用な性格のマイナス面が大きいと感じる場合は、その部分だけでも克服する努力をしてみましょう。
 

できないことは引き受けない


不器用な人は頼まれると断れないという性格を持っています。
それは相手のためになるなら、という気持ちが裏側にあるのですが、仕事を受ける場合はそうした配慮をすることは、むしろマイナスになることのほうが多いでしょう。
特に納期などの時間制限がある仕事を引き受けるときは、時間内にできる、できないといった判断をはっきりして、できるものだけを引き受けましょう。
結果的に仕事を完了できなければ、相手のためにやったことでも裏切ることになってしまいます。
 

計画的に行動する


不器用な人は考えすぎて行動が遅くなるという特徴がありますが、反対に無計画に仕事をしてミスを連発することで時間がかかることもあります。
このタイプの不器用な人は仕事を始める前に計画を立てて進めるようにしましょう。
計画に沿って仕事をすることで、以前よりも速く実行できるようになります。
 

コミュニケーションを図る


不器用な人はコミュニケーションをとることが苦手ですが、仕事をスムーズに進める上ではコミュニケーションは欠かせません。
ひとりで黙々と仕事をする不器用な人が多いので、あまり情報を共有することがありません。
これが結果として仕事の失敗につながることも多いので、そうした経験が多い不器用な人はコミュニケーションを図ることを心がけましょう。
不器用な人は話題を探すことが苦手でコミュニケーションを得意としない人も多いですが、仕事という共有の話題に関してはコミュニケーションをとることは難しくないはずです。
むしろ積極的に自分からコミュニケーションをとってみましょう。
 

考えすぎずに思ったことを言う


不器用な人は考えすぎるせいで言葉を発しない時間が長いので無口だと思われがちです。
そのため周囲も話しかけにくくなり、コミュニケーションをとりづらくしているのです。
考えすぎるのはやめて思い切って頭に浮かんだことをそのまま言葉にしてみましょう。
間違えたらどうしようとか、変に思われたらどうしようと考えると言葉が少なくなってしまいます。
言葉にしてからでも修正をすることはできるのですから、怖がらずに思ったことを口にしてみましょう。
自分で考えているよりもスムーズに会話ができることでしょう。
 

まとめ


不器用な人が職場にいると仕事がスムーズにはかどらないというデメリットがありますが、意外に不器用な人を嫌う人は少ないのではないでしょうか? むしろ不器用な人を温かい目で見ている人もいるはずです。
それは不器用な人にはデメリットもありますが、それを補うプラスの面も多いからです。
不器用だという自覚がある人はそのプラス面はそのままで、マイナス面を少し改善するだけで職場でもうまくやっていけるでしょう。