ツンデレ

ツンデレな人の特徴・心理・対処法

ツンデレ

ツンデレという言葉を耳にしたことはあるでしょうか? もともとはインターネットスラングのひとつでしたが、今では一般的にも知られる言葉となりました。ツンデレは人の性格を表した言葉で、正反対の性格を同時に備えている人のことを言います。

もし職場にツンデレな人がいたらどのように接したらいいのかを考えてみましょう。

ツンデレとは

ツンデレは「つんつん」と「でれでれ」を足して2で割った造語です。

「つんつん」は「つん」とした敵対的な態度を表現し、「でれでれ」は過度に好意的な態度を意味しています。

つまり「ツンデレ」は敵対的な態度と好意的な態度の二面性を持った性格のことをあらわす言葉です。

同じ二面性でも、ふだんはツンと済ました態度をとっていても、特定の人には好意的な態度に豹変するタイプがひとつ。

もうひとつは好意的な人に対して照れ隠しが原因でツンとした態度をとってしまうタイプがあります。

ツンデレな人の特徴(女性編)

ツンデレな人にはどのような特徴があるのか、まずは女性のツンデレな人から解説します。

素直じゃない性格

ツンデレな人は基本的に素直じゃない性格を持っています。

普通に話しかけられたり何かを聞かれたりしたときでも、素直な受け答えができずに表面的にはむすっとした態度をとります。

しかしこれは性格が悪いと言うよりも素直ではないという性格のためです。

人に対して何か手伝いたいという気持ちがあっても、自分の気持ちを素直に伝えること自体を恥ずかしいと感じてしまい、表面的にはツンツンとした態度を出してしまいます。

人見知りで人目を気にする

ツンデレな女性は人見知りの性格という特徴も持っています。

そのため初対面の人やあまり話をしたことがない人に対しては、ツンツンした態度をとります。

人見知りで早く会話を切り上げようとして結果的に冷たい態度に見えてしまうだけで、本人は相手を嫌っているわけではありません。

特に相手が異性の場合は異性に慣れていないという人が多いので、よけいにツンツンした態度になりやすいのです。

そのかわり何度か会話をして趣味があったり話しやすかったりすると急に親しくなりデレデレして甘えたような態度になります。

また、ツンツンとした態度の背景には人目を気にするという特徴があります。

一度気心が知れてしまうとひと目を気にしなくなり、その反動でデレデレしてしまうのです。

SNSなどではあまり人目を気にする必要がないので、ツンデレな人でも取り繕うことなく本音をさらけ出すという特徴があります。

意外に面倒見がいい

ツンデレな人は人の役に立ちたいと思っている人が多く、周囲の手助けをするなど意外に面倒見がいいという特徴があります。

態度とツンツンしていますが、周囲がそれに慣れると面倒見の良さや優しさから親近感を抱くようになります。

また男性、女性を問わずツンデレな人は母性や父性を感じさせるという特徴もあります。

表面的にはツンツンしていても内面の優しさに気づくことで、母性や父性を感じるのでしょう。

そのため女性の場合は姉御肌で友だちが多いという特徴もあります。

ツンデレ女子の口調の特徴

ツンデレな女性は基本的にぶっきらぼうな口調という特徴があります。

セリフの内容が優しい場合でも口調がぶっきらぼうになるのです。

男言葉というわけではありませんが、相手を突き放すような口調という特徴があります。 また、アニメのツンデレキャラクターのセリフによく出てくるような言葉を現実で聞くと周囲の人は引いてしまいます。 ツンデレがモテると思ってアニメの台詞をそのまま使うと、かえって逆効果になるのでやめておきましょう。

ツンデレな人の特徴(男性編)

ツンデレな人は女性に多いというイメージがありますが、男性にもツンデレな人はいます。

ツンデレな男性の特徴も見てみましょう。

表面上はクール

ツンデレな男性の「ツン」の部分は「クール」と置き換えてもいいかもしれません。

さらにデレの表情はめったに見せることがないので、表向きはクールな人というイメージが定着しています。

たまに見せるデレの表情を見てしまうと、惹きつけられる女性が多いようです。

このクールさの裏側にはプライドの高さがあります。

プライドが高いため自分の弱さや情けなさを見られるのが嫌いでクールを装っているのです。

またデレの部分をめったに見せないのは、時間をかけて人を見極めるという性格があるからです。

そのため気を許してデレを見せるには、時間がかかるのでクールな人というイメージが定着しているのです。

人見知り

ツンデレな人は女性に限らず男性でも人見知りというケースが多いようです。

基本的に第一印象を当てにしないタイプなので、初対面から打ち解けることはありません。

また、初対面から打ち解けようとしてくる人は苦手です。

そのためツンデレな男性は人間関係を築くのにも時間がかかります。

アプローチするまでにいろいろと考えすぎる傾向があるので特に恋愛関係は苦手です。

人見知りの性格から社交辞令も苦手なので、誘いを受けても社交辞令なのか本気なのかがわからずに、最終的に何もしないというタイプです。

人間関係に慎重で群れない

人見知りでプライドが高いことから人間関係があまりうまくいかないことを知っているツンデレな男性は、人間関係に慎重になる特徴があります。

人間関係に慎重なところからクールだという印象が強くなり、さらに「ツン」な特徴が出やすくなります。

「ツン」と「デレ」では「デレ」の部分がツンデレな人の本質ということができます。

ツンは自分を取り繕っている部分なので、ツンの自分を否定されても気になりませんが、本質であるデレの部分を否定されると落ち込んでしまいます。

そのため人間関係について慎重になってしまうのがツンデレな男性の特徴です。

人をよく見ていて心配りができる

ツンデレな男性は意外にも人をよく観察しているという特徴もあります。

それほど親しくない人もよく観察していて、その人の本質を見抜いていることがあります。

基本的にツンデレな人は気持ちが優しいので、だれも気づいていないことに気づくとさり気なく心配りをします。

これも人をよく観察して気持ちが優しいツンデレな男性の特徴のひとつです。

天の邪鬼な照れ屋

ツンデレな男性は少し親しくなると、意地悪をしても親しくしてくれるかどうかを試すために、わざと天の邪鬼な行動をすることがあります。

照れ屋であるために、その反動として意地悪をしてしまうという背景もあります。

よく小学生の男子は好きな女の子に意地悪をすると言われていますが、実はその大半は本当に嫌いだから意地悪をしています。

意地悪をされた女の子の母親が、子供が傷つかないように好きな女の子に意地悪をすると教えているというのが現実です。

しかし、ツンデレな男性に関しては好きだから意地悪をするというのはぴったりと当てはまります。

もしかすると小学生の時からツンデレな男子は存在するのかもしれません。

口下手な正直者

ツンデレな男性はあまり話をせずに寡黙なためクールだと思われていますが、自分が口下手だからというのが寡黙になっている本当の理由です。

自分で口下手を自覚しているので、会話で失敗するのを恐れて寡黙になっているのです。

また、嘘をつけない性格のツンデレな男性が多いので、正直に自分の考えを言ってしまうという特徴もあります。

口下手な点もありあまり空気を読んで発言したり、思ってもいないことを言ったりということがありません。

つまりツンデレな男性の言ったことは信頼できるということになります。

責任感が強い硬派

ツンデレな男性はなかなか人と打ち解けませんが、一度人を信頼すると責任感が強いため誠意を持って接するようになります。

特に恋愛に関しては熱しにくく冷めにくいという特徴があり、相手に対して誠実で浮気をするということもありません。

恋愛に対してもそうですが仕事や他のことに対しても一途という特徴があります。

ツンデレな男性は責任を持って仕事をするタイプなので、職場での信頼も厚いという特徴があります。

計算ができない不器用な性格

ツンデレな男性は計算をして行動をするということがありません。

つまりこうした行動をすればこう思われて得をするというような打算で動いていないのです。

ツンデレな男性の行動基準は自分に有利かどうかではなく、自分にとって重要かどうかという点なのです。

これはメリットであると同時に世の中でうまく立ち回ることができないという点でデメリットでもあります。

ツンデレという二重性から相手を騙していると捉えられがちですが、相手を騙すためではなく自分を守るためのツンデレなのです。

ツンデレな男性は純真さからくる不器用な人間ということができます。

ツンデレな人との付き合い方・対処法

ツンデレな人の特徴を性別で解説してきましたが、次はどのように付き合いをしたらいいのかを解説します。

職場での接し方

ツンデレな人は職場では基本的に「ツン」な態度を通しています。

「デレな態度は心を許したごく一部の人にしか見せないので、職場にツンデレな人がいたとしても、ツンデレに対処する必要はなく、ツンだけに対処すれば問題ありません。

と言ってもそれほど難しい対処をすることもありません。

基本的にはクールな態度であまり心を開きませんが、嘘をつくこともないので普通に接していれば何も問題ありません。

性格的にもそんなに複雑ではないので、誠実に接していればツンデレな人でも同じように誠実に接してきます。

深く付き合いたいのであれば時間はかかりますが、職場で仕事仲間として接する分にはむしろ付き合いやすいタイプと言えます。

言動が一致しない点に注意する

プライベートでツンデレな人と付き合う場合は、気分を害する用な言動に悩まされることがあります。

しかしツンデレな人は考えていることと言動が一致しないことが多いので、素直に反応せずに一旦飲み込むことが必要です。

気持ちと言動が一致していないということを念頭に置くことで、喧嘩になることは避けられるでしょう。

しかし、天の邪鬼からくる言動の不一致がひどい場合には、相手をたしなめることも必要です。

その場合はツンデレな人の言動不一致を責めるのではなく、自分が傷ついたということを相手に伝えて嫌なことはしないでほしいと反省を促しましょう。

距離感を縮めない

ツンデレな人と接する場合は基本的に距離感を一定に保つことが必要です。

特にツンデレな人の敵対的な行動と好意的な行動が混ざりあった行動が苦手な人は、ツンデレな人とわかった時点で、それ以上深入りすることはやめましょう。

ツンデレな人が心を許すと急に距離が縮まってしまい、それから距離を戻すことは難しくなります。

ツンデレな人と交際したい場合

ツンデレな異性とお付き合いしたいと思った場合、一般的な接し方とは少し考え方を変える必要があります。

基本的に相手は照れ屋で自分にあまり自信がないので、簡単に打ち解けることがないからです。

まずは相手を褒めてみましょう。

極端に褒めると相手もわざとらしいと感じるので、適度に褒めることが大切です。

人間はだれでも褒められることは嬉しいものですが、特に女性の場合は褒めることは効果があります。

また、ツンデレな相手に対してはツンツンしている態度を指摘したり、ツンとデレの落差を指摘したりすることはやめましょう。

ツンなときもデレなときも同じように接することが大切です。

ツンデレな人は照れ屋なので、親切にしたときに照れ隠しでツンな態度をとられたときには、強引に親切にすることも効果的です。

これらを組み合わせてツンデレな人と接していれば、仲良くなる効果は期待できます。

ツンデレを治したい場合

ツンデレだという自覚がある人でツンデレを治したいと思っている人は意外に多いのではないでしょうか。

ツンデレは思ったことを素直に表現できないので、人間関係ではマイナスの部分が多いからです。

自分の本心を自覚する

ツンデレな人は自分の本心を押さえつけているため、ツンな態度になることが多いので、まずはその本心を自分で自覚することが大切です。

さらになぜその本心を隠して押さえつけてしまうのかも考えてみましょう。

ツンな態度をとってしまう相手に好意を抱いているというのが本心であれば、本心を隠す理由は周囲に知られたくない、相手との関係を悪くしたくないということが考えられます。

まずは自分の本心を自分で肯定してみましょう。

そうすることで素直な態度をとることができるきっかけになるでしょう。

失敗を恐れない

ツンデレな人はプライドが高いことが多く、自分が失敗することを恐れるあまり本心を隠してしまいます。

人間は失敗して当然で、むしろ失敗をしないと前に進めないと考えてみましょう。

失敗を通じて正しい道を選ぶことができると考えることで、次第に失敗を恐れずに行動することができます。

まとめ

ツンデレな人は人間関係ではそれほど相手に対して大きな迷惑をかけるような人ではありません。

多少、ぶっきらぼうという印象を受けるだけです。

しかし本人は本心を周囲に知られたくないという気持ちが強く、自分の気持ちに素直な行動ができないことで悩んでいるケースが多いのです。

周囲の人はむしろ応援してやるような気持ちで接しましょう。

また、ツンデレな人はもう少し自分に素直になるように努力すれば、周囲ともうまくやっていけるでしょう。