仕事が覚えられない

仕事が覚えられない人の特徴・心理・対処法

仕事が覚えられない

仕事が覚えられないのは社会人にとって致命的。

会社にとっても自分にとっても悪影響を及ぼします。

そこで仕事を早く覚える方法を紹介しますので、ぜひ試していただきたいです。

初めて職に就いた時や前職と違う職に就くと覚えるまでに時間が掛かる人といつまで経っても覚えられない人がいます。

その違いはどこにあるのでしょうか。

仕事が覚えられない人の実例

身近であった話を基に仕事が覚えられない人の特徴と心理を紹介します。

筆者の知り合いに製造業の主任をしているS氏がいます。

久しぶりに会ったS氏と愚痴を言い合いました。

S氏の職場に未就園児を抱えた30才のママさんが新しく入ってきました。

パートタイマーでしたので、時間は9時から14時まで。

しかし、その新人さんがいつまで経っても仕事が覚えられないと言うのです。

製造業ですので、機械の扱いから始まり製品によって分量を量ったり、パック・箱詰め、シール貼り、ラベル出し、覚えることはたくさんあります。

仕事を初めて半年になるそうですが、基本的な作業は一通り教えています。

毎日単純作業ではないので誰でもすべて覚えて慣れるまでるに2ヶ月~3ヶ月くらいは掛かるらしいです。

作業をする際は、主任をはじめ同僚にその都度その都度確認や質問が多くてイラ立ちを隠せないというものでした。

手も止まるし、何回言っても覚えられないのでどうしたものかと・・いう内容でした。

覚えるスピードは個人差がありますが、あまりにも覚えられないとやはり周囲はイライラするものですね。

当の本人はどう思っているのでしょう。

ここからは具体的にまとめていきたいと思います。

仕事が覚えられない人に共通する特徴

仕事が覚えられない人に見られる共通点は、大きく言って仕事ができないと見なされた人です。

特徴を詳しく挙げていきますので、自分はどのタイプに当てはまるのかチェックしてみて下さい。

ミスが多い

あってはならないことですが、仕事が覚えられないという事はミスにつながります。

仕事が覚えられない人は、

・言い訳をして反省をしない

・謝らない

・責任転嫁する

など何度言っても同じミスを繰り返す傾向があってもおかしくない状況を自ら作っています。

同じミスを繰り返す原因として

メモを取らない

失敗について原因を追究しない

対策を打たない

などが挙げられます。

周りにも迷惑を掛けるし、評価は下がる一方です。

普通の神経をしている人ならば職場に居づらくなります。

マニュアル通りにこなす

仕事を始めるにあたってはマニュアルから覚えるのは基本中に基本です。
しかし、マニュアルだけを頼りにしている人はトラブルが生じたときに臨機応変に対応できません。

またそれ以外の仕事が覚えることができません。

仕事が覚えられない人は、できないというより「そんなことはマニュアルには書いてなかった」と主張する傾向があります。

記憶力がない

さっき言ったことをすぐに忘れてしまう単純に記憶力が乏しい人です。

能力が一番大きいと思われますが、一時的に体調不良、ハードワークのせいで生活習慣が不規則になっており睡眠不足による記憶力の低下ということも考えられます。

ただし、これは体調が回復すれば改善できるものです。

集中力がない

仕事が覚えられない人は、重要な話をしているにも関わらず、ただ上の空で聞いているだけなら仕事を覚えるどころか話の内容さえ覚えていません。

これでは仕事が覚えられないのは当然と言えば当然です。

相手にも大変失礼にあたります。

相づちをする人はひとつひとつ話を聞いている人ですが、相づちがない人は聞いているのか理解しているのかさえわからない人です。

仕事の効率が悪い

仕事が覚えられない原因は、知識がない、経験不足も考えられますが、何事も経験を積めば少しづつ慣れていくものです。

効率が良い人は緊急度と重要度を的確に判断して優先順位を付けて業務に着手します。

スピードが遅い、段取りをしない人、言われた通りにしか動かない指示待ち人間はいつまで経っても仕事の効率化が図れません。

仕事が覚えられない人の心理

仕事を覚えられなくて悔しい想いをしているのは本人です。

でも、もしかしたら、適当にこなしている人も中にはいるかもしれません。

その違いは態度にも表れますので見抜いていきましょう。

さまざまな心理を紹介します。

焦る

仕事が覚えられない人は、上司には

「仕事ができないやつだ」

「次ヘマしたらクビだ」

と脅され、怒られ、先輩や同僚からは

「早くやれ」

「まだか」

と急かされ不安やプレッシャーがいっそう増してきます。

そうなってくると本来の力を発揮できなくなります。

精神的に追い詰められてくると周りが全部敵に見えて頭や身が思うように付いてこなくなりますので、仕事にも支障をきたします。

キャパオーバーである

仕事が覚えられない人は、覚えることが多すぎてキャパオーバーを超えています。

自分で何とかしようと人に頼る事ができません。

また周囲から利用される事もしばしば。

自分の事で精一杯なのに人からの頼み事も引き受けてしまうため他人に割く時間も増え、肝心の自分の仕事がおろそかになります。

責任を持てる範囲で仕事を引き受けないと大変な事になります。

環境や働き方に問題がある

職人気質の人が指導者だった場合、

「見て覚えろ」

「体で覚えろ」

「勘だけが頼りだ」

と指導が一切ありません。

そんな状況ですぐに仕事が覚えられるわけがありません。

失敗が許されない作業ですと、自信もないですから消極的になってしまうのも無理はないです。

実際に、ある仕事をこなす回数が少ない場合もなかなか覚える事ができません。

一回やっただけの仕事を間をあけて頼まれても「あれ?これどうするんだっけ?」と忘れてしまってます。

メモを取るのが面倒くさい

仕事ができる人とできない人の差は教えてもらう姿勢から違います。

新しい仕事を覚えるときは説明を受けながらメモを取ることは必須です。

大事な話はメモに残しておくとあとで何度も読み返すことで復習に役立ちます。

ド忘れした時もメモを見て思い出します。

何より早く覚えたいという意欲を感じます。

メモを取るのが面倒くさいと思う人は

「メモ帳を持ち歩きたくない」

「そんなことくらいわかってる」

「頭で覚えるからいい」

と高をくくっていても忘れるときは忘れます。

専門用語/業界用語や仕事の手順などがすぐに思い出せなかったり間違っていたら困るのは自分です。

緊張感がない

基本を怠るとミスが出ることがあります。

「こんなの簡単」「朝飯前」とろくに実践もしないで本番に挑む人がいます。

そんな調子で指導してくれている人を見下すと「あれ?そんな事聞いたっけ?」とすっかり忘れています。

もっと緊張感を持ちましょう。

仕事を早く覚えるには

誰でも1日も早く仕事を覚えて一人前になりたいと思うはずです。

仕事を覚えるにはまず基本から習慣づける事です。

気を付けることは3つ。

話を最後まで聞く

簡単なようで意外と「わかったわかった」と最後の方は聞き流す人もいます。

人の話は最後まで相手の目を見ながら適度に相づちを打ちましょう。

相手にも熱意が伝わり好感度が上がります。

メモを取る

仕事を覚えるには指導者の話や説明を最後までよく聞いてメモを取って記録に残すことです。

真剣に聞いていてもわからないことがあれば、質問をしましょう。

『聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥』と言うことわざがありますように、知ったかぶりをして失敗をすると恥ずかしい想いをするのは自分です。

質問は遠慮なくしましょう。

復習をする

予習・復習をするのは学生さんだけだと思っていませんか。

社会人にもとても大事な事です。

繰り返し復習をすることで忘れにくくなりますので、ぜひ慣れるまでは習慣づけてください。

まとめ

人によって仕事を覚えるペースに違いがあります。

呑み込みが早い人もいれば遅い人もいます。

中には一生懸命真面目に仕事に取り組んでいても周囲の人が熱心に指導しても、それでも仕事が覚えられない人もいるでしょう。

頭ごなしに否定するのではなくて激励の意味も込め努力している事は認めて大人の対応で見守ってやりたいとも思います。