人と関わらない

人と関わらない人の特徴・心理・対処法

人と関わらない

職場に昼休みになっても同僚や先輩と食事に行かず、ひとりで昼食をとっている人はいませんか?

こうした人と関わらない人が職場にいた場合はどのように接したらいいのでしょうか?

職場にいる限り仕事での接点があるのでまったく無視して過ごすというわけにも行きません。

こうした人と関わらない人の特徴や心理からどのように接したらいいのかを考えてみましょう。

また、自分が人と関わらない人だという自覚がある人は、どのように改善したらいいのかも考察します。

人と関わらない人はどんな人

職場で人と関わらない人は仕事以外で人と群れることがなく飲み会なども断り、友だちや恋人もいない常にひとりで行動している人のことです。

ただしひとりで行動する人の中には、好きでひとりになっているのではなく、周囲に嫌われているため仕方なくひとりで行動しているという場合もあります。

今回は自ら好んでひとりで行動する人と他人と仲良くしたいけれども仕方なく孤立している人を区別して対処法を考えます。

まずは人と関わらない人にはどんな特徴があるのかを考えてみましょう。

人と関わらない人の特徴

同じ人と関わらない人でもいろいろな特徴があり、中には以外な特徴を持つ人と関わらない人もいます。

人と関わらない人の特徴から考えてみましょう。

消極的な性格の人が多い

人と関わらない人は基本的には積極的でない、消極的・内向的な性格である場合が多いというのは明らかです。

外交的で積極的な性格であれば、自ら進んで友人をたくさん作り群れて行動するでしょう。

自分から積極的に行動して自ら集団の中に入って行ったり、積極的に人に近づいて仲良くなったりということができないため人と関わらない人になってしまいます。

職場でも自分から挨拶をする、話しかける、何かを提案すると言ったことができず、常に受動的な行動を取るのが人と関わらない人の特徴のひとつです。

マイペースな行動をする

人と関わらない人は基本的にマイペースで行動して他人に自分のペースを乱されることが好きではありません。

本人はひとりが好きなので、周囲にどう思われているかは気にせずにマイペースで行動します。

最近では飲食店でもひとりで利用しやすいように、ひとりひとりスペースが区切られている場所も増えています。

娯楽でも食事でもひとりで楽しめる場所も増えているので、人と関わらない人が過ごしやすい環境になっているのかもしれません。

性格的には人見知り

人と関わらない人の消極的な行動の裏側には、人見知りな性格があります。

人見知りな性格の人にとっては自分から挨拶をしたり、話しかけたりすることは大きなエネルギーを必要とします。

積極的な人にとっては何でもないことでも、人と関わらない人にとっては行動すること自体に決心が必要なのです。

さらに人と接することにもエネルギーが必要で緊張感や不安感から精神的にも疲労します。

そのため人付き合いがますます苦手になって孤独を愛するようになります。

優しい性格の人が多い

人と関わらない人は正確的に優しい人が多いという特徴もあります。

マイペースな行動をする人が多いので、わがままで自分勝手な人というイメージを持つ人も多いかもしれませんが、実際には他人を思いやることができる人が多いのです。

人と関わらない人は自分がいつもひとりなので孤独であることの辛さや寂しさをよく理解しています

そのため周囲の人が自分と同じ状況であるとすぐに気づいて手を差し伸べるということができます。

反対に自分が助けてもらった場合でも普通の人よりも感謝をするという特徴もあります。

意外にストレスに強くしっかりしている

人と関わらない人は弱いというイメージがありますが、以外にもストレスに強く自分をしっかり持っている人が多い特徴があります。

人と関わらない人は交友関係がほとんどないので、何かあってもすべて自分で解決します。

そのため判断力や対処能力に優れていて、ストレスを溜め込むこともありません。

ストレスを受けても自分なりに解消することができます。

それと同時に自分の価値観や意思がしっかりしていて、周囲に振り回されることがありません。

反対に周りからはわがままと思われることもありますが、意思が強い性格は周囲に一目置かれることもあります。

人と関わらない人は、人に合わせない

自分をしっかり持っているという性格から、人と関わらない人は人に合わせるということをしません。

自分の考え方や好みを大切にしていて、無理に他人に合わせることを嫌うからです。

そのため職では仕事に関しては周囲と話を合わせたり、コミュニケーションを取ったりしますが、プライベートで誘われても自分が行きたくないと思えば平気で断ります。

職場の飲み会でも自分が行きたくないと思ったら参加しないタイプです。

プライベートが謎

人と関わらない人の中にはプライベートがまったくわからない人も多くいます。

消極的な性格なので自分から自分のことを話すことはなく、またコンプレックスからも自分のプライベートを話したがらないということがあります。

また、単純に話をするのが苦手という場合や、自分のこと知りたがる人はいないと考えている場合もあります。

集中力が高い人

人と関わらない人は集中して考えたり、物事に取り組んだりすることが多い。

集中力を維持するためには、他人とコミュニケーションを取ると自分が集中できる環境を作れなくなるため、ひとりで行動することが多くなります。

こうした考えの人はひとりでいることに寂しさはなくむしろ必要なことだと考えています。

友人ができないために仕方なく孤独になっている人と比べると、寂しさを感じることはありません。

人を信用できない

人と関わらない人の中には人を信じられない、好きになれないという理由で人と関わらないことを選んでいる人もいます。

人を好きになれない理由は様々ですが、友人だと思っている人がかまってくれない、、相手にしてくれないといった単純なことから人嫌いになっている場合もあります。

自分が人を好きになれないと思いこんでしまうと、だれともコミュニケーションを取らなくなるため、職場では仕事にも支障が出てしまいます。

しかし、人を好きになれなくなった理由が単純なことであった場合は、何かのきっかけで人嫌いが簡単に解決することもあります。

妄想癖がある

人と関わらない人はいつもひとりでいるため、妄想に浸ることが多くなり妄想癖がついてしまうケースが多くなります。

妄想は非現実的な世界に逃げ込む現実逃避の面もありますが、反対に想像力を鍛えることにもなります。

妄想力を現実と結びつけて使えるようになれば、それは妄想ではなく現実的なアイディアに結びつく可能性もあります。

妄想癖は必ずしも悪い癖ではありません。

成功している人に人と関わらない人が多い

意外なことに成功している人に人と関わらない人が多いようです。

これはもともと人と関わらない人が成功した場合と、成功してから人と関わらなくなった場合があります。

人と関わらない人の中には集中力が高い人がいると説明しましたが、こうした場合は成功する確率も高くなり。結果として孤独な成功者となります。

一方で成功をおさめてしまうと、社会的な地位が高くなり同じレベルの人も少なくなるので、自然に人と関わらなくなってしまうなどのケースもあります。

また、重要な判断をするケースも多くなるので、必然的に集中力を高めるために人とのコミュニケーショを断って、孤独になる必要もあるのです。

しかし成功者の場合は人との交流や人の意見を聞くことの大切さはわかっているので、常に人と関わらないわけではありません。

時と場合によって自分で選んで孤独な人になるといった珍しいケースです。

人と関わらない人の心理

人と関わらない人はどのような心理で行動しているのでしょうか? 職場にいる人と関わらない人に対処するためには心理面からも考えておきましょう。

内向的だがひと目を気にしない

人と関わらない人は性格的には内向的な人が多いですが、その反面ひと目をあまり気にしないという面も持ち合わせています。

人と関わらない人の中には自分で何でもできるタイプの人がいますが、このタイプの人は自分に自信があるので人と群れる必要がありません。

また自信の表れとして他人の目を気にしないという心理もあります。

他人の目を気にする人というのは自分に自信がないため、他人にどう思われているのかを気にします。

自分に自信があるため孤独でも平気な人は他人の目を気にする必要がないのです。

人に合わせるのが不得意

人と関わらない人は人に合わせることが不得意です。

周囲と同調したり同じことをしたりということよりも、自分の気持ややりたいことを優先するという心理が働きます。

そのため人と関わらない人はひとりだけの時間が好きで、ひとりで自由に行動することを好みます。

ひとりでいることが好きなので寂しいという心理もなく、むしろ煩わしさを感じることがないので楽しいと感じています。

フランスの歌手ジョルジュ・ムスタキの曲に「私の孤独」というタイトルがあります。

いつも孤独と一緒なので寂しくないという内容の歌詞ですが、孤独を愛する人の心理が伺える歌詞です。

感性が人と違う

人と関わらない人の感性は普通の人と比べて特殊である場合が多いです。

自分の好きなことにのめり込むタイプの人と関わらない人は、自分が楽しいと思ったことを追求します。

それが周囲から見ると少し変わっていると思われるのです。

しかし本人は変わっていると思われてもまったく気にせずに自分の道を進んで行きます。

人と関わらない人はプライドが高い

プライドの高さも人と関わらない人の心理的特徴のひとつです。

自分に自信があり、他人に迎合することがない人と関わらない人は、当然プライドの高さも持ち合わせています。

そのプライドの高さが、他人の意見に左右されることなく自分の意見を貫く姿勢となって表れています。

また、自分のすることに自身を持っているので、流行に流されるということもありません。

価値観が根本的に違う

人と関わらない人と人と群れるのが好きな人では価値観が根本的に違います。

大勢で一緒に行動するのが好きな人は、自分の存在が認めてもらえるので安心するという心理があります。

これに対して人と関わらない人は自分の思い通りに行動できないため、他人と一緒に行動することは苦痛と感じてしまいます。

「安心」と「苦痛」というまったく正反対の価値観があるので、当然行動もまったく違ったものになるのです。

また、寂しいと感じたときの行動にも大きな違いがあります。

人と関わらない人は寂しさは自分の好きなことをして紛らわせますが、群れたがる人は寂しさをだれかと過ごすことで紛らわせます。

これも価値観の違いが正反対の行動となる例のひとつです。

職場にいる人と関わらない人への対処法

自ら選んで孤独を楽しんでいる人は、職場でも一目置かられている存在という可能性が高いでしょう。

あまり人間関係に煩わされることなく仕事に集中するので、スキルも必然的に高くなるからです。

しかし、自ら望んだわけでもないのに職場で孤立している人は少し事情が違います。 こうした人と関わらない人にはどのように対処すればいいのでしょうか?

人と関わらなくなった理由・原因を考える

職場で人と関わらない人にはそれぞれに理由があります。 身だしなみが悪い、マナー違反だと思われるだけでも孤立してしまう原因となります。

ネガティブな思考をしたり、優柔不断だったりといった性格的な理由からも人と関わらない人になります。

わかりやすいのは過去に職場内で問題となるような行動をしたことがある人は、それ以降周囲から避けられるので孤立します。

これらとは反対に嫉妬によって孤立してしまうこともあります。

例えば裕福な家庭に育ったり、高学歴であったりということが妬まれて孤立するというケースです。

こうした人と関わらない人になった原因を探って、その原因を解消するように努力することも人と関わらない人に対処する方法のひとつです。

コミュニケーショづくりが大切

人と関わらない人になった原因がどのようなものでも、基本的にはコミュニケーションづくりが解決の糸口となります。

どんな人でも自分は避けられていると感じたら、自分から話しかけることは難しくなります。

職場で孤立してしまった人から話しかけるのは難しいので、まずはあなたから話しかけてみましょう。

最初から会話をする必要はありません。

まずは挨拶からで構わないので、返事がなくても継続すれば自然に挨拶が返ってきます。

それから少しずつ会話をしていき、ある程度打ち解けたら孤立してしまった原因に触れてみましょう。

ある程度コニュニケーションが取れていれば、お互いに解決方法を探ることもできるでしょう。

人と関わらない人になってしまった場合の対処法

職場で孤立してしまった場合で、孤立を解消したいと考えるなら、ある程度自分から行動する必要があります。

周囲から歩み寄ってくれるのを期待していても孤立した立場を改善することは難しいでしょう。

単純に謝罪することが近道

孤立してしまった原因が明らかに自分にある場合は、素直に謝罪すれば早い解決につながります。

謝罪もしないで自己弁護や言い訳ばかりしていると反省していないとみなされて、ますます孤立することになります。

しかし、一度謝罪すればすぐに解決するわけではありません。

謝罪とともに反省したことも伝え、今後はどのようにしていくのかもきちんと周囲に伝えましょう。

そしてその言葉通りに行動することで、はじめて信頼を取り戻すことができ、孤立した立場を解消することができます。

ネガティブ思考を変える必要はない

自分のネガティブ思考が原因で孤立している場合は、ネガティブ思考自体を変える必要はありません。

ネガティブ思考からいきなりポジティブ思考に切り替えることは難しく、かえってストレスが溜まってそれが原因で孤立が深まることになりかねません。

ネガティブ思考には悪い点もありますが、反対に考えると物事を慎重に考えたり、行動する前の準備がしっかりできたりというメリットもあります。

ネガティブ思考を言葉にして相手に伝えるのではなく、ネガティブ思考のプラス面を意識して相手に伝えましょう。

それを繰り返すことでネガティブで付き合いづらい人というイメージから、慎重で落ち着いた人というイメージに変えていきましょう。

ビジネスマナーを大切にする

職場で孤立している場合は、単純にマナーが悪いと思われているケースも多くあります。

そもそもビジネスマナーをよく理解していないことが原因で相手に不快な思いをさせている可能性もあります。

まずはビジネスマナーの基本を身に付けましょう。

それによって自分の今までの行動を考えてみるとマナー違反が多かったことに気づくかもしれません。

原因がビジネスマナーにあることがはっきりすれば、その後は正しいマナーで行動すれば自然に解決することでしょう。

謙虚な態度であれば孤立しない

職場の人に嫉妬されていることが原因で孤立しているときは、謙虚な態度を心がけることで改善してみましょう。

嫉妬は相手の感情なので何が原因で嫉妬されるかは自分ではわかりません。

自分ではその気がなくても、相手には自慢と受け取られることもあります。

しかしなるべく謙虚な態度を取っていれば、自慢げに話していると受け取られることはありません。

また、あえて自分の苦労話や悩み事を話すことで、自分と同じという共感を与えることも孤立を解消する方法のひとつです。

職場で孤立しないための対処法

最後に自分が孤独な人にならないために、「職場内で孤立しないためにはどのような行動をしたらいいのか考えましょう。

会話で気をつけること

職場での会話では以下の点に気をつけましょう。

  1. 聞き上手になる
  2. 話題の流行に敏感になる
  3. 言葉の使い方に気をつける
  4. 聞き取りやすく明るい話し方を心がける

あまり自分ばかり話していると孤立する要因になるので、どちらかと言うと聞き役に回りましょう。

また、話題についていけなければ会話もできないので、TVや新聞などで話題となっていることくらいは把握しておくことも大切です。

マナーの観点からも言葉遣いには気を配って、明るくはっきりと話すことも心がけましょう。

行動で気をつけること

次に職場の行動で気をつける点を挙げてみましょう。

  1. 飲み会にも適度に参加
  2. 自分から他人の悪口を言わない
  3. 気を使いすぎないようにする
  4. 仕事はきちんとする

職場の飲み会はあまり好きでない人も多いかもしれませんが、すべて参加しなくても送別会や歓迎会といった職場でのイベント的な飲み会は参加しておきましょう。

また、普段から人の悪口は言わないというのは、孤立しないためには不可欠です。

人の悪口を言う人だと思われると、自然に避ける人が多くなるからです。

かと言って不自然に気を使いすぎるのも周囲から面倒な人だと思われてしまいます。

何をするのも適度にやることが大切です。

ただし仕事に関しては手を抜かずにきちんとしましょう。

そうすることで周囲の信頼を得られるので孤立することはなくなります。

孤立しそうになったら気をつけること

実際に自分が孤立しそうになったら次の点に気をつけましょう。

  1. 話しやすい人と会話をする
  2. 笑顔で接することを意識する
  3. 自分の価値観を押し付けず相手の価値観を尊重する

孤立しそうになったらなるべく話しやすい人に話しかけて会話をする相手がなくならないようにしましょう。

孤立し始めると話し相手がいなくなり、孤独感から気分も落ち込んでしまうので、話し相手だけは確保することが大切です。

孤独を感じると笑顔もなくなってきますが、無理してでも笑顔で接することで気分が落ち込むことも防ぐことができ、相手への印象も良くすることができます。

孤立する原因のひとつには自分の価値観を優先しすぎるということもあります。

これは自分では意識せずに他人に価値観を押し付けていることになるので、意識して他人の価値観を尊重することを心がけましょう。

まとめ

職場にいる人と関わらない人には自分をしっかり持っていて周りに影響されない「孤高の人」というタイプと、周囲から避けられて孤立してしまった孤独な人の2種類のタイプがあります。

孤高の人は周囲から頼りにされますが、問題は周囲から避けられている孤独な人です。

職場にいるのであれば仕事を一緒にすることもあるので、なぜ孤独になってしまったのかによって、うまく付き合うことを考えましょう。

また、自分が知らないうちに孤独な人にならないように、職場での言動に十分気をつけることも大切です。