うつ病の疑いがある人の特徴・心理・対処法


うつ病はつらい出来事がきっかけで発症します。

職場ではパワハラ、リストラ、人間関係、過重な職務などがうつ病の原因になることが多いです。

うつ病の症状として以下の特徴が挙げられます。

・夜眠れない
・食欲がない
・気分が落ち込む
・集中力の低下
・自己評価の低下
・好きだったことが楽しめない
・疲れやすい

ストレスと戦いながら働いている人は、誰にでもうつ病にかかる可能性がある注意すべき病気です。

うつ病の疑いがある人はこんな人

 

商品開発部のUさんは数年前、開発した商品が大ブレイクして一躍時の人になりました。

現在でも新商品の開発に精を出しているUさんですが、近年は鳴かず飛ばすで、これといったヒット商品を出すことができません。

Uさんは以前の実績を買われていることがプレッシャーになっているようで、焦ってイライラしているようです。

先月の新商品開発のプロジェクト会議では、

「それってT社のパクリですよね。他社のサルマネでは芸がありません。」

「時代は変わっています。前例にとらわれてどうするんですか。」

と攻撃的な口調が印象的でした。

その後、Uさんはおかしくなっていきました。

遅刻が増えて勤務時間中はいつもだるそうにしています。

話しかけても言葉少なめで元気がありません。

会議でもぼーっとしていて人の話を聞いていないようです。

Uさんは休日は同僚とよくゴルフに出かけていたのですが、最近は誘っても断るようになりました。

ある日の夕方、Uさんは暗い表情で「俺はもうダメかもしれない」とつぶやいたのを同じ部署の人が聞いたそうです。

翌日、Uさんが「風邪っぽいのでしばらく休みます」というお知らせがありました。

そして、そのまま職場に出て来ない日が長く続いています。

周りの人は「もしかしたらUさんはうつ病なんじゃない」とウワサしています。

うつ病になりやすい人の特徴

 

・職場でパワハラを受けている

・喜怒哀楽が激しい 

・思い込みが激しい

・真面目で責任感が強い

・神経質

・周りの評価に応えようと頑張りすぎる

・メンタルが弱い

うつ病の疑いがある人の心理

 

うつ病は適切な医療を受けることで治ります。

しかし、うつ病になった人は自分から進んで病院に行くことはあまりありません。

うつ病の人は体調が悪くても「医者にかかってもしょうがない」とネガティブに考えるからです。

うつ病の疑いがある人の対処法

 

うつ病の疑いがある人に「うつ病かもしれないので心療内科に行った方がいい」とダイレクトに言うのはやめたほうがいいでしょう。

「うつ病と診断されたらクビになってしまうのでは」と不安になるからです。

そこで最初は「うつ病」という言葉を使わずに「調子が悪いようなので医者に見てもらったら」と声掛けすると良いでしょう。

その際に遅刻・欠勤の増加や仕事のペースが落ちてきたなどを客観的なデータを提示すると相手を説得しやすくなります。

同時に「元気になって戻ってきてほしい」「一時的に休職しても会社は喜んであなたを迎え入れる」と伝えることで、安心して治療に専念してもらいましょう。

以下うつ病についての詳しい解説

 

うつ病とは

 

人は悲しい事があると、泣いたり落ち込んだり気分が沈みやる気がなくなってしまいます。

しかし、うつ病は、日常で感じる一時的な気分の落ち込みなどではありません。

動く気力さえ無いほどつらく沈んだ気分や、今までの興味や喜びの喪失が、一日中2週間以上続く状態がうつ病なのです。

うつ病は、脳の働きに何らかの問題が起きた状態であると考えられています。

気力で解決できるものではありませんし、自傷行為も見られますので、医療機関でのカウンセリングや治療が必要な病気です。

うつ病の症状

 

うつ病は「身体の症状」と「心の症状」に分けられます。

・身体の症状=身体がだるい。不眠。意欲の減退。倦怠感を感じる。

・心の症状=不安や焦りが出る。涙もろさや寂しさが増す。自分を責める。死にたいと思う。

うつ病を引き起こす原因

 

・妊娠出産による健康問題(身体の変化に伴う情緒不安定、育児ノイローゼ)

・大切な家族や親しい人との死別や離別(愛する人との別れから全てにおいて無気力になる)

・経済的生活問題(貧困によって衣食住が困難になる)

・雇用、労働問題(リストラ、降格、転職による悩み)

・異性関係や金銭トラブルなどの問題(人間不信になる)

うつ病になる前兆

 

・気分が晴れない

・趣味や娯楽が楽しめない

・スポーツをしたり旅行をしても気分転換にならず疲労感ばかり増す

こういった状態が2週間以上続いていると危険信号です。

うつ病は克服できるのか?

 

療養の基本はまずは休養を取ることです。

自宅療養であっても家族に理解できない者が一人でもいれば落ち着かないものです。

一時的に入院も可能です。

元気になったからといってすぐに薬は止めないでください。

自己判断で薬を止めてしまう方もたくさんいますが、せっかく病状が穏やかになってきたのに再発してしまうことがあるからです。

薬を減らしていくタイミングは主治医の指示にきちんと従ってください。

時間はかかりますが、うつ病は必ず治ると信じて根気強く治療に専念しましょう。

周りに「あれ?あの人いつもと違うな」と感じたら相談に乗ったり、少しでも症状が軽いうちに治療して元の明るい生活を取り戻しましょう。

うつ病には他にも種類がある

 
双極性障害(躁うつ病)とは

昔は「躁うつ病」と呼ばれていましたが、現在では「双極性障害」と呼ばれることが一般的です。

双極性障害は、躁状態とうつ状態を繰り返す病気です。

躁状態のときは、「おしゃべりになる」「怒りっぽくなる」「金使いが荒くなる」「自分は素晴らしい人間だと思い込む」などの症状が現れます。

一方、うつ状態になると憂うつで無気力になり、趣味や娯楽に取り組んでも楽しむことができません。

新型うつ病(非定型うつ病)とは

「新型うつ病」はマスコミが作った造語で医学用語では「非定型うつ病」と呼ばれています。

新型うつ病の症状は、好きなことはできるけど嫌いなことになると気持ちが沈みます。

また、うつ病にかかっている人は自分を責めるのに対し、新型うつ病は人のせいにするのが特徴です。

新型うつ病は、「仮病」「わがまま」「甘え」と認識されがちで、職場で理解を得るのが難しい病気です。