偉そうな人の特徴・心理・対処法

偉そう
職場の上司であれば、偉そうな態度を取られても、実際に自分よりは会社での立場や地位が上なので我慢することはできます。

しかし、同僚から偉そうな態度を取られると温厚な人でもカチンときたり、腹を立てたりするものです。

偉そうな人というのはなぜ根拠もないのに、あんなに大きな態度を取れるのでしょうか? 今回は偉そうな人について特徴や心理、対処方法などを考えてみましょう。

偉そうな人とは

「偉い人」であれば歴史的な偉人や社会的に立場が上の人、周囲から尊敬される人などの定義付けができます。

しかし「偉そうな人」は「偉い人」とは大きな違いがあります。

それはもちろん本当に偉い人ではなく、自分が偉いと思っているような言動をしているだけだからです。

周囲の人が初めてみた印象で、なんとなく「偉そうな人」という意味でなく、同じ職場にいて偉くないことがわかっているのに、偉いように見せかけている人を「偉そうな人」と呼んでいます。

偉そうな人の特徴・心理

まずは偉そうな人の特徴と心理について考えてみましょう。

挨拶がぞんざい

日常会話というのは、話し方によって相手に対してどのような考え方をしているのかがよくわかるようになっています。

つまり日常会話は自分や相手の立場をはっきりと示してくれます。

特に挨拶を見ているとそれがよくわかります。

たとえば、職場の新入社員が明るくはっきりした口調で挨拶をしていれば、好感度も高くなります。

しかし小さい声で口籠っていれば、あまり良い印象は受けませんね。

それと同じで立場が同じ人なのに、挨拶がぞんざいで立ち止まらなかったりよく聞こえないような挨拶をしたりする人は、どこか偉そうな態度だと思ってしまいます。

人を見下す態度

偉そうな人は言葉通り他人に対して偉そうな言動で接します。

この場合の偉そうな態度は人を自分よりも下だと見下す態度のことです。
職場の上司というのは明らかに部下よりは上の立場です。

しかし、明らかに上の立場の上司が、部下に対して偉そうな態度をする必要がありませんが、現実には偉そうに人を見下す上司が存在します。

一方で部下を見下すことなく接する上司もいますが、どちらが部下の信頼を得られるかは考えるまでもありませんね。

こうした人を見下す人の口癖としては「そんなこともわからないのか」という言葉があります。

すべてのことを知り尽くした人はいないことは明らかなのに、自分が知っていることを人が知らないというだけで、自分を偉いと思ってしまうため人を見下した言動をするのです。

相手に合わせることがない

偉そうな人は人のペースを考えたり人に合わせたりすることはしません。

職場であれば上司は部下に指導をすることや仕事を教えることがありますが、その場合でも自分が理解している仕事や作業なので一度教えればそれで十分と考えます。

本来は部下の能力に合わせて何度でも教えなければいけない場合でも、「この間、教えただろう」という具合に切り捨ててしまうので部下の成長が望めません。

偉そうな人は相手のことをほとんど考えずに自分のペースで物事を進めてしまいます。

人に仕事を押し付ける

偉そうな人は自分が相手よりも偉いと判断すると職場での立場が同じ同僚に対しても偉そうな態度を取るようになり仕事も押し付けてきます。

周囲から見ると偉そうな人も仕事を押し付けられた人も同じ立場だと思われていますが、一度自分のほうが偉いと判断すると仕事を押し付けても当然と考えるようになります。

さらに仕事を押し付けた人がミスをした場合は、まるで上司のように叱りつけるということも平気で行いますが、自分のミスに関しては認めようとせず、むしろ他人に押し付けようとする特徴があります。

気が弱い自分を隠す

偉そうな態度を取る人には自分の気の弱さを隠すために偉そうにしているという心理があります。

つまり自分が弱いためにそれを隠そうとして相手が自分よりも弱いように見せるために偉そうな態度を取るのです。

職場の上司であれば自分よりも優秀な上司よりも優秀に見せたい問心理で部下に偉そうな態度をします。

また、自分よりも出世しそうな優秀な同僚に対して偉そうにするのも同じ心理が働いているのです。

嫌われたくないという心理

自分の弱さを知られたくないという気持ちの裏側には、嫌われたくないという心理があります。

人間はだれでも弱い部分があるのは当然のことで、それを克服することで成長するはずですが、偉そうな人は弱さを克服するのではなくごまかそうとしているのです。

つまり自分の弱さに本気で向き合っていないということです。

弱さを知られたくない、嫌われたくないという心理のさらに奥には、自分の弱さを向き合って克服しようとする気持ちがないという問題があります。

相手の反応を見るために威圧する

偉そうな人が人を威圧するのは、威圧したときの相手の反応を見て自分との優劣を図っている可能性もあります。

そのためその威圧に屈してしまうと偉そうな人は自分よりも下だと判断して、それ以降は偉そうな態度を続けてしまう傾向があります。

よく、「弱い犬ほどよく吠える」という言い回しを聞くことがありますが、これは偉そうな人の心理をよくあらわしている言葉ですね。

すごい人だと思われたいという心理

偉そうな人は文字通り偉そうなだけであって偉い人ではありませんが、本人は偉い人だと思われたがっています。

すごい人だと思われたければすごい人になるように努力すればいいのですが、偉そうな人はそうした努力をせずに手っ取り早くすごい人だと思われたいのです。

いわゆる虚勢を張っているという状態です。

偉そうな人が考えるすごい人の理想像は内面的に優れていたり、優秀な能力を持っていたりということではありません。

もちろんそうした面にも憧れるでしょうが、簡単には実現できないので外面的にスタイルがいい、顔立ちがいいという点を重視しています。

それならば自分でもなんとかなると考えている時点で、中身の薄さをあらわしていますね。

ストレスを発散している

偉そうな人はいばり散らすことでストレスを発散したいという心理も持っています。

人はだれでもストレスを抱えて生きていますが、特に現代社会での職場はストレスが溜まる場所ではあります。

適度なストレスは生きていく上では必要とも言われていますが、過度なストレスは健康にもよくありません。

そのため偉そうな人はストレスを過度に溜め込んでしまわないように、相手を威圧することで発散しているという麺もあります。

大声を出すことで簡単にストレスは発散できますが、威圧された相手にストレスを押し付けていると同じ行為であるとは気づいていません。

また、気づいていたとしても自己中心的な考え方をするので気にしていないのでしょう。

自信過剰

偉そうな人の中には自信過剰というタイプの人がいます。

このタイプの偉そうな人は、一定以上の成功を収めているいわゆる「成金」タイプの人と言えます。

成功するまでにはいろいろな努力や苦労をしていますが、成功した途端に周りの人は自分よりもレベルが低いと本気で思っているタイプです。

自分も低いレベルから這い上がったという事実を忘れて、成功したという事実だけで人を見下しているのです。

なまじ成功経験があるだけに、根拠なく偉そうな態度をしている人よりもたちが悪いかもしれません。

しかし、そうして謙虚さを失ってしまうと一時的に成功はしても長続きしないことも多いので、そのときには人望を失って没落するというパターンとなるでしょう。

感謝しない

偉そうな人には感謝の心がないという特徴があります。

そのため、他人は自分のために働いているというような感覚でいます。

人はひとりでは生きていけないということをすっかり忘れて、自分ひとりだけでうまくやっていると思っているので、他人に感謝をする気も落ちなど持っていないのです。

感謝の気持ちが少しでもあれば他人に対して偉そうな態度をすることはないでしょう。

指示をするのが好き

偉そうな人は他人に対して指示をするのが好きで、指示されることを嫌います。

たとえば同じアルバイトでも長く勤務していると自分を偉いと勘違いしてしまい、そんな役職はないのにバイトリーダーのような態度を取る人がいます。

このタイプの人はいろいろと同じバイト仲間に対して指示をしますが、自分が偉いと勘違いをしているので指示の出し方も偉そうな態度になってしまい周囲から嫌われます。

さらに自分より若い正社員からの指示に対しても、自分のほうが偉いと勘違いしているので、屁理屈をこねて拒否することもあります。

偉そうな人は支持するのは好きでも指示されることは大嫌いなのです。

努力しない

偉そうな人には努力をしないという特徴もあります。

人は努力をすることで成長し続けますが、努力をするほど上には上がいるということもわかります。

だから努力を怠らないことが大切なのですが、偉そうな人は努力をしないので自分よりも実力がある人はいないと思っています。

本当はこことの中では自分よりも上の人がいるとは思っていますが、自分と比べると自信を失ってしまうので、自分が偉そうにできるグループの中でふんぞり返っているだけなのです。

嘘をつく

偉そうな人は自分を大きく、偉く見せるためには平気で嘘をつきます。

特にプライドが高いけれども大きな実績がない偉そうな人は、「昔、〇〇だった」というような確認ができないようなことで嘘をついて、自分を偉い人のように思わせたがります。

その嘘もだれが聞いても嘘だとわかるようなことなので、少し突っ込まれるとボロが出ます。

自分を偉く見せようとしてついた嘘ですが、むしろ自分を貶める結果になってしまいます。

過去の実績で時間が止まっている

全く実績がなくても偉そうにする人がいる一方で、過去に大きな実績を残した偉そうな人もいます。

大きな実績を残したあとは鳴かず飛ばずの状態なので、実績を残したことで慢心してその後の努力を怠ったり、運が良かっただけだったりと言う可能性が高いでしょう。

そしてそんな人ほど「あのときは・・・」といった気持ちで、実績を残したときで時間が止まっているのです。

何度も同じ自慢話をするだけで、現在は全く努力していない人と言えるでしょう。

一度の成功を拠り所にして偉そうにしているタイプです。

他人の成功を認めない

偉そうな人は他人の成功を素直に認めたくないという心理を持っています。

小さいコミュニティの「お山の大将」である偉そうな人は、他人が成功したときに素直に祝福することができません。

自分以外が成功することに嫉妬を覚えるからです。

そして褒めるどころか、「長続きしない」とか「人間性が最悪」といった悪口を言うことさえあります。

つまり偉そうな人は他人の成功の足を引っ張るような人なのです。

上司をバカにする

偉そうな人はただ偉そうなだけで職場ではそれほど高い地位にいるわけではありませんが、それでも自分よりも上の上司に対してバカにした発言をすることがあります。

もちろん面と向かって悪口を言う勇気も度胸もないので、ただの根拠のない陰口です。

このタイプの偉そうな人は過去に実績を残したことがあっても、それ以降の実績が伴わず追い抜かれていった人に多いようです。

論理的でないのに他人には論理的であることを強要する

偉そうな人がよく言う言葉に「もっと論理的に考えろ」という言葉があります。

これは自分が他人よりも頭がいいと思っている証拠ですが、実際に自分がやっていることは論理的とは言えません。

言動が矛盾していることがしばしばあるので、他人からは論理的だとは思われていないのが実情です。

偉そうな人の対処方法

これまで紹介した偉そうな人の特徴や心理を踏まえて、偉そうな人への対処法を考えてみましょう。

深く関わらない

偉そうな人とは深く関わらないということが基本となります。

仕事で関わりを持つ場合を除いて偉そうな人と深く付き合うメリットはないと言えるでしょう。

最初から自分を見下してくる相手と付き合っても疲れるだけです。

仕事に差し障るほど影響がある場合は、他の上司に相談することで解決を図りましょう。

偉そうな人は相手を見下して話もまともに聞かないので、話を無視できない立場の人にお願いするのが一番です。
偉そうな人が直属の上司で、仕事にならないほどひどいときは、最終的に転属や転職なども考える必要もあるかもしれません。

偉そうな人を更生するといったことは、部下の立場では不可能なのでそれもやむを得ない手段です。

相手を褒める

偉そうな人は自分に自信がないので相手を威圧する態度になります。

そのため偉そうな人を褒めることで威圧的な態度にならないようにすることは可能です。

だれでも褒められると嫌な気分にはならないので、偉そうな態度も軽減されるでしょう。

ただし、いつも褒めてばかりいると同僚などからおべっかを使っていると思われてしまいます。

それを避けるためには周囲と協力して褒めるということを考えたほうがいいでしょう。

それを一歩進めて飲み会などでは、フランクに話しかけてみるのもひとつの方法です。

偉そうな人は孤立していることが多いので、フランクに接して仲良くなってしまうのも方法のひとつですね、

高圧的に出られても逆らわない

自分が優位に立ちたいと思っている偉そうな人は、高圧的な態度で相手を萎縮させることで言うことを聞かせようとします。

しかし、それに逆らって対立してしまうと、特に相手が上司であれば自分が優位になることは絶対にないどころか、長期間目をつけられることになります。

感情的に対立することは避けて、なるべく受け流すことで対処します。
何度高圧的な態度に出てもあまり効き目がないと思われるようにしましょう。

まとめ

偉そうな人は職場には必ず何人かいるようなタイプの人です。

こうした人は簡単に改善できるような性格ではないので、対処療法でなるべく関わらないことが大切です。

特に偉そうな人は上司に多いタイプなので、職場での立場を考えると逆らってもメリットはありません。

もし職場に偉そうな人がいたら、この記事を参考にしてなるべく距離を置くことで対処しましょう。

【関連書籍】

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