本音を言わない

本音を言わない人

本音を言わない人の特徴・心理・対処法

本音が言えないのは建て前が関係している?

『本音と建前』が浸透している日本では、本音が必ずしも受け入れられるとは限りません。

特にビジネスのシーンで交渉や要求を進めていくうえで必要なのが建前です。

取引先から厳しい条件や金額を提示されたとしてもその場で断らず、

「上司と掛け合ってみます」

「再度、検討します」

と一旦、保留にする傾向があります。

回りくどいようですが、社会に出ると建前で生きて行かなければいけない事の方が多くなってきます。

その点、小さい子どもは自由気ままで思ったことは躊躇せずに口にしますね。

もちろん口にしない子どももいますが。

ときにはヒヤヒヤするときがあります。

例えばトイレの順番待ちで見られる光景として

「遅い~」「なんかくさ~い」とか言い出したら母親は思わず子どもの口を塞ぎたくなるでしょう。

おもちゃやゲームなどがない所に子どもを連れて行くと

「おもしろくない」

「退屈」

「早く帰ろう」

と言う子がほとんどだと思います。

母親は最初から「これは言っちゃダメだよ」と教えているわけではありません。

あとから「あんなこと言っちゃダメだよ」と言い聞かせますが、「なんで?ねぇなんで??」となるわけですが・・

説明しても理解できる年ではありません。

しまいには「なんででも!」と言いがちです。

子どもは経験しながら成長の過程で、いろんなことを学んでいきますね。

そうやって大人になり社会では本音と建前を上手に使い分けていくようになります。

本音を言わない人には本当は言いたいけど、言えない。

隠し事があるので、言えないのどちらかです。

それぞれの特徴・心理や対処法を紹介しますので、最後までご覧ください。

本音を言わない人の特徴

大人でも子どもでも本音を言わない人と、本音を言えない人とがいます。

この違いは性格的なものです。

あなたはどちらにあてはまるかチェックしてみてください。

自分に自信がない

自分に自信がある人は堂々と自己主張をします。

ですが、気が弱く自分に自信が持てない本音を言わない人は、自己主張ができません。

「どうせ自分なんて…」

「どうせムリに決まっている」

とネガティブで諦めることが多いです。

おとなしい

本音を言わない人は、地味で消極的な人です。

そもそもおとなしい人は口数が少なく本音どころか自分の意見さえ言えません。

周りに言われるがまま動きます。

他人に利用されることもしばしば。

空気が読める

空気が読めない人は何でも思ったことをポンポン口にして場の雰囲気を乱します。

人間関係に亀裂が入りやすくなります。

空気が読める本音を言わない人は、人は瞬時に状況を把握したり、表情から感情を読み取ったりすることができます。

その場に合わせた対応で本音は控えます。

気遣いができていると言えます。

秘密主義である

隠し事が多い人は本音をなかなか言いません。

自分の話は一切せず、私生活は謎に包まれています。

そこが魅力的だという人もいますがね。

周りに左右されやすい

周りに流されやすい人は、「みんなこうだよ」と言われたときに、自分が思ってたのと違ってても多数派に流されます。

人任せにしたいわけではなく孤立することを恐れているからです。

本音を言わない人の心理

何を本音を言わない人は何を考えているのかわかりません。

だって言わないんだもの。

同意したと見なすわよ?

勝手にこちらで進めていいの?と気になります。

その気になる心理とは。

言う必要がない

上辺だけの付き合いや親しくもないのにあらいざらい言うわけがない。

本音を言わない人は、言いふらされるかもしれないと信用もしていない。

あとで「なんで言ってくれなかったの?」と言われても「聞かれなかったから」で済ませます。

自分の気持ちを誰にも知られたくない

本当は泣きそうなくらいつらい。

つらそうに見られるのが恥ずかしい。

「可哀そうだね」と同情はされたくない。

そんな状況にあるのに誰にも相談できない。

でも体や表情は正直です。

本音を言わない人は、周りが気づいても「大丈夫です」と強がって見せます。

めんどうくさい

単純にわざわざ他人に自分の気持ちを理解してもらうために説明するのがめんどうくさい。

話が長引くのがめんどうくさい。

「なんで?どうして?」と色々聞かれるくらいなら、みんなと適当に合わせて流しておきたい

どうせ自分の意見を取り入れてくれるはずがないと確信していることからわざわざ本音は言いません。

嫌われたくない

本音を言わない人は、本音を言って人間関係が壊れるのを恐れています。

人は誰だって嫌われたくないですよね。

余計な事を言ってこじらせたくない。

意見が衝突して揉めたくない。

なるべく穏便に済ませるには周りに合わせるのが一番だと考えています。

傷つけたくない

本音を言わない人は、

「これ言ったらどう思うかな・・」

「これ言っていいやつかな?」

「これ言ったらショックだろうな・・」

と相手の立場になって考えたら「傷つくかもしれないから本音はやめとこう」と思い留まります。

本音を言わない人は、思いやりがあります。

警戒している

ここは本音で話したほうが良いなのか、それともしばらく様子を見た方がいいのか警戒しています。

こういった人は計算高い頭のいい人です。

ある程度仲良くなったとしても自分の本音は話さずに事を進めようとします。

本音を言わない人への対処法

「これでいい?」と尋ねてもいつも「いいよ」と言う人。

本音を言わない人は本当はそうじゃないのかもしれない。

言いたいことがあるのかもしれない。

本音を聞き出すにはまず相手の警戒心や不安を解くことが大切です。

完璧そうに見えても自分の短所も話すことで、安心感や親近感が湧いてきますよね。

「この正直な人だな」という印象を与え、警戒心を徐々に解いてあげましょう。

根掘り葉掘り聞きだすのは絶対にNGです。

誰だって嫌でしょう。

自分のことを詮索されるのは。

時間を掛けて信頼関係を築けば、本音を打ち明けてくれる日もそう遠くはありません。

本音が言えるようになりたいという人は周りに迷惑を掛けたくない、

自分がどう思われているかを非常に気にしていますよね。

自分が意見を言ったからと言ってあなたが思うほど周りは気にしていませんよ。

意見や感想に正解はありませんから。

まとめ

以上、本音を言わない人についてまとめました。

仕事にしろ、プライベートにしろ、人は誰しも多少なりとも本音を隠して会話をする場面があるのではないでしょうか。

もしも誰でも100%本音だけで話していたら自己主張ばかりすることになり、口論になったりトラブルにまで発展することだってあり得るのです。

何を考えているかわからないので、本音を言わない人とは付き合いにくいですが、相手の事を想って黙っている人がいるということも忘れないでほしいです。