陰口を言う

陰口を言う人の特徴・心理・対処法

陰口を言う

職場に陰口を言う人がいたら、あなたはどう対応していますか?

悪口や陰口を言う人はすべて同じ特徴を持っているとは限りません。

中には相手のことを思って心配して話していることが悪口や陰口と捉えられることもあります。

また、本当に悪意を持って陰口を叩いている人もいます。

陰口を叩く人への対処方法はその特徴をよく理解して正しく行うことが必要ですね。

間違った対応をしないためにも、まず陰口を叩く人の特徴や心理を理解しましょう。

職場にいる陰口を言う人とは

陰口は悪口とほとんど同じ意味ですが、悪口よりも陰に隠れてこそこそしているイメージがありますね。

悪口は本人に向かって言うこともありますが、陰口は完全に本人がいないところで本人以外の第三者に対して言う悪口のことです。

職場で陰口を言う人は「面と向かって注意やアドバイスをするのではなく、ほとんどの場合は悪意を持って周囲の人に悪口を言うことで相手を貶めようとする人」のことです。

陰口を言う人の心理・特徴

陰口を言う人の心理や特徴をよく考えてから適切な対処をする必要があります。

まずはどんな心理・特徴があるのかを考えてみましょう。

劣等感の裏返しで陰口を言う人

陰口を言う人の中には劣等感の裏返しで人の悪口を言う人がいます。

自分が劣等感を感じる部分に優れている人を見ると、悪いところを探して悪口を言うことで自分よりも劣ると思いたいのです。

自分のほうが幸せだと感じることで劣等感を忘れることができるからです。

しかし実際には自分の悪いところや劣っているところは改善されるわけではありません。

自分が努力してコンプレックスを克服するわけでもないので、後ろ向きの行動をしているだけで進歩はありません。

自分の環境に不満があり陰口を言う

劣等感と同じように自分の環境や立場などに不満がある場合も陰口を言う原因になります。

たとえば自分の上司が嫌な上司だった場合、優秀な上司の下にいる同僚を羨んで悪口を言う場合があります。

本来であれば自分の上司の悪口を言うはずですが、全く関係ない同僚の陰口を言うのはその背景に妬みがあるからです。

この場合は妬みが原因で陰口を言っているという自覚がないことがほとんどです。

自分でも悪口の原因に気づかずに陰口を言っている可能性があります。

陰口を言う人は自分に自信がない

陰口を言う人は自分に自信がありません。

もし自分に自信があれば陰口ではなく堂々と本人に対して注意や助言をするでしょう。

それができないのは自分に自信がないので反論されても言い返せないからです。

それで本人の眼の前ではなく、隠れて悪口を言うということになります。

自分に自信がないので仕事がうまく行かなかったときも、他人のせいにするという特徴もあります。

自分に自信がないと被害妄想も大きくなり、それがさらに陰口の原因にもなります。

自分に自信がある人も陰口を言う

自分に自信がないことが原因で陰口を叩く人もいますが、反対に自分に自信がありすぎて陰口を言う人もいます。

特に職場に長くいるいわゆる「お局様」タイプの人にその傾向があります。

職場のことは自分が一番わかっているという自信があるので、自分と違う意見を持ったり自分に反発したりする人に対して攻撃をする意味で陰口を叩きます。

自分に対する意見を素直に聞き入れることができないのは、プライドが高いということもあります。

自分がすべて正しいという根拠のない自信やプライドが、陰口を言う原因となっているのです。

情に厚いために陰口を言う人

相手のことを思って良くなってほしいという気持ちから、強い口調で言ってしまうと悪口を言っているように聞こえることがあります。

この場合は陰口を叩いているのではなく、むしろ応援している気持ちなのです。

また、自分の親しい人が嫌がらせを受けていたときに、嫌がらせをした人に対して陰口を言う場合も情が厚いことが理由での陰口になります。

こうした人は悪い人ではなくむしろいい人なのですが、陰口に聞こえる言い方をしている時点で配慮が足りない不器用な人と言えます。

他人の陰口を言わない人はいい人に見えますが、実はまったくその人に関心がなかったり、ナルシストだったというように、他人に関心がない人だというケースもあります。

悪口に聞こえるようなことを口にする人のほうが情に厚い、いい人の可能性があります。

想像力がないことで陰口を言う人

陰口を言う人の中には自分が陰口を言うことで、相手にどんな影響があるのかをまったく想像できない人がいます。

たまに軽い悪口を言う程度であれば問題はあまりありませんが、日常的に陰口を言う人に対しては周囲の人もよく思うはずはありません。

その陰口が自分に向けられることを警戒するからです。

また陰口の対象になった人に発覚すれば相手の気分を害するだけでなく、敵意を抱かれて自分に跳ね返ってくることも考えられます。

普通の人は少し考えただけでも陰口を言うことの影響やデメリットが思いつくので、常に陰口を言うと言ったことはしません。

日常的に陰口を言う人はこうした想像力が不足していると考えられます。

いつも陰口を言っている人は周囲の人からも信頼されなくなり、結果として信用がない人になっています。

陰口を言う人は承認欲求が強い

陰口を言う人の中には他人に自分を認めてもらいたいという承認欲求が強い人がいます。

職場でも仕事のことで意見が対立することはよくあることです。

承認欲求が強い人はそんなときでも自分の意見を認めてもらいたいと思い、相手がいないときの陰口につながることがあります。

これは相手の意見や立場を尊重しない自己中心的な心理も大きく影響しています。

そのため他人に対して厳しく自分に甘いという心理となって、相手に対して厳しい見方をするため陰口につながるのです。

陰口を言う人は嫉妬深い

嫉妬深さが陰口を言う心理となっているケースもあります。

職場で大きな成果を上げた人に対して嫉妬を感じて、その人を貶めようとして陰口を叩くというパターンです。

嫉妬を感じる原因としては自分にはできない成果を上げたことで、プライドを傷つけられた反動があります。

反発して自分の成果につなげればいいのですが、自分に甘いところがあるので相手を貶すことしか考えられずに陰口を言います。

陰口を言う人は共通の敵を作りたい

陰口を言う人の中には悪口を言うことで他人の共感を得て、共通の敵を作ることで仲間を増やしたいと考えている人もいます。

「〇〇さんは変なところがあるよね」と言われて、話に乗った経験がある人は少なくないでしょう。

こうしたきっかけから話が弾むとお互いに共通の秘密を持つ関係になるため仲良くなりやすい傾向があります。

最初は悪口にもならない話題でも、しだいにエスカレートして陰口を言う関係になってしまいます。

陰口を言う人は陰口を言われたくない

陰口を言う人は自分に自信がないため、他人を下げることで自分を押し上げようとして陰口を言う特徴があります。

つまり人としては弱いメンタルの持ち主なので、陰口や悪口を受ける側になると傷つきやすい特徴があります。

そのため陰口を言われる前に自分で陰口を叩いて攻撃するという心理になります。

攻撃は最大の防御と言われるように、陰口を言うことで陰口を防御しているのです。

陰口を言う人はいじめを受けた経験がある

過去にいじめられた経験があると人を簡単に信用できなくなり、疑り深くなります。

そのため人の欠点をよく見るようになり、それが陰口につながる人もいます。

いじめられた人がすべて陰口を言うようになるわけではありませんが、陰口を言う人は過去にいじめられたことがある人が意外に多いようです。

陰口を言う人への対処法

陰口を言う人の心理や特徴を踏まえた上で対処法を考えてみましょう。

同意せずに受け流す

陰口を言っている人に同意を求められても、決して同意せずに受け流しましょう。

陰口を聞いて笑ったり同調したりすると陰口を楽しんでいると誤解され陰口が止まらなくなります。

陰口をやめさせたい場合は同調せずに「そうなんだ」と言って受け流しましょう。

それを続けていれば、大抵は同調されていないことに相手が気づいて陰口が止まります。

それでも止まらない場合は、陰口の対象者を認める発言をしてみましょう。

陰口を完全に否定してしまうと喧嘩になる場合もあるので、直接否定せずに「でもこんないいところもある」といった流れにするとスマートに否定できます。

距離を置く

普段から陰口を叩いている人とはなるべく距離を置くようにしましょう。

そうすれば話しかけられることもないので陰口を聞く必要もなくなります。

しかし職場の同僚や部下など仕事の都合で距離を置けない場合は、陰口を叩いたときに軽く注意してみましょう。

陰口の相手を肯定するのではなく「陰口を聞かれたらあなたが損をする」と注意すれば、やんわりと注意することができます。

話をそらす

話を受け流すのも対処法のひとつですが、さらに話をそらすというテクニックについても覚えておきましょう。

たとえばファッションセンスについて陰口を叩いた場合は「そう言えば今日のあなたの服はどこで買ったの?」と言ってみましょう。

職場であれば相手の失敗の陰口を叩いたら「君だったらうまくできたかもしれないね」と褒めることで陰口の話題を上手にそらしてみましょう。

会派のテクニックとして同意や否定だけでなく話をそらすことを覚えると、陰口を言う相手だけでなく幅広い相手に対して有効です。

陰口を叩かれた場合の対処方法

次に自分が陰口の対象となった場合の対処方法を考えてみましょう。

基本的には気にしない

陰口を叩かれた場合の基本姿勢としては相手の言ったことを気にしないで、無視するという態度が良いでしょう。

感情的になったり、陰口を言い返したりすれば相手と同じ土俵に立つことになります。

陰口を言う人は黙っていても周囲から嫌われて行きます。

同じ土俵に立ってしまうとあなたも嫌われる対象となる可能性が高いのです。

陰口を気しないで無視することで陰口を言う人とは違うところや、度量の大きなところを見せておけば自分の評判を下げることにはなりません。

自分を責めない

陰口を言われると自分が悪いと感じてしまって自分を責める人もいます。

しかし陰口を言う人は面と向かって悪口を言えないのですから、相手の心にやましいことがあると考えましょう。

面と向かって注意するような人であれば、自分に非があったかもしれないと反省する必要があるかもしれません。

しかし陰口である時点でその内容についてはまったく気にする必要はないのです。

周りの人を味方につける

いつも陰口を叩いている人は周囲からも嫌われていて人望はありません。

たとえ陰口の対象になっていてもあなたの味方をする人は多いのです。

陰口を言われた時点であなたが有利になっていると考えておきましょう。

感情的になって対抗しようとしなければ、自然に周囲を味方につけることができます。

笑顔で余裕を見せる

陰口を言う人は、その対象者のあなたがへこんでいる姿を見たくて陰口を叩いています。

あなたが内心では傷ついて気持ちが落ち込んでいるとしても、陰口を言った相手には笑顔を見せる余裕を持ちましょう。

陰口を言っても効果がないと相手が思えば、次からは陰口を言うこともなくなります。

すべての人が見方ではないと考える

職場では2割の人はあなたの味方をし、2割の人があなたを嫌っていると考えましょう。

残りの6割はあなたしだいで味方にもなれば敵にもなる浮動票です。

そう考えるとすべての人に好かれることはできないので、陰口を言われたときも余裕を持って対処できるでしょう。

野球でも3割の打率を残せれば優秀な選手です。

職場でもすべての人に好かれることは考えずに、陰口を言う人は常にいると考えておけば、そんな人に振り回されることもなく仕事に集中できます。

直接相手に真意をただしてみる

陰口を言う人には基本的には関わらないことが大切ですが、いつまでも陰口をやめない人に対しては直接話して真意を尋ねてみるのもひとつの方法です。

もちろんこのときは感情的にならずに冷静に話をすることが大切なので、感情的になりやすい人は自重しましょう。

冷静に話しができる自信があれば、陰口を言った相手に直接話をすることで関係が改善できたり、その後の陰口を阻止できたりするかもしれません。

陰口を言う人は対象者からは何も言ってこないと高をくくっている人もいます。

そんな人に面と向かって話をすると、相手は驚いてそれ以降は陰口を控える可能性もあります。

いつまでも陰口が続く場合には相手と対峙することも検討しましょう。

陰口を叩く人にならないために

陰口を言う人の対処方法を考えましたが、自分が陰口を言う人にならないようにすることも大事です。

陰口ばかり言っている人が最終的にどんな立場になるかを考えて自分はならないようにしましょう。

類は友を呼ぶ

陰口を言う人に寄ってくるのは同じく陰口が好きな人です。

つまり陰口を言ってばかりいると周辺も陰口が好きな人ばかりになり、陰口集団ができてしまいます。

陰口や悪口を言うことは非生産的なことで、将来を考えても発展や進歩に結びつくことは何ひとつありません。

悪口、陰口、ぐちばかりを言い合う集団に未来はないのです。

もちろん仕事もうまく行くはずもないので陰口集団の仲間入りだけは避けましょう。

頭が悪くなり運気が下がる

人間が他の動物と違って文明を築いたのは前頭葉が発達したおかげです。

陰口を叩く行為は自分の欲望のままに言葉は発して我慢をしていない状態です。

つまり陰口を言う人は、我慢をすることで前頭葉を発達させてきた人類の進化に逆行して、結果として頭を悪くすることになります。

さらに陰口を言うことはマイナスの言葉を発することになり、その言葉を聞き続けている自分の脳にもマイナスのイメージを与え続けることなるのです。

運気が上がるとか下がるというのは占いだけでなく、自分が発した言葉によっても起こる現象です。

自分で自分をバカになるようにしたり、運気を下げたりしないように陰口を叩くのは慎みましょう。