仕事中毒の人の特徴・心理・対処法

仕事中毒

仕事中毒という言葉をご存知でしょうか?
最近の言葉で言うと「ワーカホリック」という意味になります。

この記事では「仕事中毒の人」とは家庭も犠牲にして、休日でも仕事をしてないと不安を感じてしまう人と言う意味で使っています。

昭和の高度成長期では家庭を顧みずに仕事漬けになっているサラリーマンが多数いましたが、平成も終わり令和の時代となった今ではどうなのでしょうか? 単純に「死語」として片付けられるでしょうか。

今回は職場にいる仕事中毒の人の特徴や対処法について考えてみましょう。

仕事中毒の人の特徴

仕事中毒は、アルコール依存症や買い物依存症のように仕事依存症と表現するのが妥当かもしれません。

仕事中毒の人には以下のような特徴があります。

  • 家に仕事を持ち帰ったり休日でも仕事をしたりする
  • 健康を考えずに仕事をする
  • 趣味がない
  • 家族や友人とのコミュニケーションが少ない
  • 負けず嫌いで完璧主義者
  • 真面目で責任感が強い
  • 定時より早く出社したり残業したりする
  • 仕事を言い訳にする
  • 頼られることが好き
  • スマホが手放せない
  • 仕事以外の依存症にもなりやすい

上記の特徴を個別に詳しく解説します。

家に仕事を持ち帰ったり休日でも仕事をしたりする

仕事中毒の人は仕事をしていないと落ち着かないため、家に仕事を持ち帰ってまでも仕事をします。

また、休日に出勤して仕事をするのも当然のように行ないます。

泳いでいないと酸素を取り込めずに死んでしまうサメのように、常に仕事をしているというのが仕事中毒の人最大の特徴です。

また、休日に仕事をしないまでも、仕事を忘れてゆっくりするはずの休日に仕事のことを考えているというのも仕事中毒の人、もしくは予備軍と言えるでしょう。

健康を考えずに仕事をする

仕事中毒の人は仕事のことだけを考えるため、健康を気にしないという特徴もあります。

これは特徴というよりは仕事ばかりするあまり結果として健康を損なうことが多いということです。

特に健康な生活には不可欠な規則正しい食事や十分な睡眠と言ったことには無頓着です。

食事の時間も仕事をしていたり、眠る時間も惜しんで仕事をしたりというのは仕事中毒の人の特徴です。

趣味がない

仕事中毒の人には夢中になれる趣味がないという特徴もあります。

趣味に時間をとられることがないので仕事をしてしまうのか、仕事が好きすぎて一種の趣味のようになっているのかは、人によって違うかもしれませんが、仕事以外に趣味がないという特徴は共通しています。

どちらの場合も息抜きになる趣味がないという点で、ストレスを溜め込んでしまう原因になっています。

家族や友人とのコミュニケーションがない

職場にいる間は家族や友人とのコミュニケーションが取れないのはだれでも同じですが、仕事中毒の人は家に帰ってきてからも仕事をしてしまうので、家庭でもコミュニケーションが取れていません。

また、夜遅く帰ってきて朝早く出かけるということを繰り返しているので、次第に家庭にもいる場所がなくなり、ますます仕事をするしかなくなるという悪循環になります。

家庭でもこうした状況なので、友人と飲み会をするという場合でも断ることが多く、次第に誘われなくなるという結果になります。

負けず嫌いや完璧主義者

仕事中毒の人の性格としては負けず嫌い、完璧主義者という特徴があります。

負けず嫌いなため仕事で同僚に負けたくないという気持ちが強くなり、ライバルが仕事をしていない時間でも仕事をして差をつけようとします。

また、完璧主義者の場合はライバルに勝つためと言うよりは、仕事を完璧にこなしたいという欲求が強いため、適当なところで切り上げることができずに仕事にのめり込んでしまいます。

真面目で責任感が強い

真面目で責任感が強い人も仕事中毒の人になりやすい傾向があります。

仕事に対して真面目だということはもちろん悪いことではなく、むしろ尊敬されることです。

しかし、真面目すぎると手を抜くということが全くできずに、休みの日にも仕事をしたり、仕事に関連した勉強をしたりということが続きます。

また、責任感が強すぎると人に任せるということができないので、すべて自分でやってしまうので仕事中毒になりやすいのです。

車のブレーキやハンドルには「遊び」と呼ばれる部分があります。

この遊びがないとハンドルを切ったときやブレーキを踏んだときに、反応が良すぎて少しの操作で極端な動きをしてしまい、むしろ事故につながってしまいます。

仕事中毒の人はこの遊びがない状態だと言えます。

定時より早く出社したり残業したりする

仕事中毒の特徴的な行動としては、出社時間が早く帰宅時間が遅いという点があります。

自宅に仕事を持ち込むことありますが、社内でなければできない作業が多い部署であれば、こうした傾向が強くなります。

昭和の時代であればこうした行動は会社への献身的な行動として美徳とされていましたが、今ではむしろ会社側からも迷惑と思われる行動です。

客観的に見れば労働基準法を守っていない会社と見られるからです。

仕事を言い訳にする

仕事中毒の人は仕事を言い訳にするという特徴があります。

なにか自分にとってマイナスな面を指摘されると、仕事が忙しいという言い訳をするのです。

恋人がいない、家庭サービスができていない、家事や育児を手伝わない、というふうにありとあらゆることはすべて仕事が忙しいからという理由で片付けてしまいます。

仕事が忙しい原因は自分が作っているということには決して触れることはありません。

本当に必要だと思っていることは仕事を減らしてでもやるのが当然なのです。

つまりやりたくないことをすべて仕事のせいにしているだけです。

頼られることが好き

仕事中毒の人の中には人に頼られることで、自分に存在意義があると感じる人もいます。

人に頼られることはだれでも嬉しいことですが、頼られることが目的になってしまうと仕事中毒になりやすくなります。

もっと頼りにされたいという気持ちが強くなって、自分の処理能力を超えた仕事を抱えてしまうからです。

周囲の人から仕事を頼まれても嫌と言うどころか、積極的に仕事を引き受けてくれる人は重宝するので、ますます仕事が増えて結果として仕事中毒の人になってしまいます。

スマホが手放せない

スマホが手放せない人は多いですが、仕事中毒の人の場合はスマホを仕事の情報収集や連絡のチェックのために利用しているので手放せなくなっています。

プライベートの時間でも常にスマホをチェックしているのが仕事中毒の人の特徴のひとつです。

また、スマホだけでなく仕事場のパソコンでも、常にメールをチェックしているという特徴もあります。

仕事以外の依存症にもなりやすい

仕事中毒の人は仕事に依存している依存症のひとつと考えられますが、依存の対象は仕事でなくても良い可能性があります。

たとえばリストラされて仕事がなくなってしまった場合は、仕事以外のものに依存してしまう可能性があるということです。

もともとなにかに依存する傾向があり、その対象がたまたま仕事であった場合は、仕事から切り離してもすぐに別の依存対象を見つけて依存を繰り返してしまうでしょう。

仕事中毒の対処方法

職場に仕事中毒の人がいたとしても、それほど周囲に迷惑がかかるわけではありません。

むしろ他人の仕事も頼まれると嫌と言えないので、周囲からは重宝されるでしょう。

そのため問題は自分が仕事中毒の人になってしまわないかという点です。

つぎに仕事中毒の人にならないための対処法を考えてみましょう。

仕事のオンオフを切り替える

仕事中毒の人にならないためには、仕事とプライベートの切り替えをしっかりとすることが大切です。

仕事中毒の人になってしまうと、仕事をプライベートの時間に持ち込んでも平気になってしまいます。

そうなってからではオンオフの切り替えは困難です。

仕事中毒の人になってしまう前に、しっかりと仕事とプライベートの区別をつけておきましょう。

具体的には休日はしっかりと休息をとる、外に遊びに出かけるというように、なるべく仕事のことを考えないように努めましょう。

もちろん会社の仕事はいつまでもダラダラと続けずに、1日の仕事は区切りをきちんとつけて、家に持ち帰らないようにすることも大切です。

趣味を持つ

今まで無趣味だったのであれば、仕事に全く関係ないことをするという意味でも趣味を持つようにすると効果的です。

つまり仕事以外に時間を使えるなにかを持つことが必要です。

仕事中毒の人になる最大の原因は、仕事以外に時間を使うものを持っていないという点です。
スポーツでもカラオケでも仕事に関係のないことであればなにでも構わないので趣味と言えるものを持ちましょう。

ただし仕事中毒の人は仕事以外でも依存してしまう可能性があるので、仕事とのバランスも考えることが必要です。

家族とのコミュニケーション

家族とのコミュニケーションがない場合、家庭内で居場所がなくなりそれが原因で仕事にのめり込んでしまうという悪循環となります。

この悪循環を断ち切るために、帰宅後や休日にはなるべく家族とコミュニケーションをとる必要があります。

家族のために働いているのだからコミュニケーション不足は当たり前という考えでは仕事中毒が加速してしまいます。

家族と楽しい時間を過ごすために働いていると考えて、少しでもコミュニケーションを図るように努力しましょう。

誘いに乗ってみよう

仕事中毒の人は他人からの誘いを仕事のせいにして断るという傾向があります。

それが原因で次第に誘われなくなって、ますます仕事に打ち込むことが仕事中毒の人になってしまう要因です。

自分から誘うのは難しくても相手からの誘いに乗るだけであれば簡単にできます。

一度誘いに乗れば次からも誘われやすくなるでしょう。

少なくても3回に1回は誘いに乗るようなペースであれば、相手も誘いやすくなり仕事中毒の人になる可能性も低くなります。

食事に集中する

仕事中毒の人は食事中もスマホをいじったり、なるべく早く食事を終わらそうとしたりします。

食事を単なる燃料補給と考えているからです。

特に男性はこの傾向が強く、食事はなるべく早く終わらせて仕事をするのができる人間だと勘違いしています。

食事に時間をかけてゆっくり味わうことで、心にも余裕ができ消化にもいいので体調も整います。

仕事中毒の人は心に余裕がないという特徴もあるので、食事に時間をかけてじっくり味わうことで仕事中毒の人にならないようにしましょう。

仕事から離れる

仕事中毒の人になる一番の原因は仕事です。

仕事漬けになってしまうことで仕事中毒になってしまうので、もっとも簡単な対処方法は仕事から離れるということです。

しかし、それが難しいから仕事中毒の人になってしまうのですから、簡単なことではないでしょう。

そんなときは健康・家族・趣味の中で仕事の次に大事だと思うものの時間を増やしていきましょう。

全く興味のないことの時間を増やすのは難しいですが、少しでも興味のあることに時間を使うことで仕事から離れるようにしましょう。

仕事中毒診断

自分が仕事中毒の人ではないかという疑問を持っている人は、一度簡単な診断をして確認してみましょう。

  1. プライベートより仕事時間の方が長い
  2. 仕事をしていないと不安になる
  3. 仕事の量が少ないとつい次の仕事を確保してしまう
  4. 仕事を優先して健康を気にしていない
  5. 家族との時間よりも仕事を優先させる
  6. 仕事をしていないと罪悪感を覚える
  7. 仕事以外にやることや趣味がない
  8. 仕事の影響でストレスを感じている
  9. だれかに誘われても仕事を理由に断ることが多い
  10. 仕事以外のことがうまくいっていない

上記のうち3つ以上当てはまるようであれば、仕事中毒の人か仕事中毒予備軍だと考えられます。

仕事中毒の症状が深くなる前に一度自分の生活を見直すことをおすすめします。

仕事に偏りすぎていると感じたら、仕事中毒の人にならないための対処法を試してみましょう。

まとめ

仕事中毒の人は一種の依存症を患っていると考えられます。

アルコールや薬物、買い物が対象ではなく、もっとも身近でだれでも行なっている仕事が依存症の対象となっています。

ギャンブル依存症などの場合は周囲が気づくことが多いですが、仕事中毒の場合は生活するために必要な仕事が依存症の対象ということで見逃されがちです。

気づいたときには抜け出せなくなっているほど症状が悪化している可能性が高いのです。

自分が仕事中毒予備軍ではないかどうか一度確かめて、もしも可能性があるとしたら速いうちに対処しておきましょう。

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