自我が強い人の特徴・心理・対処法



自我が強い人が職場にいると周りはかなり迷惑がかかることでしょう。

なぜかと言うと自我が強い人は自己中心的で周囲に配慮するということがないからです。

社内での迷惑であればまだなんとかなりますが、自我の強さが取引先などの社外でも発揮されると大きなトラブルにも繋がりかねません。

特に自分の部下に自我が強い人がいて対外的なトラブルの原因になった場合、上司としての責任問題にもなります。

自我が強い人をコントロールするにはどうしたらいいのでしょうか?

今回は自我が強い人の特徴や心理、対処法についてお伝えします。
 

自我が強いとは


「自我が強い」の意味を考える前にそもそも「自我」とは何かということから考えてみましょう。

「自我」は言葉としては単純に「自分」という意味です。

しかし「自我」という漢字を使う場合には単なる「自分」というよりも、哲学的または心理学的な意味として使われることが多くなります。

「自我」や「自分」は英語では’self’や’ego’と訳されますが、自我の場合は’ego’(エゴ)のほうがより近い意味になります。

「自我が強い」という言葉は「自分が強い」という意味ですが、何と比べて強いかと言うと、他人と比べて自分が強いという意味になります。

この「強い」は体力的に強いということではなく、「自分への意識」が「他人への意識」よりも強いという意味です。

つまり他人よりも自分を優先させる意識が強い人が「自我が強い人」なのです。

「自我が強い人」を別の言葉で言い表すとすれば「エゴイスト」や「我を張る人」ということになります。

しかし、自我が強いということは、わがままや独りよがりとは違い、本来は自分というものをしっかりと持っているという意味があるので良いことなのです。

つまり自我が強すぎる人に問題があるということです。
 

自我が強い人の特徴・心理


それでは自我が強い人の特徴から考えてみましょう。
 

自分を優先する


自分を優先するというのは自我が強い人の最大の特徴と言ってもいいでしょう。

特に子供の頃に甘やかされて育った自我が強い人は自己中心的な言動が多く、周囲がそれを認めるのが当然と思っています。

自分の意思が強いという意味ではしっかりと自分の意見を主張できるということなので、自分を優先すること自体はそれほど悪いことではありません。

むしろプラスの面もあるので長所とも言えるでしょう。

しかし、何でもやりすぎはよくないので、自分を優先しすぎることも周囲に迷惑をかけてしまう原因にもなります。
 

自分の考えに自信がある


自我が強い人は自分の考えに絶対的な自信があり強いこだわりも持っています。

そのため他人からのアドバイスにも聞く耳を持たず、自分の意見を主張します。

自我が強い人は自分の経験から築かれた考え方には強いこだわりがあり、絶対的に信じています。

これがたとえば職人であれば他人の意見に左右されない職人気質として受け入れられることでしょう。

むしろ尊敬される理由にもなりえる特徴です。

しかし、一般的な職場ではこの特徴はマイナスに働くことが多くなります。

社内はもちろん取引先などの対外的な場面でも大きなトラブルになる可能性があります。
 

自分を誇示する


自我が強い人は自分の強いところや長所をしっかり意識できる人です。

そのため周囲の人にも自分の強みを誇示するので、周囲からは自慢話と受け取られます。

本人は自慢話という意識はありませんが、周囲のことはあまり考えないところがあるので、自慢話と受け取られていることも気づいていないでしょう。

自分の長所をしっかりと認識できることはいいことですが、周囲への配慮をまったく考えない点はマイナス要素となります。
 

仕切り屋


自我が強い人は自分中心で行動をする特徴があるので、その場を仕切ろうとする仕切り屋が多いという特徴があります。

自分の考えが正しいと思っているので、周囲に自分の考えたとおりに動かす目的で場を仕切りたがるのです。

職場などでもほとんどの人が嫌がるような目立つポジションに付きたがる傾向がありますが、この点に関しては助かっている人もいるのではないでしょうか。

リーダーシップを発揮するという意味ではプラスの側面もある特徴ですが、やりすぎるとでしゃばりと思われる可能性もあります。
 

説明や相談なく行動する


自分の考えが絶対だと思っている自我が強い人は、他人に説明や相談をせずに行動してしまうという特徴があります。

自分が間違っているという可能性をまったく考えずに行動してしまうのです。

また事前に相談や説明をするときに、周囲から否定されることを嫌っているという側面もあります。

これがプライベートであれば、さほど問題にはなりませんが、職場では独断で仕事を進めてしまうことになり、後々のトラブルを誘発する危険性があります。

自分に自信がある人にとっては、相談すること自体が自分の弱さを表していると考えプライドが傷つくのでしょう。

しかし職場では独断専行はトラブルの原因にもなる大きな短所となります。
 

失敗を隠す


自我が強い人は自分の失敗や非を隠そうとする心理的な特徴があります。

この背景には自分が他人から批判されたり、プレッシャーをかけられたりすることが嫌だという心理があります。

また、自分が正しいことに自信があるため、失敗を認めることは自分のアイデンティティーを否定することにもつながります。

そのため自我が強い人は失敗を認めることができず、周囲には知られないようにする行動を取ります。

つまり失敗に対して言い訳をしたり怒ったりしてごまかそうとするのです。
 

感情的になる


自我が強い人は自分のプライドが傷つけられると感情的になり、すぐ怒り出すという特徴があります。

これは絶対的に自分の考えに自身があるため、それを否定されることで大きくプライドが傷つくためです。

また、自分が失敗して避難されたときも感情的になりますが、これは自分を否定される立場になることが許せないからです。

自我が強い人は自分を中心に考えるので、自分が忙しい、自分が我慢しているという状況にも耐えられず、感情をぶつけてしまうこともあります。

自分を中心とした考え方で周囲を考えずに感情を爆発させるので、周囲とのトラブルの原因となりやすい特徴ですね。
 

物や場所へのこだわりがある


自我が強い人には特定の物や場所にこだわったり固執したりするという特徴があります。

いわゆる思い入れがある場所やこだわっている場所があると、そこに他人が入り込むだけで感情的になってしまいます。

自宅にそうした場所があるのは問題ないですが、職場など他人も立ち入る場所にこだわりがある場合はトラブルの元になります。

こうした特徴が全面に出てしまうと、職場などでは変わり者や付き合いにくい人というイメージが定着してしまいます。
 

否定が多い


自我が強い人は会話の中で自分の考えと違うことが出ると必ずそれを否定します。

自分と違う意見が出たときでも相手の意見を最後まで聞くことが大切ですが、自我が強い人にはそれができません。

そのため自分と反対の意見が出た途端に否定することも珍しくありません。

会話の中での特徴としては否定が多いこと以外にも、自分の意見をはっきりと伝えるという特徴もあります。

これは決して悪いことではありませんね。

自我が強い人は自分の意見をしっかりと持っていて、それをきちんと伝えることができる人です。

この点に関しては裏表がないという意味で利点と言えるでしょう。
 

話を自分に持っていく


自我が強い人は話の中心が自分でないと気がすまないという特徴があります。

そのときの口癖は「そう言えば私も・・・」という言葉で、関係ない話でも無理やり自分につなげてしまうという特徴です。

これは周囲からすると空気を読めない人の典型だと言えます。

しかし自我が強い人は自分の欠点についてもきちんと把握しているので、自分中心の話に持っていっても自分に不利な部分には触れません。

自分の弱点には他人に触れられたくないので、あえて避けようとするという特徴もあります。
 

自我が強くなった理由


自我はだれにでもあるものですが、その自我が人よりも強くなった理由や原因はどこにあるのでしょうか?
 

自分に自信がない


自我が強くなる原因のひとつには自分に自信がないということがあります。

自我が強い人には考えられないような理由ですが、自信のなさの反動として自我が強くなったと考えられるのです。

他人に認められると人は自信を強めるものですが、もともと自信がなかった人が自信を求めるために他人からの承認を得ようとして自我が強くなったのです。

自分に自信があるというよりも自分を正当化しようとする気持ちが、自我が強い行動になってしまいます。
 

他人との距離感がわからない


自我が強い人の特徴には空気が読めないという点もあります。

これは他人との距離感がわからず、結果として自分中心の行動をしてしまうために現れる行動のひとつです。

人との距離感がわからない人は客観的なものの見方ができない人でもあります。

自我が強い人は主観的なものの見方でしか他人と接することができないとも言えます。

その結果自分を押し通してしまうような自我が強い人になるのです。
 

過去の環境


子供の頃に親から褒められることが多かった人は自我が強い人になりやすい傾向があります。

こうした過保護な環境で育つと褒められることが嬉しいので、褒められることへの承認欲求が強くなるのです。

これが原因で自我が強くなってしまうのです。
 

自我が強い人のプラス面とマイナス面


ここまで自我が強い人の特徴や心理を見てきましたが、必ずしもマイナス面だけではないことはわかったと思います。

ここで自我が強い人のプラス面とマイナス面を大きくまとめておきましょう。

●自我が強い人のプラス面
・他人の意見に流されない
・裏表がない

●自我が強い人のマイナス面
・わがままに見える
・よい人間関係を築きにくい

自我が強い人のプラス面としては他人の意見に流されにくいというところがあります。

それだけ自分の意見をしっかり持っていることにつながっているので、プラス面ではありますが生き過ぎると、マイナス面にあるわがままに見えるというとこところにつながってしまいます。

また、プラス面としては裏表がなく素直だという点があります。

裏表がある人に比べるとわかりやすく付き合いやすいというイメージになります。

しかし裏表がないのは自分の考えが絶対的だと考えているので、隠す必要がないからだとも言えます。

そのためプラスの面もありますが、ひとつ間違うと人間関係がうまく築けないというマイナス面につながるリスクもあります。

つまり自我が強い人のプラス面とマイナス面は常に裏表の関係にあって、バランスが悪ければすべてマイナス面になってしまう可能性もあります。
 

自我が強い人の対処法


次に自我が強い人にはどのように対処したらいいのか考えてみましょう。
 

距離を置く


自分を強引に主張して来る人が苦手な場合は、距離を置くということが最大の対処法になります。

接点がなければトラブルや対処法を心配する必要もなくなります。

同じ職場で毎日顔を合わせるという場合でも、仕事以外ではなるべく接しないようにすればいいでしょう。
 

素直に受け入れる


同じ職場の上司などで距離を億個が難しい場合は、苦手なタイプだとしても一旦受け入れてみましょう。

拒絶反応を起こすのではなく、自我が強い人をあるがままに受け入れてみることで、今まで気づかなかった面も見えてくるかもしれません。

自我が強い人は強引なイメージがありますが、ただ単に自分の意見を主張しているだけとも言えるので、対処の仕方は比較的簡単です。

裏表がないため隠れた思惑などを探る必要もないからです。

基本的に自我が強い人は、人よりも優位に立ちたいと考えているので、そのあたりを立ててあげれば大きなトラブルにはならないでしょう。
 

笑顔で接する


自我が強い人は感情のままに行動することが多いので、自己主張をしているときに疑問を挟んだり否定したりすると感情的になります。

なるべく笑顔で会話をすることで相手の感情を刺激しないようにしましょう。

特に自我が強い人の主張を否定すると、自分そのものを否定されたと思い怒り出すことがあります。

なるべくプライドを傷つけないように対処することが大切です。
 

感情的にならない


自我が強い人が感情的になって怒り出しても、同じように感情でぶつかってしまうと収拾がつかなくなります。

感情的になりやすい人には冷静な態度で接するのが鉄則です。

反対に必要以上に優しく接する必要もありません。

自我が強い人は優しくされても同然だと考えるようなところもあるので、優しさがプラスに働くことはないでしょう。

あくまでも冷静に対処することを心がけましょう。
 

共感できるところはする


自我が強い人と会話をする場合は、まったく聞く耳を持たないというような態度は相手の感情を刺激することにもなります。

そうした態度を取るのであればむしろ最初から距離をおいているほうがいいでしょう。

自我が強い人は自慢話をすることが多いので、いつも自慢話は聞き流されていると感じているかもしれません。

ときには自慢話も聞き流さずに聞いてあげて、共感できる部分は共感してあげましょう。

そうすればその後のコミュニケーションの改善に役立つでしょう。
 

相手の苦手な話題に切り替える


自我が強い人は自分中心の話題にしたがります。

これを逆手に取って相手の苦手な話題に持っていくのもひとつの対処方法です。

自我が強い人は自分の弱点に触れられることを嫌うので、苦手な分野の話であれば自分から離れていく可能性が高いでしょう。

露骨に自我が強い人との距離を置くよりも、相手から離れていくように自然に仕向けることができればベストです。

そのためには普段から自我が強い人の苦手な分野についても調べておくことも必要になります。
 

自我の強さを改善する方法


最後に自我が強いという意識がある人は、職場の人間関係のためにも改善する努力をしてみましょう。
 

他人の話を最後まで聞く


自我が強い人は相手の話を最後まで聞かずに、かぶせるように自分の話をしようとします。

そうした行為が場の空気を読まない人という評価につながっているのです。

そのため相手の話は必ず最後まで聞く、自分の話や反論をする前に一呼吸置くということを心がけてみましょう。

相手の話を最後まで聞くことができれば、その内容の中に納得できる部分が少しでもあるかもしれません。

相手の言ったことをすべて受け入れる必要はありませんが、少しでも納得できる部分を探してみましょう。

部分的にでも他人の話を受け入れることができれば、少しでも自我を抑えることできるようになるでしょう。
 

人に頼ってみる


自我が強い人はプライドが高いせいで人に頼ることができません。

いくら自分に自信がある人でもすべてのことに精通していてうまく対処できる人はいないのです。

人に頼ることは恥ずかしいことではなく、職場ではむしろ当然の行為と考えましょう。

自我が強い人も自分の弱い点についてはよく知っているはずです。

プライドが邪魔をして弱さを見せることができないことも人に頼れない原因のひとつです。

職場であれば自分のためではなく仕事のためだと割り切って、一度他人の力に頼ってみましょう。

人を頼ってうまく言ったという経験ができれば自我の強さを抑えることができるかもしれません。
 

積極的にコミュニケーションを取る


自我が強い人は自分がすべてという主観的な視点で物事を見てしまいます。

他人がどう考えているのかという視点が抜け落ちているのです。

そこで自慢話をするだけでなく他人の意見を聞いてみるという観点から積極的に会話をしてみましょう。

自分と他人の考え方はどこが違うのかを知るだけでも大きな意味があります。

視野を広げることが自我の強さを抑えるもっとも効果的な方法かもしれません。
 

まとめ


自我が強い人の特徴や対処法はおわかりいただけたでしょうか?

自我が強い人にはマイナスの面もありますが、プラスの面ももちろんあります。

職場の自我が強い人に対処するには、プラスとマイナスの両方をよく理解しておきましょう。

自軍の自我の強さを抑えたいという人はプラスの面を伸ばして、マイナス面を抑えることを考えるといいでしょう。

この記事が自我の強い人の対処や性格の改善に役立つと幸いです。