自分は悪くない症候群

自分は悪くない症候群の人

自分は悪くない症候群の人の特徴・心理・対処法

迷惑な『自分は悪くない症候群』の実態

どう考えてもその人の責任なのに、「自分は悪くない」と言い張る人がいます。

そう言い切れる鋼のメンタルを持つ人の実態を探っていきたいと思います。

職場にもいますけど、なぜ、素直に自分の非を認められないのでしょうか。

いくら「自分は悪くない」と言い張っても、周りはそうは思ってはいません。

改善の余地がないと思われてしまっては周りは徐々に面倒くさくなって離れていくものです。

「注意されないから、大丈夫」と勘違いしていませんか?

違いますよ?

単に相手にされていないだけ。

誰も注意をしてくれないからこそ、自分で自覚することが大切です。

自分は悪くない症候群の特徴

人が不満を抱く原因の多くは、

「自分を邪険に扱っている」

「いう事を聞いてくれない」

「自分に対して気遣いがない」

と感じることが不満へとつながっていくのです。

相手の事を想いやる気持ちがある人は

「自分がされたらどう思うか」

「これを言ったらどう思うだろか」

という事を常に考えていますので、人が嫌がることはあまり言いません。

なので、良好な人間関係が築けています。

自分は悪くない症候群の人は自分のことしか考えないタイプです。

あてはまる項目が多いほど周りから疎まれている可能性大なので、いくつ自分はあてはまるかチェックしてみてください。

自分の非を認めない

自分は悪くない症候群の人は、

「自分の答えは正しいと思っている」

「自分は間違ったことは言っていない」

「自分は絶対に悪くない」

と自信を持って言います。

そもそも「自分の悪いとことろは直さなければ!」と思わないですしね。

だから非を認めようとはしないのです。

強情である

自分は悪くない症候群の人は、一度決めたら周りが何と言おうと耳を傾けることはありません。

自分のしたいように突き進む人です。

絶対に言うことを聞いてくれないし、時には自分の意見を押し付けてくることもあるので、頑固で強情な人を相手にするのはとても面倒です。

言い訳が多い

普段から「自分だけじゃないみんなもやっている」と言い訳が多いです。

それじゃあみんながやっていれば善悪に関わらず、なんでもやっていいのかって話になりますよね。

責任転嫁する

遅刻しないのが一番いいのですが、もし遅刻してしまったら、最低限、連絡は入れるのが礼儀です。

渋滞で遅刻したにしろ寝坊で遅刻したにしろ、人を待たせたり、業務が滞ったり、誰かが代行しているわけですから、周りに迷惑を掛けたことには違いありません。

ですから反省をして謝るのが人としての基本的な礼儀です。

それなのに自分は悪くない症候群の人は、

「お前が飲め飲めと次から次に酒を注ぐから朝起きられなかった」

「渋滞だから仕方ないだろ」

人のせいや環境のせいにするなんてもってのほかです。

なにか失敗した時も

「言われた通りやったらこうなった」

「教え方が悪いせいだ」

と責任転嫁します。

思い込みが激しい

人の記憶は曖昧な部分があります。

買い物に行くのに財布を忘れるわけがない。

家を出る時スマホやカギを忘れるはずがないとか最初から思い込んでいませんか。

しかし、実際、ないのですから自分の思い違いという事になります。

冷静に考えてみると家を出る寸前、電話が掛かってきて手に持っていたカギをその場に置いた、靴を履くときスマホや財布を下駄箱の上に置いたんだったと思い出すでしょう。

このように「○○したはずだ」と思い込んでしまうと何事に対しても「そう言ってたよ」と複数証人がいたとしても「自分はそんな事言った覚えがない」と言い張ります。

ボイスレコーダーで録音でもしていない限り、覆すことは難しいです。

逆ギレする

会社のイベント行事が地域の行事と重なってしまい、地域のイベントに客足を取られてしまったとします。

渋滞で遅刻したAさんは「連絡くらいしてよ」と言われたのにムッとしたのか

「連絡したところで早く来られるわけじゃないでしょ?」

「これでも急いで来たのに、ひどい言い方ね」

「渋滞だったんだから仕方ないじゃん」

「だいたい誰よこんな日に決めたのは。客足がさっぱりじゃない」

自分は悪くない症候群の人は、「店長に怒られるじゃない」と悪びれた様子もなく、ブツブツ文句言います。

自分は悪くない症候群の心理

誰もそこまで責めてないのに、言い訳や責任転嫁する人は「自分は悪くない症候群」だけでなく、誰もが持っている自己防衛のための心理作用だと言えます。

自己肯定感の低い人が意識的にあるいは無意識的に自分が傷つかないために、さまざまな自己防衛策を取ろうとします。

しかし、それには問題があります。

きちんと事実を認めることができず、人のせいにすることでトラブルが発生してしまう事です。

それぞれの心理を紹介します。

自己防衛のため

自分は悪くない症候群の人は、自分を守るために人のせいや環境のせいにします。

ミスを認めることで自分の立場が悪くなると恐れているからです。

本当は潔く自分のミスを認めた方が信頼は回復できるのですが、

「自分の評価が下がる」

「周囲から批判される」

と恐れて認めようとしないのです。

もしかしたら過去に失敗して評価を下げられたという悔しい思いがあるのかもしれません。

「もうあの時のような悔しい思いは二度としたくない」という強い自己防衛からきているのです。

自分がミスをするわけないと謝らない

「自分は悪くない」と言い張るくらいだから絶対に謝りません。

そもそも謝る必要はないと思っています。

プライドが異常に高い人は自分が間違えるはずがないと自負しております。

謝る=負けを意味しているので、ミスを受け止めるわけにはいかないのです。

指摘されるのが嫌い

自分は人にあれこれ指図するけど、自分が他人から指図されるのは大嫌いです。

否定されるのも腹が立ちます。

そのため、感情的になりやすく周りとトラブルを起こしやすいのです。

自分がしたことはわかっているものの、人に指摘されると返って認めたくないだけで、本当はその事実がわかっている場合もあります。

自分は悪くない症候群の直し方

自分でわかっているものの素直になれない人がいます。

自分は悪くない症候群は謝るという事は自分が負けだとか恥だとか思っている人ほど頑固です。

ですが、時間が経てば経つほど謝りにくくなります。

失敗したから責めているのではありません。

失敗を責任転嫁する、認めない、謝らないというところが問題なのです。

『失敗は成功の基』

潔く失敗を認めて謝ったほうが賢明です。

人は誰でも失敗することがあります。

原因を追究して同じ失敗は二度と繰り返さない。

次につなげることができますので、人としても成長できます。

変なプライドは捨てる

プライドは時には不要です。

わかりきったことなのに言い訳をする方が子どもじみています。

人のせいにするなんてこれから先もずっと逃げていくつもりですか?

それじゃあ人が寄り付きませんよ。

せめて人のせいにするのだけは絶対にやめましょう。

まとめ

以上、自分は悪くない症候群についてまとめました。

ミスを認めない、言い訳をする、責任転嫁する人は評価が下がるばかりかどんどん信用を失くすばかりです。

人間はどんなに優秀な人でもミスすることはあります。

潔くミスを認めて謝罪して原因を追究する人の方がどんなに賢明か。

仕事にしろ、プライベートにしろ人はみな誰かしらと関わって助け合って生活しています。

信用してくれる人がいなくなって困るのは自分です。

「少しでも信用を回復するためにも変わりたい!」と言ってくれるきっかけになったら幸いです。