ひねくれている
ひねくれている人の特徴・心理・対処法
世の中には普通の人とは違う言動をする人がいます。そうした人を変わり者、ひねくれ者などと呼んでいますが、こうした人達はどうして一般的な言動から外れたことをするのでしょうか? 今回はひねくれ者と呼ばれる人の特徴や心理、対処法について考えてみましょう。
ひねくれるとは
ひねくれるは漢字では「捻くれる」と書きますが、「ねじけて素直でない態度をとる」という意味になります。
素直な心でいると考え方も素直で真っ直ぐになりますが、ひねくれた心を持っていると自分の気持とねじれた素直ではない行動をとることになります。
つまりひねくれ者は素直ではない、ねじけた態度をとる人ということです。
また同じような意味を持つ言葉に「天の邪鬼(あまのじゃく)」があります。
天の邪鬼は何でも人に逆らうような行動をする人のことを言います。
ひねくれ者の特徴・心理
それではひねくれ者の特徴や心理から考えてみましょう。
プライドが高い
ひねくれ者の特徴としてプライドが高いという点があります。
プライドが高い人は自分に自信がありますが、プライドを傷つけられると傷つけた人に対して攻撃的になるという特徴があります。
反対にプライドを満足させるようなことを言われると機嫌が良くなるのがプライドの高い人の特徴です。
しかしプライドが高いひねくれ者の場合は、プライドをくすぐられても素直に喜ばないという特徴を持ちます。
ひねくれ者が素直に喜ばないのはプライドが高いことを人に知られたくないからです。
プライドが高いのにひねくれている人は、褒められても卑屈になるといったひねくれた行動をしてしまうのです。
これにはひねくれ者の特徴である素直でないという点も関わっています。
素直になれない
ひねくれ者は褒められたら喜ぶと言ったことができずに、反対に拗ねるような行動をとってしまいます。
これは素直になれないという特徴があるからです。
素直な人は褒められたら素直に喜ぶので、褒めた人も気持ちよくなりますが、ひねくれ者は喜ぶどころか怒りかねません。
せっかく褒めても喜ばれないので、ひねくれ者は嫌われることになります。
これは褒められたときばかりではなく、みんなが楽しんでいるときに一人だけ沈んでいたり、本当は甘えたいのに冷たい態度をとったりと、とにかく気持ちと反対の態度をとってしまいます。
言葉を変えると世渡りが下手で、人間関係に不器用ということなのです。
人を見下す
ひねくれ者はプライドの高さから人を見下す傾向があります。
しかしそれは自分が努力して優秀だからということではなく、単純に人よりも劣っていることを認めたくないからという理由からです。
人よりも負けたくないから見下したり、自分よりも優れている人に対する嫉妬から見下したりしているのです。
こうした考えの根底にはプライドが高い割に自分に自信がないという心理があります。
自分に自信がある人はそれなりに努力を積み重ねているので、簡単に人を見下すことはしないのです。
本音を言わない
ひねくれ者は自分の本音を言ったり、本性をあらわしたりはしません。
それは自分の本当の姿を晒してしまうと他人に弱みを握られると思っているからです。
これも自分に対する自信のなさの現れと言えるでしょう。
しかしひねくれ者は自分の気持ちでさえも正反対のことも持っているので、実は自分の本当の気持ちを他人にわかってもらいたいとも考えています。
わかってもらいたいけれどもわかられたときの反応が怖いという気持ちが、ますますひねくれた言動に現れてしまいます。
これは自分の本当の気持ちを理解してくれる人がいたとすれば、かなり心を開くきっかけになるということです。
感謝を伝えるのが苦手
ひねくれ者は素直に気持ちを表現できませんが、最も大きな特徴としては素直にありがとうという感謝の言葉を言えないという点です。
あなたの周りにいる人で周りから褒められてもありがとうとなかなか言えない人を見ると、ひねくれていると感じるでしょう。
これは子供の頃の環境に問題があった可能性もあります。
小さい頃からいくらがんばっても褒めてもらえず、もっとがんばれと言われ続けられた経験があると、褒められることに慣れていないため、どのように反応していいのかわからないのです。
素直にありがとうと言えばいいだけなのに、それができない人も世の中には数多くいるのです。
疑り深い
ひねくれ者の特徴としては素直でないという点がありますが、それは言葉を変えると疑り深いということにもなります。
他人に褒められたとしてもそれを信じられずに、何か裏があるのではないかというように疑ってしまうのです。
素直に慣れない理由のひとつには、素直に信じてしまって後で裏切られたり、傷ついたりすることが怖いという心理があります。
ひねくれ者の特徴には傷つくことを極端に恐れるという心の弱さがあります。
マイペースで人と違うことが好き
男性のひねくれ者に多いのが、わざと人と違うことをして悦に入るというタイプがあります。
大多数が賛成するようなことでも特に反対する根拠がなくても、わざと反対のことを主張するタイプの人間です。
反対する理由は特になく正論を屁理屈で論破することに楽しみを見出しているのです。
これと同じような心理にわざとマイペースを崩さないということがあります。
職場で仕事をしている場合には、仕事の内容によっては締め切りや納期が決まっていることがあります。
しかしひねくれ者はそうした期限を無視して自分が満足するまで仕事を続けようとします。
完璧に仕事をこなすのは悪いことではありませんが、期限を守ってこそ成り立つ仕事もあるので、無駄なマイペースは周囲に迷惑をかけるだけです。
人を妬む
特に女性のひねくれ者に多いのが、人が幸せそうにしているのを妬むという心理です。
特に恋愛関係でうまくいった同性に対する妬みが強いというのが特徴のひとつです。
彼氏とうまくいっている、結婚が決まったということを聞いても素直におめでとうや、うらやましいという言葉を言うことができません。
ひねくれ者の女性は、その交際相手の悪口を言って別れさせようとするようなことをあえてするのです。
こうした妬みからひねくれたことを言うのは男性ではあまり見られない特徴です。
他人を振り回す扱いづらい人
ひねくれ者の中には自分で提案しておきながら参加しなかったり、美味しいといって勧めたのに自分は食べなかったりという人がいます。
これもやはり女性に多いタイプで、人を振り回すのが好きというタイプにひねくれ者です。
職場でもこのタイプのひねくれ者は、会議で意見が統一しかけたときにわざと反対意見を言って会議を長引かせてしまいます。
こうした空気が読めない扱いづらさもひねくれ者の特徴のひとつです。
協調性がない
協調性のなさもひねくれ者の大きな特徴のひとつです。
そもそも協調性があればひねくれ者と呼ばれることはないからです。
会社の忘年会などの飲み会に誘われたとしても、素直に最初から参加することはありません。
さんざん渋った後にしかたなく参加するというポーズをとります。
さらに宴会でも周りが盛り上がっていても、いっしょに盛り上がることはなく、周りに合わせずにむしろクールを気取って場をしらけさせるタイプです。
人に相談できない
ひねくれ者は自分に嫌なことがあったりなやみがあったりしても人に相談することができません。
それは相談したことで相手に弱みを握られたり嫌がらせをされたりという心配があり人に相談できないからです。
反対に言えば信頼できる親友がいないのが、ひねくれ者の特徴とも言えます。
ひねくれ者は警戒心が強いため相手を信用できないことからだれにも相談ができません。
つまり一人ですべてを背負い込んでしまい、ストレスが溜まってしまうという弊害もあります。
そしてそのストレスからますますひねくれてしまうのです。
自己表現が苦手な恥ずかしがり屋
ひねくれ者と言われる人の中には自己表現が苦手で感情を素直に表せないだけの人や、極度な恥ずかしがり屋という人もいます。
自己表現が苦手な人はコミュニケーションそのものが苦手になるので、嬉しいときや楽しいときでもあまりうまく表現ができないため、ひねくれていると受け取られることがあります。
極度の恥ずかしがり屋の人も同じで、自分が楽しんでいたり喜んでいたりしていることを他人に知られることが恥ずかしいのです。
そのため自分の感情を隠すためにごまかしてしまい、ひねくれた印象を与えてしまいます。
ひねくれ者の対処方法
ひねくれ者の特徴がわかったところで、次にひねくれ者の対処法について考えてみます。
急激に距離を近づけない
ひねくれ者は警戒心が強い人が多いので、急に近づくと警戒心を刺激してむしろ離れてしまいます。
距離を置くというのもひとつの方法ですが、同じ仕事をしているなどで仕事上どうしても接する必要がある場合は、少しずつ距離を縮めるようにしましょう。
最初は事務的なことを話す程度からはじめて、徐々に打ち解けるようにすれば少なくても仕事上の関係としては支障がなくなるでしょう。
同じ土俵に上がらない
ひねくれ者との会話では相手が突然感情的になって攻撃してくることがあります。
しかし、あなたもそれに合わせて感情的になってしまうと収集がつかない状態になってしまいます。
ひねくれ者はあなたの言葉を素直に受け取ることができないので、素直に褒めたつもりでもバカにされたと感じてしまうことがあります。
ひねくれ者に攻撃されたときは、むしろ冷静に自分の気持ちを素直に伝えることで事態を解決できる可能性が高くなります。
自分の本当の気持ちを感情的ではなく冷静に説明することで、ひねくれ者の警戒心を解くことができるかもしれません。
相手の言葉を受け流す
ひねくれ者の中には自分が相手よりも優れていることを示すために、反論のための反論をする人もいます。
こうした反論に感情的に反発すると相手もさらにそれに対して反発してしまい、泥仕合になる可能性があります。
こうしたタイプのひねくれ者には反発せずに、軽く受け流すようにしましょう。
優位に立とうとしていたのに軽く流されてしまうと、毒気を抜かれてしまいおとなしくなる可能性が高いでしょう。
ひねくれ者とは距離を置く
基本的に苦手な相手に対処する方法として最も有効なことは、相手との距離を置くということです。
ひねくれ者に限らす相手と距離を置くことで、どんなに嫌な人でも関わりを持つことがなくなります。
しかし、職場では距離を置きたくてもできない場合がありますね。
いっしょに仕事をする場合などが典型的ですが、その場合は同じ仕事をすることで同じ目標や課題を共有することになります。
どうせ逃れられない状況であれば、目標を同じにするという共通点を利用してひねくれ者の本音や長所を探ってみましょう。
ひねくれ者でも仕事を失敗するのは嫌なので、ある程度は協力状態を維持したいと考えるのでむしろチャンスかも知れません。
ひねくれた性格を直したい
自分が他人から見てひねくれた性格をしているという自覚がある人は、その性格を直してみませんか? 自覚があるということは改善の余地があるということなので、ひねくれた性格はどのようにしたら改善できるのかを考えてみましょう。
事前に伝える
人は自分と違う考え方や行動に接するとびっくりして拒否反応を起こすことがあります。
ひねくれ者が嫌われるのは、自分が思っていた以上の反応をするからなのです。
そこで、あらかじめ自分は人と少し違う反応をすることがあるので、驚かないように言っておくのもひとつの方法です。
急に変な反応をされると驚く人も、心の準備ができていれば冷静に対処することができます。
そのときは客観的に判断してもらえるので、自分でも気づかなかったことを指摘してくれるかもしれません。
少しずつ変えていく
ひねくれ者は警戒心が強かったり、嫌われることを極端に避けたりすることで極端な反応をします。
そのため極端な反応をする原因を自分で考えてみて、それを少しずつ変えるようにしてみましょう。
たとえば、相手の言葉を素直に信じられないことが原因であれば、ひとつでも相手の言葉を信じるようにしてみましょう。
それが本当のことだと確信できれば、その人の言葉をもっと信じることができるようになります。
こうして少しずつ信じていくことで、極端な反応をすることは減っていくでしょう。
自分に自信を持つ
ひねくれ者の特徴として自分に自信がないことで相手を警戒してしまうという点があります。
そこで少しずつ自分に自身を付ける努力をしてみましょう。
コミュニケーションに自信がないのであれば関連した本を読んでみたり、セミナーに参加したりという方法もあります。
いずれにしてもあまり急がずに少しずつ自信が持てるように改善していくことが大切です。
あまり焦って極端なことをしてしまうと帰って逆効果になってしまいますよ。
また、今までスポーツをしたり、体を鍛えたりということがなかった人は、体を鍛えることで生活や性格が変わることがあります。
体と心は連動しているとよく言われていますが、体を鍛えることで人よりも筋肉がついたり持久力がついたりすると、今までなかった自信を得ることができます。
マッチョなひねくれ者というイメージが沸かないように、体を鍛えるとひねくれた気持ちもどこかに飛んでしまう可能性が高いですよ。
まとめ
ひねくれ者は意外に周囲に多いものですが、その特徴や対処方法を知っていれば怖がることはありません。
特に職場ではひねくれ者とわかっていても、接する必要があることも多いでしょう。
そんなときにこの記事が役に立てれば幸いです。
1 失礼な
2 お金がないが口癖
3 文句ばかり言う
4 みんなが口癖
5 独り言が多い
6 傲慢な
7 別にいいけどが口癖
8 言う事がコロコロ変わる
9 一人で抱え込む
10 頑張ってるアピールをする
11 あなたのためが口癖
12 つまらない
13 インポスター症候群
14 目が泳いでいる
15 そうですねが口癖
16 攻撃的
17 仲良しアピールをする
18 何を考えているのかわからない
19 鼻で笑う
20 論破したがる
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません