「あなたよりもつらい人はたくさんいる」が口癖
「あなたよりもつらい人はたくさんいる」が口癖の人の特徴・心理・対処法
「あなたよりもつらい人はたくさんいる」は励ましにならない?
仕事やプライベートにおいてつらい悩みがあると相談することがありますよね。
落ち込んでいる自分に対して
「あなたよりもつらい人はたくさんいる」
「世の中にはもっと苦しんでいる人がいる」
「あなたはまだいい方だよ」
と言われて
「そうだね、わたし恵まれている方だよね」
と元気になれますか?
「みんなつらいのを我慢して乗り越えて来たんだから頑張らばらなきゃ」
「自分よりつらい人はたくさんいるから、こんなんでつらいなんて言っちゃだめだ」
って思いますか?
そりゃ、探せばいくらでももっと不幸な人はいるでしょうが、そうじゃない。
他人がいくら「あの人たちに比べたらあなたの悩みは大したことはないわよ」と慰めたつもりでも本人の悩みをスルーしてしまっていては根本的な解決になりません。
第一、人それぞれつらさのキャパが異なります。
同じ悩みでもメンタルが強い人はポジティブに考えますよね。
しかし、メンタルが弱い人はつらいことがあったらひどく落ち込みます。
やっと相談できたとして
「それくらいで悩んでいるの?」
「あなたのつらさはまだマシな方よ」
と言われたら自分を責めます。
「あなたよりもつらい人はたくさんいる」が口癖の人の心理
「あなたよりもつらい人はたくさんいる」と慰めているつもりでしょうが、そんなの知らない。
私には関係ない。
私よりどんなに大変な人がいようが私の苦しさは何も変わらない。
そんなこと言ったら私より楽しそうな人は腐るほどいるし。
なぜ悩みに寄り添ってくれないのでしょう。
人と比べたがる
「今の仕事は残業が多くて・・」と言えば「仕事があるだけマシじゃない!」
「子どもの夜泣きがひどくて・・」と言えば「世の中には子どもが欲しくても出来なくて悩んでる人もいるのよ、あなたは子どもがいるだけ幸せよ」
「旦那が家事・育児してくれなくって」と言えば「でもうちより稼ぎがいいからいいじゃない」
「は?私の今の悩みを聞いてほしいんですけど」
「誰と比べてるんですか?」って感じです。
全然知らない人とつらさ比べしても意味ありません。
慰めているつもり
他人を励ますのは難しいです。
そっとしといた方がいいのか。
声を掛けて励ました方がいいのか戸惑います。
声を掛ける人は「あなたはまだマシな方よ」とより不幸な人を見つけて安心させているつもりです。
「だから頑張ってほしい」という期待も込めて。
他人がどうこうよりも、今つらい状況にいることをわかってほしいだけなのに
贅沢な悩み
一般的に贅沢な悩みと相手が思った時なんかに言われる事が多いです。
私に比べたら大した事ないと判断しています。
それも嫌味と取れるような言い方で。
「旦那が育児・家事をしない」
「住宅ローンと教育ローンが重くのしかかる」
「恋人の返事が遅い」
とか愚痴っても幸せアピールをしているだけで嫌味にしか聞こえませんので、つい「あなたよりつらい人はここにもいる」と言いたいのです。
まとめ
以上、「あなたよりもつらい人はたくさんいる」が口癖の人についてまとめました。
自分のつらさと他人のつらさは基準が違うんです。
そもそも、前提条件が違うんですから。
頭のデキが良い人が「あー、90点なんてつらすぎるわー」と言ったら凡人には嫌味にしか聞こえませんが、本人にとっては本当にショックなものだと思います。
このように人のつらさは、誰かと比べられるものでもありません。
そのため、「世の中にはあなたよりももっとつらい人はいる」というのは、励ましでも慰めでもなんでもありません。
誰かに
「みんなつらいんだからガマンしろ」
「つらいんはお前だけじゃない」
とか言われても、スルーするくらいの気持ちを持っておくのが大切です。
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