仕事をサボる

仕事をサボる人の特徴・心理・対処法

仕事をサボる

サボるとは、すべきことをしないでいるという意味で「怠ける」の同義語です。

サボり癖がある人は「やる気がない人」「モチベーションが低い人」「怠け者」「不精者」「ものぐさ」「先延ばし人間」「無気力な人」とほぼ同じ意味になります。

学生ときは勉強をサボっても自己責任で済むことですが、社会人になるとそのような言い訳は通用しません。

仕事をサボる人は仕事ができない人とみなされますし、仕事をサボると職場の人に迷惑をかけることになります。

事業者は労働の対価として賃金を払っている以上、サボることは許しません。

しかし、仕事をサボる人は見つからないように怒られない程度にサボるものです。

もしあなたの職場に仕事をサボる人がいたらどのように対処すればいいのでしょうか。

仕事をサボる人とはこういう人

専業主婦を10年経て、近くの飲食店にパートに出ているSさんはある疑問を持っています。

その飲食店は雇われ店長含め社員が3名で、夜になると大学生が数名シフト制で入っています。

パートはSさんを含め3人です。

店長と社員は経験豊富なため仕事をテキパキこなしますが、毎日、休憩時間以外でもお客さんが少なくなって来ると、スマホをいじったり厨房の裏でタバコを一服します。

「すみません。オーダーストップです。」

その飲食店のオーダーストップは22時なのですが、あるときから店長は22時ジャストまで受け入れていたお客さんを断るようになりました。

しまいには21時50分に来店したお客さんを追い返したことがあります。

そのお客さんはオーダーストップは22時であることを知っていたため「オーダーストップ10分前ですよ。」と言いました。

すると店長は「すみません、ご飯がもうないんですよ。」と断る理由を言い換えたのです。

おそらく店長は帰宅するのが遅くなるのが嫌だから断ったのでしょう。

Sさんは立場上何も言えませんでしたが、本当にこれでいいのかモヤモヤしています。

仕事をサボる人の特徴

・遅刻、欠勤が多い

・早く帰る

・トイレ時間が長い、もしくは頻繁にトイレ行く

・何度もタバコを吸いに行く

・言い訳が得意

・要領がいい

・若いパート・アルバイト・契約社員、学生に多い

・責任感、向上心がない

・社交的

・自己中、謝らない

・自分の仕事を人に押し付ける

仕事をサボる人の心理

職場でサボり癖のある人の心理は、仕事にやりがいを感じないけど生活するために仕方なく働いている人です。

現状維持ができれば良いと考えているため仕事を必要以上にがんばろうとしません。

ノルマが決まっている仕事はノルマギリギリまでしか働きませんし、ノルマがない仕事なら怒られない程度に働きます。

サボり癖のある人は、仕事を損得勘定で考えています。

「自分が損になることはしたくない」「仕事をがんばっても疲れるだけで得することがない」と思っています。

がんばることで他の人よりも多く仕事を振られることは避けたいと考えています。

だからサボり癖のある人は、見つからないように手を抜いて楽をしようとします。

がんばってもがんばらなくても給料が変わらない職場ではこの傾向は顕著になります。

その他仕事をサボる人の心理

・大企業ほど仕事をサボる人を多く抱えています。多くの人間が働いている組織に属していると「自分一人くらいサボってもどうってことないだろう。」「自分がやらなくても誰かがやってくれる。」と思って責任感が薄れるからです。

・仕事をサボる人はプライベート重視の方に多い。ネット、テレビ、ゲームなど仕事以外に夢中になる趣味を持っている人は1秒でも早く帰宅して趣味に没頭したいと思っているため、仕事が上の空になりがちです。

・仕事をサボる人は意外にも社交的です。仕事とは関係のない雑談をしたり、タバコ休憩に誘うなど周りの人を巻き込こもうとします。一人でサボるよりもみんなとサボったほうが楽しいですし、罪悪感が薄れるからです。

・仕事をサボる人は見られていることを意識しています。上司が見ている前では真面目に仕事をしますが、上司がいないとサボリ始めます。上司の監視が行き届かない外回りをしているときは、必ずどこかでサボっていることは間違いないでしょう。

仕事をサボる人の対処法

サボリ癖はインフルエンザのように人から人へと伝染していきます。

「こんな仕事やってられないよ。」と1人の人が言うと隣の人も「まったくその通りだ。」と同意して仕事の手を止めることでしょう。

その二人を見た周りの人たちもやる気が削がれることは間違いありません。

職場の上司は、サボリ癖が出ないように対策を講じる必要があります。

距離を置く

職場は仕事をする場所です。

仕事をサボる人に流されて一緒にサボっているところを上司に見られたら、あなたの評価が下がることは間違いありません。

サボらなくても仕事をサボる人とかかわるとその人と同類とみなされます。

悪く思われることはあっても良く思われることはないでしょう。

仕事をサボる人とは距離を置いて、サボりの誘いには決して乗らないように気を付けてください。

サボり癖が目に余るようでしたら行動を細かくメモして上司に報告しましょう。

期待する

期待というものは驚くような効果を上げます。

あなたが上司の場合は、仕事をサボる部下には期待するような言葉をかけるといいです。

「もうできるようになったのか。君は要領がいい。」
「とても頼りになる。将来が楽しみだ。」
「仕事が丁寧で安心して任せられる。」

期待していることを出すことで、相手は期待に応えたくなります。

このことを「ピグマリオン効果」と言います。

思い切って仕事をサボる人を社運をかけた一大プロジェクトのメンバーに抜擢したり、人を育てる指導教育係に抜擢するのもいいかもしれません。

仕事をサボる人には期待しているからこそ抜擢したことを伝えます。

人は期待されるとサボろうという気持ちが薄くなり、一生懸命働いてくれるようになります。

逆に「ゴーレム効果」と言って「お前は本当に使えないな。」などと言うと本人はやる気を失って本当に使えない人になってしまいます。

かける言葉には注意してください。

話を聞く

仕事をサボる人は、何か理由があってやる気が出ないのかもしれません。

仕事をサボる人こそコミュニケーションを濃密に取るべき相手だと考えます。

一緒に昼食を取ったり飲みに誘って相手の話を聞いてください。

「仕事をどう思っているのか?」
「なぜやる気にならないのか?」

一度、仕事をサボる人とトコトン話し合ってみるといいでしょう。

やる気が出ない原因が分かれば、解決できるかもしれません。

解決までいかなくても話を聞いて理解を示すことで「親身になって話を聞いてくれた」と相手は感謝して、以後サボり癖が直るかもしれません。

基本加勢しない

仕事をサボる人がサボることで仕事が遅れても、決して加勢しないようにしてください。

肩代わり、尻ぬぐいをするとまた助けてもらえると思って甘えが出ます。

これではサボリ癖は直りません。

しかし、仕事の量が多いため、同僚に仕事を手伝ってもらうことはある程度許されます。

対処法としては、人に自分の仕事を頼むときには、上司に確認を取ってから行うという決まりを作るといいでしょう。

自分に決定権がない場合は、上司にそのような決まりを作るように働きかけましょう。

少数のチームに分ける

共同で作業をする人が増えれば増えるほど仕事をサボる人が出てきます。

「自分ががんばらなくてもほかの人がなんとかしてくれるだろう。」と思うからです。

このことを「社会的手抜き」とか「リンゲルマン効果」と言います。

対策は、集団を少数のチームに分けて個々の責任と役割を明確にすることです。

競い合わせる

営業成績をランキング形式で社内の壁に張り出すなど、同僚と競い合うような環境にすることでサボり癖が直ることがあります。

「あいつには負けたくない。」と競争心が芽生えることで仕事に精を出すようになるからです。

このことを「社会的促進」と言います。

成果報酬にする

成果に応じて給料を支払うようにします。

仕事をサボる人は成果を出せないので給料を抑えることができます。

また、成果報酬にすることでこれまで仕事をサボってきた人が、心を入れ替えて仕事に専念してくれるかもしれません。

期限を決めるときのポイント

仕事をサボる人は期限を決めても遅れがちです。

そこで仕事の進行状況を定期的に確認するといいでしょう。

もう一ついい方法があります。

「遅くともいつまでに完成しますか?」と聞きます。

本当に完成できそうな日を答えてくれます。

その日に合わせて計画を立てるといいでしょう。

上司から仕事を押し付けられる場合

仕事をサボる人が上司になると自分がやりたくない仕事は部下に押し付けてきます。

上司と部下との関係上、押し付けられた仕事は余裕があれば受けたほうがいいでしょう。

上司に貸しを作ることができます。

上司はあなたを頼りがいがある部下だと思うでしょう。

しかし、一度受けてしまうと際限なく仕事を押し付けられるようになります。

余裕がないときは断りましょう。

断るときは角が立たないように「申し訳ありません。ただいま忙しいため手が空いておりません。」と丁重に断りましょう。

重要な仕事はさせないは逆効果

仕事をサボる人に重要な仕事はさせないでいると「あの人はラクな仕事ばかりして自分は骨が折れる仕事を任されるのは不平等だ。」と不満に思う人が出てきます。

職場の人たちのモチベーションが下がるのでお勧めしません。

営業マンは数字がすべて

その月のノルマを達成しているなど結果を出している営業マンが、サボったりすることは会社にとって問題のない社員と考えていいでしょう。

ただし、あからさまにサボっているところを見せるのであれば、職場の人たちのモチベーションが下がるのでやめさせるべきです。

上司の上司に直訴する

上司に怠け癖がある場合は、上司の上司に直訴すると効果的です。

上司の上司は現場の状況を細かく知っているとは限らないので、直訴する場合は「今、現場でこのようなことが問題が発生しています。」と具体的に説明して「私はこのようにしたいと考えています。」と解決策を提示するといいでしょう。

上司の上司に直訴することで上司との人間関係が悪化する可能性があります。

実行するのなら最後の手段にしたほうがいいでしょう。

私の仕事をサボる人の体験談

ベテラン保険外交員の叔母がよく使う手を紹介します。

叔母は「外回り行って来ま~す」と言って早目に商談がまとまったときはランチやお茶を楽しんでいます。

ときには顧客の訪問先近くで買い物も済ませています。

営業回りではサボる営業マンもいますが、叔母は「営業マンは契約を取ってナンボ。誰も文句は言わせない。」と豪語しています。

私自身の体験談についてですが、私がいた職場には至るところに防犯カメラが設置されていました。

だから入社したばかりの頃は、仕事をサボろうという気持ちは起きませんでした。

しかし、入社して1年経った頃には、作業の手が空いたときに防犯カメラの死角で同僚とおしゃべりをしていましたね。

また「休日遊びすぎて翌朝起きれない」「昨夜飲みすぎて頭がガンガンする」ので一層のこと仕事を休んでしまいたいと思ったことはあります。

少し控えておけば良かったと反省しながら栄養ドリンクを飲んで出社したのですがね。

みなさんはそんなことはないですか?

まとめ

もしあなたにサボリ癖があるのなら改めてください。

いつか痛い目に遭います。

外回りだからと言って誰一人見ていないとは限りません。

どこで目撃されているか分からないものですよ。

上司にサボっていることがバレて出世コースから外されたり左遷なんてことも考えられます。

ダラダラ仕事をするよりも与えられた任務は効率よく終わらせ、残りの時間で充実した時間を過ごようにしましょう。

最後までご愛読ありがとうございました。