気を使いすぎる

気を使いすぎる人の特徴・心理・対処法

気を使いすぎる

人間関係の悩みはどこに行っても誰にでもある事です。

人の悩みは尽きませんが、少しでもお役に立てればとさまざまな解決法を紹介しています。

今回のテーマは“気を使いすぎる人”です。

気遣いができない人ばかりが集まると衝突してトラブルが起きてしまいますね。

ですから人は多少なりとも、人に気を使って生活しています。

しかし、中には全く気を使わない人もいるわけで、そんな人が気を使う人と出会えばラッキーでしかない。

気を使う人だけが嫌な想いをして人の気遣いにも気づかず堂々と過ごしています。

、立場的に不利な状況になる場面が多く、ストレスを一人で抱え込んでいます。

今回寄せられた相談内容は“気を使いすぎて正直疲れる”というものです。

――女子ばかりの職場に勤めているRさん(25才/菓子製造業)は比較的おとなしめ――

先輩にはもちろん後輩にも敬語がたまに出ます。

よく作業場や給湯室やロッカールームの掃除当番担当の人が「今夜約束があるんだけどなー」「約束に遅れそう」とつぶやくので、「私、この後用事ないからやっとくよ」と自分から言います。

「ほんと?やった!うれしい、今度ランチおごるね」と言ってくれますが、誘われた試しはない。

社交辞令だとはわかっていますが、それでも私にだけつぶやくって言うのは私にやってほしいから。

断って気まずい想いするくらいなら…といつも引き受けています。

「本当は奢ってくれなくったっていい。

私だってみんなとオシャレな店でランチしてSNSに投稿してキラキラした生活を送ってみたい…!!」

なんて思うのは贅沢なのかな…

気を使いすぎる人の共通点と特徴

気を使いすぎる人は基本的に人に優しくできる人です。

人にどう思われているか非常に評価を気にします。

また何でも先読みするという共通点が見られます。

ほどほどに気を使う人くらいは好感がありますが、異常に気を使いすぎると返って相手までも「気を使わせたかな」と気にすることになります。

繊細である

気を使いすぎる人は、大声にビクッとするようなおとなしくて傷付きやすく繊細な人です。

どうしても他人と比較する癖がありますので、普通の人ならば何とも思わないような出来事でもずっと気にしてしまいます。

喋り方は声が小さくどもり気味な人が多いです。

配慮が行き届いている

気を使いすぎる人は、常に周りの事を見ていて空気が読める人です。

人が気づかない細かい事にまで気づける人です。

敏感だとも言えます。

控えめである

気を使いすぎる人は異なる意見で対立しても相手に合わせる傾向があります。

どちらかが譲歩しないと収拾がつかないときは、必ず気を使う人が引き下がります。

相手にとってはありがたい事です。

言いなりになる

人に押し切られると弱い人です。

人から頼まれ事をされても自分からは断れないタイプです。

言い換えれば優しい人だとも言えます。

自己主張もなく相手の言われるがままです。

寛大である

気を使いすぎる人は、人のミスを「いいよいいよ」と許してくれる心が広い人です。

誰も好き好んで言っているわけではありません。

時には人の良さを利用してミスを押し付けられる場面もあります。

困っている人を見過ごすことができないお人好しな一面もあります。

観察している

気を使いすぎる人は、あの人昨日と同じ服装だと細かい部分までよく人を見ています。

人を見ている分、自分も見られていると思っています。

と同時に今日は機嫌が悪そうだな、なんか嫌な事があったのかな、体調悪そうと洞察力にも優れています。

周りの空気を敏感に察して分析してしまいます。

本音を言わない

気を使いすぎる人は、相手に不快な思いをさせないようにダメな部分があっても決して本音は言わず、お世辞を言って切り抜けようとする傾向があります。

お世辞というのは、円滑なコミュニケーションを図るためやその場の雰囲気を悪くさせないためでもあります。

気を使いすぎる人の心理

気を使いすぎる人は相手の顔を伺ってばかりで気が休まる事がありません。

それはなぜでしょう。

“NO”と言わない

気を使いすぎる人は、

・人に嫌われたくない

・断ったら嫌われるのではないか

・ノリが悪いと思われやしないか

・相手が傷つくのではないか

次から誰も寄って来なくなるのではないか

と悪い方向にばかり考え不安になり、人のお願い事や誘いは決してNOとは言えません。

自分さえ我慢すれば全てがうまくいくと自分を犠牲にしています。

どう思われているか気になる

気を使いすぎる人は、どうしても他人から自分がどう思われているか気になります。

例えば出勤してドアを開けた瞬間、一斉に自分の方を見たとします。

「え、私何かミスしたのかな」「今日の服装変だったかな」とオドオドします。

LINEの既読が付いたのに返事がないと「何か気に障ったのではないか…」と不安になります。

笑っている人と目が合うと「自分を見て笑っている」とかなり気になります。

皆が自分に注目している気がして落ち着きません。

自分から誘えない

人から誘われることは悪い事ではないのに自分からは誘えない。

断られたらどうしよう、こんな自分が誘っていいのだろうかと自信が持てません。

見過ごす事ができない

気を使いすぎる人は、他人から助けを求められると見過ごす事ができません。

何とか力になってあげようと他人の事にも一生懸命です。

極度の心配症

気を使いすぎる人は、

人から嫌われると孤立してしまわないか

頼み事を断って人間関係にヒビが入ったらどうしよう

居場所がなくなったら困る

などさまざまな強い不安が入り混じっています。

顔色を伺う

気を使いすぎる人は、人の喜怒哀楽は表情や態度に出ますので、言葉にしなくても表情から気持ちを読み取ってばかりいます。

嬉しい出来事なら一緒に喜んで大いに結構なのですが、悪い出来事にも敏感に察します。

「自分のせいかな」「慰めた方がいいのかな」と他人事ではありません。

第三者はできるだけ関わりたくないと思うもの。

黙っておけばいいものを妙にオドオドした態度で接してくるのでバカにされた感が逆に気に入らない人もいます。

気を使いすぎる性格を直したい

他人の言いなりになってばかりは嫌。

本当はもっと自分らしさをアピールしたいはず。

かと言って今すぐにでも改善できるとは言えません。

ではどうすればいいか?

他人に流されない

今までは人の意見に「そうだと思うでしょ?」と言われれば同調していたが、受け入れられる・受け入れられないは別として自分の意見だけでも勇気を持って言おう。

恋人でも家族でも友達でも上司でも人の意見は違うことがあって当然。

まず口癖である「皆と同じで言い」「皆に合わせる」「何でもいい」はやめて自分の意見だけは言えるようになりましょう。

断る勇気を持つ

一回二回断られたからって人は根に持つわけではありません。

そもそもどんな要求ものむこと自体難しい話です。

気にしないでひとこと「ごめんね」と言えば済みます。

いきなり全て断れなんて言いません。

最初は3回に1回の割合で断る勇気も必要ですよ。

それでも気が引けると言う気を使いすぎる方は7割までしかできないと伝えてみましょう。

まとめ

気を使う事は人間関係においてとても大切ではありますが、プライベートにまで気が張って疲れが出てしまっては、片時も休まることができません。

一度や二度断られたからってあなたが思うほど気にしていませんよ。

どうかリラックスしてくださいね。